ストーリー

12月10日(日)放送

40我は王で王子なり

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 強大なパワーの反動で体がボロボロになり、気を失った王様戦隊。王様たちが動けない中、ゾンビ化したサナギムたちがシュゴッダムで大暴れ! 目覚めたギラ(酒井大成)が戦うも、ダメージが残っていて大ピンチに…。そんなギラを助けたのは、地球から駆けつけたプリンス(川名輪太郎)だ。戦いの中でなぜかシュゴッドたちがサナギムを無視して城壁を破壊する一幕もあったが、ギラとプリンスは息の合ったコンビネーションでなんとかピンチを切り抜けた。2人は久しぶりの再会を喜び、やがてプリンスは地球へ帰っていった。
 「シュゴッドたちが宇蟲王ダグデドに操られているのではないか」とギラが心配する一方で、「バグナラクと一緒に他の国も攻めてきやがった!」とシュゴッダム国民たちは大騒ぎ。そんな国民たちの前に、彼らが信頼するダグデドと「シュゴ仮面」ことラクレス(矢野聖人)が現れた。ラクレスは、国民たちに隠していた自分の正体を明かし、ギラに関する信じがたい真実も告げた。その真実とは、実はギラは「全ての昆虫生命体の創造主であるダグデドが生み出した生物」であり、「不死身でシュゴッドを操れる宇蟲王の力を受け継いでいる」ということ。さらにラクレスは、「ギラは、バグナラクを滅ぼした後に人類を裏切った。王様戦隊を名乗る反逆者と共に、5王国の大半を支配した。その真の目的は、人類の滅亡である」と断言! 嘘と本当が入り混じった内容だが、思い返してみれば、シュゴッドと意思疎通ができてキングオージャーを降臨させられるのはギラだけだ。そのため、ほとんどの国民はダグデドとラクレスの言葉を全て信じてしまった。
 やがてギラは、自分の意志に反してダグデドと同じ動きをし、ついにはキングオージャーを召喚! 降臨したキングオージャーは、巨大ゾンビイラガジームとザリガジームを引き連れ、シュゴッダムの街中を目指して歩いていった…。一連の出来事と、「早く逃げないとギラに殺されちゃうぞ」というダグデドの言葉で、シュゴッダム国民は絶望のどん底に…。ダグデドの支配から解放されたギラも呆然とし、絶望で涙を流した…。
 誰もが絶体絶命と思った時、奇跡が起きた。シュゴッドたちがダグデドに抵抗し、ギラと戦う意志を示したのだ。本来は動けない他の5人の王様たちもシュゴッドの意志に応えて立ち上がり、ギラを含む王様戦隊はダグデドと対峙することに…! 反逆の王様戦隊は、チキューの危機を救えるのか? 暗躍するラクレスの次の一手とは? チキューと王様戦隊が再び追い詰められてしまうのは、また次のお話…。

脚本:高野水登
監督:加藤弘之
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)