ストーリー

11月26日(日)放送

38不動のアイドルデビュー

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 宇蟲五道化に支配された国が王様たちに次々と奪還される中、ゴッカンではミノンガンとゴーマが審査員を務める「宇蟲王専属アイドルオーディション」が始まろうとしていた…! 大勢の観客の歓声を浴びてステージに登場したのは、アイドルの衣装を着たリタ(平川結月)! リタは、素晴らしいダンスパフォーマンスで審査員と観客たちのハートを掴み、1次オーディションをクリアした。
 変装してこっそり様子を見に来た王様たちは、敵の考えもリタの考えも全くわからず戸惑い気味。様子がおかしいリタのことは特に心配だ。そのため王様たちは、それぞれ「リタがアイドルを目指す理由」を推理したが、その予想はどれもハズレだった。
 最終オーディションの歌唱パフォーマンスでも、リタは大活躍! 会場は大いに盛り上がり、王様たちも感動して涙を流した。そこでミノンガンは、「素晴らしい。だからこそ試練を与えましょう」とヒルビルを召喚! ステージのセンターの座を賭けたヒルビルとのパフォーマンス争いで、激闘の末にリタは負けてしまった…。
 そんなリタの元に、リタの大切なものを持って現れたギラ(酒井大成)。「自分はいらないって思ったの? 違うよ!」「リタさんは正しく生きようとする人の世界を守ってくれていたんだよ!」「リタさんは絶対チキューに必要な人だ。だからいつものリタさんに戻ってよ!」と、ギラは心の底から訴えた。さらにはモルフォーニャ(長谷川かすみ)も、「私だけはずっと一緒にいますから!」と本音を明かした。2人の優しさによって、リタは泣いて正気に戻る…というよりも、元々正気だった。「アイドルに成りすまして五道化の能力や目的を探っている」と本人が最初から言っていたとおり、リタはずっと潜入捜査をしていたのだから。計画が全て台無しになったリタは怒りを爆発させ、ミノンガンとゴーマをゴッカンから追い払った。その日のゴッカンは珍しく晴れ、ちょっとだけ素直になったリタと嬉しそうなモルフォーニャの賑やかな声が響いた。
 イシャバーナ、トウフ、ゴッカンを取り戻した王様たちが次に向かうのは、一度奪還に失敗したンコソパだ。負け続きの宇蟲五道化が本気になり、王様たちが「隠された奥義」で戦うのは、また次のお話…。

脚本:高野水登
監督:上堀内佳寿也
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)