ストーリー
8月27日(日)放送
26新王国の誕生
チキュー侵略の罪を着せられて2000年…。人類を滅ぼすことを一番とするデズナラク8世は、地帝国バグナラクの未来を考えていない。そんなデズナラク8世に、ジェラミー(池田匡志)はバグナラクの真の王様を決める戦いを持ちかけ、1日だけ猶予を求めた。ジェラミーが勝負を明日にしたのには理由があった。「自分が王様になった暁にバグナラクをチキューの6つ目の王国として認めてほしい」と5王国の王様たちに頼み、彼らにバグナラクが本当は何者か知ってほしかったからだ。
元々人間に近い姿をしていたバグナラクは、人類を倒すためにシュゴッドを食らい、仲間同士でも争ってきた…。そんなバグナラクの地獄のような歴史の中で、デズナラク8世が小さなシュゴッドを何百年も守り続けていたことをギラ(酒井大成)たちは知る。ジェラミーに猶予を与えて地上を襲わないことも含め、デズナラク8世には実は優しい心があるのかもしれない…。そのことにジェラミーは胸を痛めるが、憎しみの連鎖を断ち切るために戦う覚悟を決めた。
そして、ついに迎えた最終決戦。激しい戦いの末に、ジェラミーはデズナラク8世にトドメを刺そうとするが、寸前のところでギラに止められた。これまで人類を傷つけたことは許せないが、自分たちも多くのバグナラクを倒してきたと語るギラ。「先に手を出したら悪とか、勝ったら正義とか、全部間違っている。本当に大切なのは、どっちが先に謝れるかだ」と言い放ち、デズナラク8世に頭を下げた。
人類とバグナラクがついに和解できると思った瞬間…行方をくらませていたカメジムが現れ、デズナラク8世を抹殺…! 長きにわたる人類とバグナラクの争いは、なんとカメジムが仕組んだものだった。すぐさま巨大化したカメジムは王様たちに襲いかかるが、妙にあっけなく倒されるのだった…。
こうして2000年にわたる人類とバグナラクの戦いが終わり、チキューの6つ目の王国「狭間の国バグナラク」が誕生した。新たな国の誕生に多くの人々は戸惑い、拍手も祝福もしなかったが、国王ジェラミーは人類とバグナラクの狭間を埋めていく覚悟を決めて新たな一歩を踏み出した。
宇宙の片隅の惑星チキュー。6つの王国が治めるこの星に巨大な危機が迫っていることは、この時まだ王様たちは知らない。『王様戦隊キングオージャー』の新たな戦いが始まるのは、また次のお話…。
脚本:高野水登
監督:加藤弘之
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)