ストーリー

8月6日(日)放送

23シュゴッダムの動く城

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 巨大化した一撃将軍ダイゴーグによる、シュゴッダム滅亡まであとわずか…。ダイゴーグに対抗するギラ(酒井大成)たちは、コーカサスカブト城が巨大ロボットになることを知る。しかし、城を動かすためには「何か」が足りないらしい。城の秘密の研究所にいた研究者コフキ(川野快晴)いわく、2000年以上も前に作られた城は壊れており、動かすことはおろか修復も不可能とのこと。シュゴッドの自己修復システムの転用によって復活した城は少しだけ動いたものの、老朽化でパーツが耐えられずに再び壊れてしまった。
 この絶望的な状況で立ち上がったのが、テクノロジーの国ンコソパの王であるヤンマ(渡辺碧斗)。仲間たちにも協力してもらい、修復箇所や必要なパーツの数をあっという間に特定した。やがて、緊急事態を知らせるギラの呼びかけでシュゴッダムの国民たちから次々とパーツが集まるが、それを邪魔しようとカメジムとサナギムたちが大暴れ! 王様たちが駆け付けて国のあちこちで戦闘が起き、国民たちが逃げ惑う事態に…。城を動かすために国民のもとへ向かえないギラは、辛い現実に目を背けそうになる。しかし、「王なら見届けろ。国の痛みは全部飲み込め」というヤンマの言葉で、ギラは覚悟を決めて現状に向き合った。
 そして、ついに迎えてしまった朝。ダイゴーグが超強力な一撃を放とうとする中、最後のパーツがはまった城は、真の姿である巨大ロボット「キングコーカサスカブト」に変形! ギラはキングコーカサスカブトで超巨大ダイゴーグを見事倒し、シュゴッダムに平和を取り戻した。
 大喜びする国民たちに、いつもの悪役ムーブで「貴様ら民は歯車だ!」と言い放ったギラ。大激怒する国民たちに慌てたギラは素に戻り、「歯車が1つでも欠けたら城は動かなかった。誰1人欠けてもシュゴッダムは守れなかった。みんなの力だ。ありがとう!」と感謝した。そんなギラを、感激した国民たちは胴上げすることに。こうして、シュゴッダムの長い長い夜は明けた。
 その後、ギラは国民の祝福を受けながら戴冠式を終え、正式にシュゴッダムの王様になった。しかし、明るい未来を予感させるその下では、バグナラクが最後の手段に出ようとしていて…!? デズナラク8世の恐ろしい計画が明らかになるのは、また次のお話…。

脚本:高野水登
監督:茶谷和行
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)