ストーリー

7月2日(日)放送

18始まりの王冠

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 バグナラクに追い詰められたヤンマ(渡辺碧斗)を救ったのは、死んだはずの邪悪の王ことギラ(酒井大成)だった。ギラは、バグナラクと手を組んだラクレス(矢野聖人)と再び戦うが、謎の王冠「オージャクラウン」の力によってキングオオクワガタオージャーに変身したラクレスの圧倒的な力に倒れるのだった。
 なんとか命が助かったギラは、イシャバーナで王様たちとラクレスの暴走を止める話し合いをすることに。その中で、オージャクラウンのことを思い出していた。時を同じくしてシュゴッダムのコーカサスカブト城でも、ラクレスとカグラギ(佳久創)がオージャクラウンについて話をしていた。シュゴッダム王家に代々伝わるオージャクラウンには特別な力があり、その逸話は数知れずという。
 貴重な情報を知ったカグラギは、その後コーカサスカブト城でコソコソと動き回るが、ラクレスの側近や兵士たち、そして、実の妹でラクレスの婚約者候補でもあるスズメ(加村真美)に見つかってしまう。ラクレスを愛するスズメは、見逃す代わりにとんでもない要求をし、カグラギは戸惑いながらもそれを受け入れるしかなかった…。
 一方その頃イシャバーナでは、ギラたちがバグナラクと戦っていた。そこに、ラクレスが操る漆黒の守護神キングオージャーZEROが突然現れてギラを攻撃! 自分こそが「チキューを統一する真の王だ」と高笑いするラクレスだったが、コックピッド内にカグラギが隠れていたことには気づかなかった。そして、カグラギの本当の企みに気づいた時にはもう遅かった。彼がゴッドカブトをギラに仕向けたことも、妹のスズメを婚約者候補として差し出したことも、コーカサスカブト城でのあの痴態も、全てはラクレスの力を奪うための作戦だったのだ。カグラギはラクレスから奪ったオージャクラウンをギラに渡し、ギラはキングクワガタオージャーに変身! そして、ギラはエクストリームキングオージャーを降臨させてキングオージャーZEROを倒し、シュゴッダムの新たな王様になる決意をするのだった。
 「王様が国民全員を守る。国民はみんなで手の届く大切な人達を守る。そんな国にしたい」という夢を幼い頃に持っていたラクレス。邪知暴虐の王となった彼は、邪悪の王に倒されて今や哀れな姿でコーカサスカブト城をさまよっていた。そんなラクレスを出迎えたのは、カメジムと大量のサナギム…。なんとシュゴッダムは、ラクレスがいない間にバグナラクに支配されていた…! はたして、シュゴッダムに平和は戻るのか? それが明らかになるのは、また次のお話…。

脚本:高野水登
監督:加藤弘之
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)