ストーリー

6月18日(日)放送

1610才の裁判長

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 15年前にゴッカン国王兼裁判長カーラス(吉井怜)が夫シロン(飯田基祐)に暗殺された「消えた天秤事件」…。シロンが正体不明の毒で殺したというカーラスの遺体は今も見つかっていない。「消えた天秤事件」は、リタ(平川結月)が初めて人を裁いた事件だ。カーラスの遺言によって国王兼裁判長となったリタは、当時まだ10歳だった。
 自分がなぜ王様に選ばれたのかわからないまま生きてきたリタ。そんなリタは、殺人罪で終身刑となったシロンの主張を確認する中で、「消えた天秤事件」と未曽有の大災害「神の怒り」が関係していることに気付く。「消えた天秤事件」は「神の怒り」の直後に起きており、「神の怒り」の被害者であるヒメノ(村上愛花)の両親の死因はゴッドスコーピオンの毒だ。やがて、ヒメノの解析によって2つの事件の毒が一致したことにより、シロンは長年隠し続けていた真実を明かすことに。彼いわく、「神の怒り」はヒメノが主張する通り人間が起こした事件だった。事件の犯人を法で裁くことができなかったカーラスは、殺されたように見せかけて今もどこかで自ら犯人を封印しているという。カーラスが死ぬまで犯人を封印するつもりでいることを、シロンは隠すしかなかったのだ。その一方で彼は、リタがいつか真実にたどり着くとも信じていた。カーラスがリタのことを「気弱で臆病で何をするにもおっかなびっくりだけど、大事なところは間違えない」と言っていたからだ。そしてそれは、カーラスがリタを王様に選んだ理由でもあった。
 シロンの無罪が証明されたのもつかの間、ゴッカンにヲゲラジームとサナギムが出現! 戦うリタとヒメノにジェラミー(池田匡志)が加勢し、見事バグナラクは倒された。そしてこの一件を通し、リタとヒメノの絆はわずかながら深まるのだった。
 一方その頃ンコソパでは、ギラ(酒井大成)とヤンマ(渡辺碧斗)が大量のサナギムと戦っていた。そんな時、ラクレス(矢野聖人)が「平和のための話し合いをしよう」とヤンマに連絡し…!? 人間とバグナラクが手を取り合う和平交渉とは何だったのか? 不敵に笑うラクレスの狙いとは? それが明らかになるのは、また次のお話…。

脚本:高野水登
監督:山口恭平
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)