ストーリー

5月28日(日)放送

13怒りのスパイダー

東映特撮ファンクラブでこの話を視聴する

 ジェラミー(池田匡志)の正体とは、人間とバグナラクの間に生まれ、2000年間キングオージャーの伝説を語り継いできた「語り部」。彼の目的は、人間とバグナラクの戦いを止めることだった。
 独自の武器ヴェノミックスシューターを使うジェラミーにヤンマ(渡辺碧斗)は「調べさせろ」と詰め寄るが、ジェラミー本人は相変わらず回りくどい話し方でかわすばかり。そんなふたりのやりとりを見ていたシオカラ(千綿勇平)は、ヤンマのことを知ってもらおうとジェラミーをンコソパの原点である工場に連れて行くことに。スラム街で育ったヤンマとある人物の出会い、一時期は崩壊寸前だったンコソパを立て直したのがヤンマだったこと、彼がパソコン1つで国王にまで上り詰めたこと、その結果仲間たちに慕われていること……。こうした “物語”にジェラミーは心を打たれ、ヤンマにヴェノミックスシューターを預けるのだった。しかし、これがまさかの騒動を呼ぶことに…。
 なんとヤンマは、ヴェノミックスシューターの力を応用して開発したトンデモ発明品で、気に食わないラクレス(矢野聖人)に大恥をかかせようとしたのだ。しかしその計画は、シオカラに化けたゲロウジームによって大失敗! ヤンマが醜態をさらして感情がぐちゃぐちゃになり、ンコソパ3人衆が言葉を失い、ラクレスが嘲笑い、その側近たちが笑いを堪えられない中、自分の大切な武器をくだらないことに利用されたジェラミーだけが静かな怒りに震えるのだった…。
 一方その頃、シュゴッダムの街中にサナギムが出現! 駆けつけたギラ(酒井大成)や王様たちは、ヤンマから逃げてきたゲロウジームを含むバグナラクと戦うことに。人間とバグナラクに何度も「戦うな」と言い、それぞれに和解の印を差し出してきたジェラミーは、それでも争い続ける2種族に対してついに大激怒。王様たちを倒してオージャカリバーを奪い、謎のシュゴッド・ゴッドタランチュラを降臨させて三大守護神まで味方につけ、巨大サナギムとゲロウジームを爆破させて姿を消すのだった。
 チキューの王になる決心をしたジェラミーと、ギラや王様たちは和解できないのか? ジェラミーがゴッドタランチュラとともに降臨させた謎のシュゴッドとは? それが明らかになるのは、また次のお話…。


脚本:高野水登
監督:茶谷和行
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)