STORYストーリー

2018年9月12日(水)よる9時~

最終話 15分拡大SP

 片桐正敏(吉田鋼太郎)が、いつになく真剣な顔で『九頭竜商店殺人事件』の捜査資料に目を落としている。それは、間もなく20世紀が終わろうとしていた2000年12月31日に発生した事件。九頭竜商店の夫妻が胸から血を流して死亡し、唯一の目撃者だった中澤皐月(鷲尾真知子)が、「左頬に大きな青いアザがある男を見た」と証言。やがて所轄署刑事の広岡健吉(清水宏)が証言通りの男を連行するが、のちに誤認逮捕だったことが判明…。いまだに真犯人が明らかにならないままになっていた。

 『獅子身中の虫』と書かれた古いメモ帳を隣に置いた状態で資料を見つめる片桐、その片桐を気にする天樹悠(東山紀之)。そこへ海老沢芳樹(田辺誠一)、水田環(倉科カナ)、青山新(塚本高史)が資料係に戻ってくる。3人は資産家殺人事件の捜査にあたっていたが、警務部長・寺山章吾(宅麻伸)のお手柄で一日足らずで犯人が逮捕されたという。

 だが数日後、交番に18年前の証言者・皐月がやって来る。皐月は「犯人は別にいる」と訴え、しかもそれは“左の頬に大きな青いアザがある男”だというのだ。なぜまたもや虚偽の証言で捜査をかく乱しようとするのか…? 対応にあたった野々村拓海(白洲迅)は「犯人はすでに捕まっている」と伝えるが、皐月は頑として主張を譲らない。

 なんとか野々村が皐月を帰らせるが、そのことを聞いた片桐の表情が一変、「俺はその女を、ずっと探してたんだ…!」。

 実は18年前、証言をしたのち皐月は姿を消していた。なぜそれが今になって現れ、当時と同じ証言をわざわざ告げにきたのか。目的を知るために皐月のもとへと向かう片桐だが、同じ頃、皐月は路上で倒れ病院に緊急搬送されていて…?

 果たして“嘘つき女”こと皐月の目的は何なのか?そして片桐が18年前の事件に固執する理由とは? 闇に閉ざされた“20世紀最後の未解決事件”の真相が明らかになったとき、天樹ら専従捜査班の7人はある大きな岐路に立たされることになる…!