STORYストーリー

2021年11月25日(木)よる8:00~

第6話

 繁華街の裏路地にあるバーの前で、店の常連客・横井友哉(松木賢三)の刺殺体が見つかった。臨場した榊マリコ(沢口靖子)たちは、遺体のポケットからかわいらしい僧侶のキャラクターがついたキーホルダーを発見。調べたところ、京都府中部に位置する“山田村”の公式キャラクターグッズだとわかる。
 村の寺には、数々の奇跡を起こしたという奈良時代の僧“天空和尚”の作とされる観音菩薩像がまつられており、山田村では天空和尚をキャラクター化して盛り上げをはかっているらしかった。その仏像を鑑定したのは、イケメン美術鑑定士の一条礼司(元木聖也)。“鑑定王子”として人気の彼が国宝級の宝だと断言したのをきっかけに、村は一躍、人気観光地となり、ふるさと納税の寄付額も増えていた。
 横井は事件の前、山田村を訪れたのだろうか!? マリコが土門薫刑事(内藤剛志)と村を訪ねたところ、横井は事件直前、村長・鈴森啓子(生田智子)のもとに現れ、仏像はもっと後の時代に作られたものではないかと因縁をつけてきたとわかる。村では2年前に年代鑑定を依頼、科学的にも奈良時代の仏像だと証明済みのはずだったが、寺の住職・松野光雲(町井祥真)は鑑定書を紛失したと言い張って見せようとしない。マリコと土門は、村が仏像の鑑定結果を隠匿し、その情報をつかんだ横井が村人のうちの誰かを脅迫していたのではないかと推測する。
 そんな中、一条が山田村の出身だと発覚! さらに事件発生直前、現場付近にいた一条の姿を防犯カメラがとらえていたことが判明する。一条は事件への関与を否定するとともに、自らの鑑定は正しいと主張。伝説の僧・天空和尚が彫った仏像は、科学では解明できないとマリコに告げるが――その矢先、横井とつるんでいた山田村出身の男・窪塚照之(岩井拳士朗)の存在が浮上して…!?