STORYストーリー

2021年11月11日(木)よる8:00~

第4話

 寂れたビリヤードバーの店内で、経営者・横沢征(湯浅崇)が殺されているのが見つかった。横沢はあちこちで借金を重ねているらしく、遺体を発見したのも取り立てに来た金融業者だった。検視した榊マリコ(沢口靖子)は、横沢が薄汚れた身なりをしているにもかかわらず、靴だけがピカピカに磨き上げられていることに違和感を覚える。また、遺体の手のひらに油のようなものが付着していることにも気づく。
 まもなく、被害者の手についていた油分は、革製品のツヤ出しにも使われる“木蝋(もくろう)”と判明。さらに、横沢はプロ野球選手の上杉栄太(梅原勇輝)と異父兄弟だったという事実がわかる。上杉は3年前、30代半ばの若さで病死したが、それまで横沢は度々、弟に金をせびっていたらしかった。
 上杉の妻・明里(音月桂)が現在、靴磨き専門店を開いていると知ったマリコは、事件解決の糸口を求めて、土門薫刑事(内藤剛志)とともに彼女の店を訪問。明里は夫の死後、横沢とは交流がないといい、事件当日は常連客から持ち込まれた靴をずっと磨いていたと話す。しかも、仕上げに木蝋を使うこともないようだった。それらを聞いたマリコは何を思ったか、突然、彼女に靴磨きを教えてほしいと言い出して…!?
 ところがその後、明里の指紋が横沢の靴から検出されたものと一致! 被害者の靴をピカピカにしたのは、明里だったのか!? 彼女のアリバイを確かめるため、マリコは事件の日に靴磨きを依頼した常連客・赤宮公達(ダンカン)宅を訪ねるが、明里が手入れを施したという靴から、さらに彼女の疑惑が深まる展開に…。はたして、磨き上げられた靴に隠されていた秘密とは!? マリコが科学で事件の真相に迫っていく…!