STORY ストーリー

2022年10月25日(火)よる9:00~

第2話

 ある朝、榊マリコ(沢口靖子)は刑事部長・藤倉甚一(金田明夫)から緊急呼び出しを受けた。京都府内の大学の化学研究室のサーバーがハッキングされ、危険な毒ガスの製法データが盗まれたという。犯人はウェブ通話での交渉を要求、警察関係者でもいいから信頼できる第三者を交渉役に立てるよう伝えてきたらしい。藤倉は、その交渉役をマリコたち科捜研に依頼したいという。
 土門薫刑事(内藤剛志)は警察の介入を許す恐喝犯など聞いたことがないと訝しむが、前代未聞なのはそれだけではなかった。犯人は“兵働耕春(森崎ウィン)”と、堂々と自身の名を明かしてきたのだ。兵働はかつてAI研究で名を馳せた天才プログラマーだったが、25年前、研究費用に行き詰まってオンライン巨額詐欺に手を染め、国外逃亡した先で謎の焼死を遂げたはずだった。ということは、別人が兵働の名をかたって今回の事件を引き起こしているのだろうか…。
 まもなく犯人が指定した交渉時刻になり、ウェブ通話をつないだマリコたちはハッとする。モニターの向こう側に現れたのは――25年前の兵働そのものだったのだ。生きていれば彼は50歳になっているはずだが、いったいどういうことなのか!?
 顔認証や声紋鑑定も兵働本人と完全に一致したその謎の男は、マリコにゲームをしようと持ちかける。自分が出したクイズに完璧に答えることができたら製造した毒ガスや製法データを破棄するが、不正解の場合は国内のあちこちに毒ガスをばらまくという。物理研究員の君嶋直樹(小池徹平)は画面上の兵働のある不自然な動きから、一つの可能性を示唆する。それは、画面の前にいる兵働は、彼の思考や個人情報が詰め込まれた“AI”なのではないかというもので…!?わずかにキャッチしたノイズから彼の居場所を割り出したマリコたちは急行するも、そこで新たな事件に遭遇! さらに、現場には「この犯罪の5W1Hをすべて答えろ」というクイズが残されていて――。