第14話2016年3月3日

 京都市内のビジネスホテルで若い男性・望月達也(東山龍平)の死体が発見された。遺書はなかったが、手首をカミソリで切って湯を張った浴槽につけており、状況から自殺と考えられた。だが、婚約者の松井真奈美(福田沙紀)は自殺する理由がないと強く主張。現場に呼ばれた榊マリコ(沢口靖子)は、遺体の鼻筋にうっすら皮下出血があることに疑問を抱き、鑑定に乗り出す。
 すると分析の結果、遺体の血液から麻酔薬が検出され、望月は何者かに麻酔薬を吸わされて意識を失った上、手首を切られた可能性が高いとわかった。その麻酔薬は恍惚感を与えるドラッグとして闇で出回っており、鼻筋の痣は吸引マスクを押し付けられた際にできたものと思われた。
 また、現場の客室から、覚せい剤所持で前歴のあるフリーライター・工藤貴志(岡田義徳)の指紋が見つかった。組織犯罪対策第三課刑事・落合佐妃子(池上季実子)の調べによると、工藤はかつて、この犯行に使われた麻酔薬に関する記事を書いていた事実も発覚。しかも、工藤の自宅からは現場で検出された足跡と完全に一致する靴が見つかり、自供も得られたため、事件は晴れてスピード解決を遂げた。
 
 ところが、送検された工藤が一転して犯行を否認。事件発生時、現場のホテルの別の部屋で取材をしていたというアリバイを主張しはじめた。工藤は取材で度々このホテルを利用しており、望月が死んでいた部屋にも以前、入ったことがあると供述。その結果、不起訴の判断が下され、京都府警の大失態だと報じられてしまう。
 だが直後、望月の事件と状況が酷似した女性の遺体が発見される。そして、その現場に、なぜか佐妃子がふらりと現れて…!?

バックナンバー