第4話2015年11月12日

 書道家の義本青流(合田雅吏)が撲殺されているのが自宅で見つかった。義本は現代アートのような書のスタイルで知られ、ハリウッド映画の題字を手がけるなど活躍、イケメン書道家としても人気を博していた。
 榊マリコ(沢口靖子)たち科捜研のメンバーが現場に駆けつけたところ、凶器は室内にあった壺であることが確定したが、指紋は拭き取られていた。また、被害者が着用していた和服の胸に微量のファンデーションが付着していたことも判明。さらに、遺体のそばに、いびつに割れた墨のかけらがいくつも落ちているのを発見。そして、室内から家畜用の飼料と思われる微物が採取されたのも謎だった…。
 第一発見者は、義本の作品を管理しているギャラリー経営者・城島美野里(大島蓉子)で、死体発見の前日、新作の書が完成したから取りに来るようにと義本から電話があり、作品を撮影した画像もメールで送られてきたという。しかし、書斎にあるはずのその新作は、跡形もなく消えていた…。義本の最後の作品を、犯人が持ち去ったのだろうか…!?
 ひとまず、マリコたちは美野里や、義本の一番弟子・水越涼香(佐藤寛子)が使用しているファンデーションを調査するが、被害者の着衣に付着していたものとは成分が一致しなかった。
 やがて、現場に散っていた墨のかけらをつなぎ合わせたところ、その墨を生産した老舗の“奈良墨”の工房が判明。女性当主・椿千代子(中島ひろ子)は奇しくも義本の幼ななじみで、使用しているファンデーションを採取させてくれと頼むと、普段化粧はしていないと話して…。
 その後、解剖医・風丘早月(若村麻由美)がもたらした遺体の検査結果から、マリコは義本が世間に隠してきた疑惑に気づいて…!?

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