年末スペシャル-2014年12月21日-

 京都市内の山道の工事現場から、白骨死体が発見された。工事のため地盤を掘削していたところ、土中からドラム缶が見つかり、そのドラム缶の中から赤茶色の液体と共に人骨が出てきたという。
 現場に駆けつけた榊マリコ(沢口靖子)は、頭がい骨の状態から20歳以下の女性の骨であることを見抜くが、直後、骨と共に見つかった錆びた針金製のブローチを見て、がく然! そのブローチは30年前の中学時代、なんとマリコ(上白石萌歌)自身が手作りし、親友の川喜多京子にあげたものだったのだ。
 マリコも京子も当時は横浜に住んでいたが、ある日、学校で2人はケンカ。夜になってマリコが京子の自宅まで謝りに行ったところ、彼女はガラス工場を経営していた父・修一(下條アトム)らに連れられて夜逃げした後で、それきり行方がわからず連絡も取ることができなかったのだ。
 発見された白骨遺体は、横浜から夜逃げした後、何らかの事件に巻き込まれて京都で殺された京子なのか…!? かつての親友かもしれない白骨死体を前にしたマリコに、土門刑事(内藤剛志)は「お前の仕事は科学で真実を掴み出すことだろう。それが、どんなにつらい真実でも」と叱咤する声をかける。そんな土門の言葉に、マリコは決意の面持ちでうなずく…。
 検視の結果、被害者は首を絞めて殺されたことが判明。さらに赤茶色の液体を分析したところ、“炭酸カリウム”と“ヘム(血中ヘモグロビンの分解物質)”とわかる。つまり犯人は被害女性を絞殺した後、遺体を溶かすために炭酸カリウムと共にドラム缶に入れ、そのドラム缶を深夜、工事現場に勝手に埋めたものと推測された。その結果、骨だけが溶けずに残ったようだ…。
 そんな中、マリコの周囲を姫川みずき(有沢比呂子)という名の探偵が探っている事実が浮上。ところが、マリコが対面する直前、その女性探偵が事務所ごと爆破される! 狙われたのは、みずきなのか、それともマリコなのか…!? はたして、マリコの過去は事件とどうつながっていくのか…!?

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