第5話[2013年5月15日放送]

 日本を代表する画匠を父に持つ、売れっ子画家・九条美千代(矢田亜希子)の自宅アトリエで、アシスタントの峰岸百合子(吉田羊)が何者かに刺殺された。美千代の個展の準備のため、泊まり込みで作業をしていたところ、襲われたらしい。しかも、美千代は事件が起こった夜からどこかへ出掛けたまま、家には戻ってきていなかった…。美千代の行動をいぶかしがる月島中央署の面々。そんななか、被害者の鞄の中身を改めた糸村聡(上川隆也)は、意図的に折られたと思われる絵筆に注目する。画家のアシスタントがなぜ、大事な商売道具を折ったりしたのか…。気になって仕方がない糸村は、絵筆を鑑定にかけることに。

 ちょうどそのころ、美千代が自宅に戻ってきた。森田宗介(西村雅彦)と横山恵一(波岡一喜)は急いで九条家へ。美千代によれば、彼女は事件当夜、百合子をアトリエに残して飲みに出掛け、そのまま近場のホテルに宿泊したという。話を聞きながら、美千代がはめている手袋と、何かを隠そうとしているような美千代の母・九条美紀(姿晴香)の態度が引っ掛かる森田。そんな彼に、事件の第一発見者で家政婦の長峰妙子(山口美也子)がこっそり、「気になる人物がいる」と告げ…!

 月島中央署の面々はやがて、美千代と百合子の"知られざる関係"にまつわる噂を入手。美千代が犯人ではないか…との見方が強まるが、必ずしもそうとは言い切れない様々な証言や人間関係が次々と浮上し、捜査は困難を極めていく。一方、折れた絵筆から検出された物質と、百合子のアパートで見つけた"あるもの"の接点を見出した糸村は、事件の裏にある意外な事実に気付く――。

ゲスト:矢田亜希子 吉田羊 堀内正美 姿晴香 累央 山口美也子 山崎大輔 ほか
脚本:大石哲也
監督:長谷川康

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