おさらい講座REVIEW

2025/7/31(木)放送

記録的猛暑が引き起こす 熱中症・水害 対策徹底解説SP

【猛暑が長引く今年、特に注意!慢性的熱中症】

●神田潤 先生(日本医科大学武蔵小杉病院)




【まとめ】
慢性的熱中症とは…ダルさや頭痛、めまいといった軽い熱中症の症状がダラダラと長期間にわたって続く状態のこと。日々の生活の中で、知らず知らずにうちに起こる小さな脱水の積み重ねが原因。

▼水分不足になってしまう3つの原因
①トイレを気にして水分補給を減らす
②食事を抜く
 ※1日にとる水分の半分程度は食事から得ている
③寝るときにエアコンをつけない

 

①コーヒーは利尿作用があるものの水分補給の効果は得られる。
その効果は水とほぼ同じという研究結果もあり、あえて避ける必要はありません。

②正解はB!
暑さのダメージが蓄積する前に、余力のある状態での水分補給が重要!

③正解はC!
ボディーシート>濡らしたタオル>乾いたタオルの順に効果が期待できる

 

④正解はB!
熱いお風呂に入って熱中症予防の効果が期待できるのは4月~5月の暑くなる前の段階で、暑くなった8月以降はその効果は期待しにくい。むしろ脱水など熱中症のリスクを高める可能性も…

⑤正解はB!
手のひらには動脈と静脈をつなぐ血管があり、暑さを感じると拡張して多くの血液が流れる。その時に手のひらをペットボトルなどで冷やし全身に冷たい血液が巡ることで体温を下げる働きが期待できる。

 

⑥正解はB!
舌や嘔吐物が気道をふさいで呼吸できなくなるのを避けるため、横向きにして気道確保をしましょう!

⑦正解はB!
意識がない場合、気管に入るなど誤嚥(ごえん)の恐れがあるので、水を飲ませるのは絶対にNG!救急車を待つ間の応急処置として暑くなった体を冷やすことに使うといいでしょう!




【猛暑が引き起こす豪雨と水害】

●釜江陽一 助教(筑波大学 生命環境系)


●関根正人 教授(早稲田大学 理工学術院)




【まとめ】
①下水管に溜まった水と空気が押し出され、マンホールのフタが吹き飛ぶことも!
※マンホールから水が溢れていたら要注意!

②激しい豪雨によりアンダーパスが冠水するスピードがかなり早くなる!
※もしも車が水に浸かってしまったら?→ガラスを割って外に!脱出用ハンマーやヘッドレストを活用!

③川に近い道路は標高が低いため水が溜まりやすい!道路冠水や浸水が水深10cm程度で歩行困難になることも!?



【食材価格の高騰】

●藤井賢彦 教授(東京大学 大気海洋研究所)




【まとめ】
日本近海の水温上昇により、サケやイカなどの漁獲量の激減で価格が高騰!!そんな中、北海道での【ブリ】の漁獲量が急増!旬を迎える12月に比べると8月は3分の1の価格となっている。