おさらい講座REVIEW

2025/5/22(木)放送

全国の先生300人が選んだ!今行ってほしい美術館・博物館ランキング

【今回の先生】
●末永幸歩さん(元中学美術教師/アート教育実践家)





●親子で楽しめる!日本の鉄道技術と歴史を学べる名車両



1957年に登場したクモハ101形電車には実際に車内に入れる。現在より椅子の座面の奥行きが狭く、立つ人のスペースを確保していた。他にも、最後の蒸気機関車「C57形」が展示されていて、動輪の大きさを感じられたり、当時の汽笛を聞くこともできる。



●教科書で見た国宝がずらり!あの国宝屏風も四年ぶりに公開中!



大阪万博に向けて国宝19件を含む200件の文化財を展示する特別展を開催中(6月15日まで) 江戸時代初期に俵屋宗達が描いたとされる国宝『風神雷神屏風図』も公開されている。



●横山大観に北大路魯山人!日本一美しいと言われる庭園



手前に大きな木、奥に小さな松を配置するなど奥行きを表現し、遠近感を感じられるように計算された庭園は季節によって違った雰囲気が感じられる。 また、横山大観の作品も多く、日本画の常識を変えたとされる朦朧体を用いた作品が楽しめる。



●残っているのは奇跡!?世界的にも貴重な2つの標本展示



世界中から集められた全身の骨格標本が50体飾られていて、中には9割以上が本物の化石や、胃の中に最後に食べた植物まで残る世界一保存状態のいいミイラ化石がある!



●誰もが知る。あの『考える人』の謎が解ける!?



近代建築の三大巨匠ル・コルビュジエが設計した日本唯一の建築物であり、本館と前庭を含む敷地全体が世界文化遺産に登録された。「考える人」の作者ロダンの彫刻作品を約60点も所蔵されていて、筋骨隆々とした力強い人体表現からロダン彫刻の魅力を感じられる。



●五感で体感できる。最先端の現代アート



石川県の土を採取して88種類の泥の絵の具を作り描かれた現代アート作品などが展示されている。



●絶対にここでしか見られない!葛飾北斎が毎日描いた知られざる傑作



門外不出を条件に寄贈された版画ではない北斎の「日新除魔図」が展示されている。今日もいいことがあるようにと魔除けのため、自身の長寿を祈り毎日獅子を描いた作品。



●展示替え年間400回 今観るべき2つの超貴重展示



圧倒的な国宝所蔵数で年間約400回展示が入れ替わるので何度行っても楽しめる。 現在は、全身だと国内で2体しかない、3000年前の古代エジプトのミイラや、背面まで見られる金剛力士立像などが展示されている。(5/22放送時点)



●1000点の”触れられる”名画



巨匠の名画を特殊技術でそっくりそのまま再現した陶板名画が1000点以上展示されている。 陶器でできているため、優しくであれば触れることもできる。さらには、修復前後の両方が観られる「最後の晩餐」や、システィーナ礼拝堂を空間ごと再現した天井や壁面にミケランジェロの『最後の審判』が描かれたシスティーナホールもある。



●世界的大発見につながった超貴重な標本!収蔵数約500万点ある超激レアの宝庫



当時、高校生が見つけた新種『フタバスズキリュウ』の標本や、南極観測隊で有名なジロ、忠犬ハチ公の剥製など約25000点が常設展示されている。また、当時の小学生が指摘したことで研究・認定されたニホンオオカミの剥製も所蔵されている。



【番外編】



●京都市京セラ美術館
睡蓮の絵がおよそ20点見られるモネ展が開催中(6月8日まで)

●東京都美術館
23点ある「星座シリーズ」3点を含むミロの作品が観られる(7月6日まで)