おさらい講座REVIEW

2022/8/16(火)放送

30℃超えが続く今、やっていたら危ない!
間違いだらけの保存術


  • 久住英二先生(ナビタスクリニック内科医)

  • 島本美由紀先生(食品保存アドバイザー)

  • 山口憲太先生(食品微生物センター)

  • 菊池賢先生(東京女子医科大学 感染症科 教授)

▶常温(30℃)で放置した味噌汁は6時間で菌が150倍に増殖!
山口憲太先生によると、6時間以降の味噌汁は食あたり・食中毒の原因になるので飲まない方が良い。食中毒の原因になるウェルシュ菌は100℃で加熱しても死なないので要注意!

★フライパンを使った鍋の簡単冷却方法★

①フライパンの上に氷(保冷剤)を置く

②その上に鍋を置き、フライパンに水を注ぐ
③鍋の周りに氷(保冷剤)を入れる
④2分ほどかき混ぜると粗熱が取れるので冷蔵庫で保存できる

▶カレーはドロドロしているため、熱が逃げにくく菌が増えやすい温度が長く続く。また、空気に触れる面が少ないため酸素に弱いウェルシュ菌が増えやすい。常温で8時間放置すると菌が爆発的に増殖するので、この時期に常温で一晩置いたカレーは絶対に食べない方が良い。

★余ったカレーは密封容器などに小分けにして、冷蔵保存すれば2~3日は食べられる。

★食事中に水分を多くとると胃酸が薄まり、食中毒を起こしやすくなるため、食事と水分は別でとった方が良い。

▶ペットボトル飲料を飲みかけのまま放置すると、口内から移った菌が増殖して食中毒を起こす原因となる。特に麦茶は、原料の大麦が菌の栄養となり、24時間で75倍も菌が増えた。

★ペットボトルに口をつけずにコップに入れて飲んだり、外出先でも低温に保てる水筒に移して持ち運ぶと良い。

①素手でおにぎりを握る人もいるが、肌に付いてる黄色ブドウ球菌が食べ物に付着し増殖すると食中毒の原因となる。ラップを使って握った場合はほとんど検出されなかった。

②海苔を巻かないで保存した方が圧倒的に菌の量が増加した。海苔を先に巻くことでおにぎりの水分を海苔が吸収して、おにぎり自体の水分量が低下して、菌の増殖が弱まったと考えられる。

③アルミホイルで保存した方が菌の増殖を抑えられた。アルミホイルから出る金属イオンが菌の増殖を抑え込んだと考えられる。

【たまご焼き】
▶半熟だと6時間で食中毒注意レベルにまで菌が増殖するので、しっかり加熱することが重要。

【生野菜の仕切り(レタスなど)】
▶生野菜には菌が多く洗うだけでは取り切れない。仕切りに使うことで水分が出るため菌が増殖しやすくなる。

【ポテトサラダ】
▶きゅうりなど生野菜が入っていると菌が増えやすいので、注意が必要。

【ヘタつきのミニトマト】
▶ヘタにも菌がついておりキレイに洗うのが難しいので、ヘタをとってお弁当に入れた方が良い。

【残りもの・作り置きおかず】
▶時間がたっていると菌が増殖している可能性があるため、再加熱してからお弁当に入れる良い。レンチン1分でも効果がある。

★梅干しやカレー粉を使うと菌の増殖を抑えことができる。

▶パンの種類にもよるが、開封した3日後には初期の腐敗といえる程度まで増殖する危険があるため、冷凍保存するのがオススメ!


★オススメ保存方法
1枚ずつアルミホイルで包んで冷凍保存する。

密封袋に入れるとより効果的!

▶しょうゆ:開栓後は冷蔵保存。開栓前や密封ボトルタイプは常温でも構わない。

▶味噌:冷蔵でも良いが、冷凍がオススメ!塩分量が多いため凍らずにそのまま使える。

▶唐辛子:冷蔵保存の方が辛みを保てる。料理の蒸気が入ると痛む原因になるため、使う時はスプーンなどにとってからかけると良い。