おさらい講座REVIEW

2022/6/30(木)放送

世界の名画に秘められた謎に迫る!名画ミステリーSP


  • 山田五郎先生(美術評論家)

(諸説あるが)絵を売りやすくするために、同時代のオランダの人気画家
「レンブラント」の作品に似せて、背景を塗り潰された可能性が…。
誰が塗り潰したのか未だ不明。

作者の娘説などもあるが、ターバンの青色には高価な絵の具「ウルトラマリン」が使われていることから、山田先生は「ウルトラマリンを使ってまで綺麗に描いてほしいと願う“依頼者にとって大切な人”を描いたのでは…」という説を唱えた。

叫んでいるのではなく耳をふさいでいる。
心の底から湧き出る叫びに耐えきれないムンク自身の苦悩を描いた。

ゴッホは12人の画家仲間との共同生活を夢見て、12枚のひまわりを描こうとしていた。しかし、仲間が集まらなかったことで7枚で終わってしまった。

この絵は収穫ではなく、働き手のいない人たちが落ちた穂を拾っている。
山田先生によると…『貧しい人に手を差し伸べる』というキリストの教えを埋め込むことで歴史画家ととして名を馳せたい、ミレーの想いが込められた作品。

旗を持った女性は、実在する人物ではなく、フランスの革命の象徴であり「自由の象徴である女神マリアンヌ」。
上半身裸にすることで、この女性が「架空の女神」だということを表現している。

科学っぽいことが好きなダリが、アインシュタインの「一般相対性理論」に影響され、時間のゆがみを、時計のゆがみで表現したといわれている。また、溶けたカマンベールチーズから発想を得たという話もある。

レオナルド・ダ・ヴィンチが完璧主義過ぎて納期を守らず、当初のモデル”ジョコンド夫人”が受け取りを拒否!モデルに似せるよりも、レオナルドの考える理想の人物像へと近づけていったため謎めいた作品となった。