STORYストーリー

2021年5月27日(木)よる8:00~

第7話

 都内の川の近くで、宝石貴金属販売会社の社長・大友直登(渋江譲二)の遺体が見つかった。臨場した警視庁捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)は、遺体の状況に驚愕する。死因は何者かに後頭部を殴打されたことによる脳挫傷だったが、被害者は犯人に襲われてから20メートルほど自力で歩いた末に絶命していたのだ。傷の状態から考えると、その距離を歩いたことは驚きでしかなかった。また、遺体のそばには、持ち物や火の元、戸締りなどを確認するキーホルダー型のチェッカーが落ちていた。チェック項目には“ストッキング伝線”“ナチュラルメイク”などがあり、女性のものではないかと推測された。
 防犯カメラ映像を確認したところ、死亡推定時刻にリュックを前に抱えた不審な女が事件現場の方角から走り去る姿が映っていたことが判明。現場資料班刑事・平井真琴(斉藤由貴)は、現場近くで同じようにリュックを前に抱えて歩く女性を見かけ、追いかける。その女性は道を歩きながら前後左右を確認しまくったり、横断歩道を渡る際は左右を何度も確認したり…とかなり心配性のようだった。
 まもなく、大友は強引な経営手腕で社内外から恨まれており、嫌がらせも多々あった事実が浮上。そのため警備会社は周辺警備の強化を提案していたが、楽観的な性格の大友はそれを拒否し、警備責任者と対立していたとわかる。
 そんな中、真琴が追跡していた心配性の女こそ、大友と対立していた警備責任者・茂木凛子(中村ゆりか)だと判明。真琴は、華奢でかわいい印象の凛子が、部下の河元鷹志(入江甚儀)や響木亘(真壁刀義)らたくましい警備員たちを前に「警備員に必要なのは心配力」「“かもしれない”と最悪の事態を想定して行動すべき」などと、どこか不安そうに諭しているのを見てビックリする。凛子はそんな真琴に、自分も現場に落ちていたものと同じチェッカーを持っていると平然と話すが…!?