報道ステーション 月〜金よる9:54〜

特集一覧へ戻る

特集

2019年12月2日

ウイグル“収容所”の実態とは

そして、ここで行われていたのは早朝から深夜に及ぶ“中国化”のための教育だったという。オムルさんは「毎日、共産党をたたえる歌、政策、規則、共産党が開いた会議の精神、習近平の言葉などを全部暗記させられた」と話す。約8カ月後に施設を出た時、オムルさんの体重は施設に入る前の半分にまで減っていたという。

ムハラムさんの父親と叔父は今も拘束されたままとなっている。半年前、ムハラムさんの知り合いから、動画が送られてきた。そこには父親と警察官のような姿が映っていた。この時、初めて父親が再教育施設から刑務所に移送されたと知った。ムハラムさんに映像が送られてきたタイミングは、YouTubeで父親のことを告白した時期と重なるという。「私がソーシャルメディアで証言したことはあって、それで私に黙れという話みたい。お父さんは何もやってないのに、こんなひどい目にあったの許せない」と怒りをあらわにする。

  • 1
  • 2
一覧へ戻る