雪深い山々に抱かれた湯の里です。1200年間、湯治場として愛されてきた肘折温泉。レトロな宿の濁り湯で、冷えた体をじっくり温めます。
山形新幹線の終点、新庄駅から車で30分ほど走ると、小さな集落が見えてきます。羽根沢温泉はこの地で100年の時を刻んでいます。数軒の温泉宿がありますが、目指したのは村の集会所。実はここに共同浴場があるんです。こぢんまりとした内湯。お湯は源泉かけ流しです。浴室に入ってまず気がつくのが、ほんのり漂う石油のような香り。硫黄やナトリウム成分を多く含み、湯口にかけられたネットには、湯の花がびっしり。お湯は44度前後と少し熱めです。
山岳信仰の聖地・月山の麓に建つ癒しの宿。「よみがえり」の願いが込められたお湯は、旅の疲れもいつしか消え去る名湯でした。
出身地●東京都
