ストーリー

2023年3月11日

第9話

 2年前、大手飲料メーカー「カヅキビール」のエリート時代に行われたコンペで、傲慢な態度とキツイ言葉で、西島いつか(関水渚)を傷つけたことを思い出した設楽紘一(藤ヶ谷太輔)は、“とにかく謝りたい”という一心で、いつかの出張先のホテルに向かう。紘一は、突然現れたことに驚くいつかを連れ出し、当時の態度を謝罪。そしてついに、「俺は、西島いつかのことが好きだ」と告白し、そっとキスをする――。
 その夜、終電を逃して東京に戻れなくなった紘一は、いつかの部屋に泊まることに! ドギマギしながら床で寝ようとする紘一に、いつかはベッドで一緒に寝ようと言い出し…!?

 東京に戻り、紘一からデートに誘われたいつかは、一緒にいるともっと近づきたくなるし触れたくなるのに、なぜ素直に紘一が好きだと言えないのか、なぜ踏みとどまってしまうのか、じっくり自分の気持ちと向き合うことに。悩んだあげく、その問題は自分自身にあると気づいて…?

 そんな中、ついに迎えた初デートの日――。高級中華料理店で待ち合わせた2人が、メニューを見ながら話していると、何かに気づいた紘一が突然「店を出よう」と言い始める。大慌てで席を立とうとする紘一と、そんな彼の行動に戸惑ういつかのテーブルに、ひとりの女性が近づいてくる。なんとそれは、仕事を辞めて以来、なんとなく気まずさを感じた紘一が避け続けてきた母で、日本を代表するカリスマ経営者の設楽しま子(大地真央)だった! 逃げそびれてしまった紘一は、しま子に離婚したこと、「カヅキビール」を辞めたこと、そして現在は下宿の管理人をしていることを打ち明ける。息子の現状に驚きを隠せないしま子は…!?