8月19日

司会 :

佐藤紀子アナウンサー
武内絵美アナウンサー


今村千秋コメンテーター


【放送内容】

先日、視聴者の方から番組宛に頂いた要望です。

「今年で25周年のスーパー戦隊シリーズの特集をしてください。
スーパー戦隊シリーズの裏側がみたいです」
(12歳 男子)


2001年。
仮面ライダーシリーズ」は、放送30年。
「スーパー戦隊シリーズ」を放送して25年になります。
そこで今回は「百獣戦隊ガオレンジャー」より
制作の裏側、特撮・特殊効果についてご紹介します。

百獣戦隊ガオレンジャー
・・・スーパー戦隊シリーズで、初の実写とCGの合成映像作品

撮影は、監督の指示により進んでいく。
アクションシーンは番組の大きな魅力のひとつ。
台本にない格闘シーンの動きなどは、
アクション監督の提案で進行。

 
(松井 昇 監督)

このシリーズは、実写で撮っていく面白さがある。
作品は、通常の撮影と特撮の融合であり、出来上がるまで
自分たちにも予想のつかない未知な部分がある。
そのワクワク感がいい。
ブラウン管の向こうの子供達がどんな表情で見ているのかを
想像するのが楽しい。

 

変身するヒーロー達は、実写の部分と
3Dコンピューターグラフィックスでの合成であり、
変身・戦闘シーンに欠かせない「効果」がある。
その仕掛けをする仕事「操演」。

「操演」とは
ピアノ線やワイヤーを使い、
モノが飛ぶシーンなどの仕掛けを作り、
操るのが、本来の仕事。
爆発シーンの際には、火薬を使用することもあり、
危険物を取り扱うための特別な資格が必要な事もある。
火薬の種類も幾つかあり、場面に応じて
必要なモノ・必要な量を決め、準備を進める。

 

(松井 昇 監督)

子供向けの番組は、ただ爆発すればいい、
血のりが飛べばいいというわけではない。
操演の仕事は、子供達のワクワク感を演出するための大切な部分。
安全面を含め、アクション監督などと相談をして
最大の効果を出すようにする。
その為に、自分自身の知識と自信が必要になる。

 

「戦隊シリーズ」は実写で撮影したものに
実際に撮影できない部分のCG映像を加えて出来上がる。

爆発シーンのビーム光線の発光の映像などが、それ。
CG映像を加えることにより、シーンがわかりやすくなり、
迫力を増す。

 

(佛田 特撮監督)

迫力あるシーンは、あくまで実写で撮るのが基本。
その上にCG効果を加える。
すると更に迫力のあるシーンが出来上がる。
最近のデジタルCG処理は、何でも出来てしまう。
それは、キリのないところ。
しかし、あまり手を加えすぎると実写で撮った現場の
緊張感や迫力が薄れてしまう。
だから、迫力ある実写のシーンを意識し、
CG処理をするように心がけている。

 

こうして、実際の撮影にも多くの人が関わり、
更にCG等の特撮スタッフが加わり、
作品が、出来上がるというわけです。