8月5日

司会 :

佐藤紀子アナウンサー
佐分千恵アナウンサー


今村千秋コメンテーター


【放送内容】

今回は、「番組審議会」の報告。
そして、「第9回世界水泳選手権大会福岡2001」の放送の舞台裏を「スタッフの仕事」を通して、ご紹介します。


「第9回世界水泳選手権大会福岡2001」は、約100カ国で放送され、5億人以上がテレビ観戦をしたといわれています。テレビ朝日は、この大会の放送、運営などのホスト放送局となりました。

今回のような国際的イベントを運営するに当たり、テレビ朝日では、「ブッキングスタッフ」を用意しました。彼らは、放送・運営全般にわたり、各国の放送局と運営側とのパイプ役を務める仕事をおこないました。大会前の各国放送局の放送機材や備品などのリクエスト受けから大会中の選手のインタビューや日々のトラブル処理まであらゆる面でのサポート・コーディネーションをする仕事です。


 『ブッキングスタッフの仕事』


大会1ヶ月以上前から各国の放送スタッフと電話・メール等を使い、
福岡入りする前の打ち合わせをする。


事前に東京で福岡のスタッフも交え、全体のミーティング。
自分達の役割・指令系統などの確認を徹底し、福岡入りの準備をする。


本番9日前、ブッキングスタッフ福岡会場入りし、下見の開始。
まず、国際映像を制作し配信する心臓部となる、IBC(国際放送センター)へ。
ここには、テレビ朝日、KBCの技術スタッフなど、およそ1000人が集結している。


海外の制作スタッフとの仕事をスムーズに進めるために必要な知識を
あらかじめ、知っておく必要がある。
放送システム・国際放送のしくみ・国々の機材・電気関係についての違い・・・等、基本的知識をここで再確認する。


すべてのトラブルに対応できるよう、全会場の下見。
プールだけではなく、会場内のインタビューコーナーや記者席・実況席・・・など隅々まで見て回り、注意事項を確認する。


各国のスタッフが福岡入り。
各担当に分かれ、実際のコーディネート作業が始まる。


オーストラリアは、大会のスター、イアン・ソープの母国であり大所帯。
万全の構えで、放送に臨んだ。
しかし、放送機材にトラブルが発生。オーストラリアの独自中継が危うい状況に。
ここで、ブッキングスタッフの手配でトラブルを処理。


大会が始まる。
各国の記者レポートの収録が1日2回。各局の持ち時間は5分。
トラブルのないよう、ここでの調整もブッキングスタッフの仕事。


世界記録選手の試合直後のインタビューは、選手にカメラ・記者が殺到する。その際に発生したトラブル・クレームについても対処する。


試合終了後は、各国の編集したVTRを配信するしたり、編集作業などのサポートにもあたる。


このようにして各会場・担当に分かれ運営の裏方として活動していた。


 『スタジオ』


このようなテレビ朝日のスタッフの他に 船舶免許など特別な資格が必要な会場には、一般のボランティア250人。 その他4会場には、800人。合計およそ1050人の皆様の協力がありました。

今回のような国際的大規模なイベントが成功したのは、 多くの方々のご協力によるものだと考えます。 ほんとうにありがとうございました。