4月15日

司会:

佐藤紀子アナウンサー
武内絵美アナウンサー


今村千秋コメンテーター

ゲスト: 真鍋由アナウンサー

【放送内容】

最近、若い女性ファンも増えたスポーツ「プロレス」。
今回は、プロレス番組「ワールドプロレスリング」に密着、番組の裏側をご紹介します。

今村千秋コメンテーター

1969年から始まった「ワールドプロレスリング」プロレスは、とてもテレビ的スポーツである。番組開始当時、ゴールデンタイムで平均20%以上の視聴率を取っていた。

真鍋由アナウンサー

現在は、女性ファンも増え、選手は、昔よりもスタイリッシュになり、会場の演出なども華やかになってきている。

プロレスの実況を担当することになった時、まったく知識がなく、そのために雑誌や資料を読み、受験勉強のように勉強した。ファンは、前試合の選手の言ったコメントや色々な出来事は当然承知している。そのためにも、現在も毎回、直前まで選手にインタビューをし、実況中に使うコメント・全試合資料などをノートにまとめ、実況席に着くようにしている。
放送で気をつけていることは、「初めての人も楽しめるように伝える」「ファッショナブルになったとはいえ、男の戦い。この雰囲気も大切にする」など。
先輩からは、落ち着いてメリハリのある実況を・・・と言われるが、やはりテンションが上がり、絶叫をしてしまう。多少体調を崩していても選手のテーマソングが流れると元気になってしまう。

実況中は危険がいっぱい。気がつかないうちに横から後ろから選手が飛んでくることがある。マイクがあるので逃げずにがんばるっているが、他のスタッフ(カメラマンなど)は負傷することもある。

《ワールドプロレスリングの収録に密着》

会場:東京渋谷の国立代々木競技場

5:40 特殊技術班、会場入り

放送に関わる様々な設備を担当。トラスの設置などをする。
前回の試合の写真を参考にうち合わせをし、リングの周りに組み立てる。
(トラス:照明器具を支える土台と支柱のこと)

6:00 照明スタッフ、会場入り

トラスにライトを吊す作業開始。ライトの総数68台。うち、ムービングライト20台。選手の入退場や試合を盛り上げるために多くのライトを使用。
(ムービングライト:ライトの動きや明かりの強弱をコンピューターによって操作できるモノ)

7:50 すべての照明を付け終わり、トラスを引き上げる。

照明スタッフと特殊技術スタッフの共同作業。ムービングライトなどのプログラムの確認。

9:40 カメラ・音声スタッフ 会場入り

照明スタッフを加わり、対戦カードに合わせた演出パターンを話し合い、決定していく。カメラセッティング開始。

10:00 リング搬入

リングに敷く板はラワン材。厚さは3センチ。ラワンは固く、弾力性があり、最適な素材。その上に黒いゴム素材のマットを敷く。音の厚みを持たせる効果とケガの防止のため。ロープはワイヤーをゴムで覆ったもの。
慣れていても、リングを組み立てには、2時間はかかる。

11:30 音響効果セッティング

選手一人々にテーマソングがあり、数多くの曲が必要。
音響と照明の共同作業による演出は重要なポイント。最終打ち合わせは念入りにする。

13:45 会場セッティング終了

14:00 担当プロデューサーを中心に進行の打ち合わせ

スタッフに各試合の見どころや注目選手などのさまざまなチェックポイントを確認。

16:00 試合開始

この作業は、どの会場でも同じ。
全国をまわる時には、会場設備一式ごと移動。専門のリング設置担当者がいる。

現在「ワールドプロレスリング」は、テレビ朝日系列の「BS朝日」でノーカット放送中。
テレビ朝日では、5月5日(土)の夜7:00より「福岡ドーム大会」を放送。