![]() 今回は2001年3月で放送20周年を迎える、テレビ朝日の朝の顔「やじうまワイド」について特集いたします。
●「やじうまワイド」の20年の歩み
政治評論家・三宅久之氏 (番組コメンテーター) 番組当初から関わっている自分にとっては生活の一部。 番組は、スタート以来かかわる吉澤一彦アナウンサーの絶妙なタクトで全員が演奏しているようなもの。 日刊スポーツ新聞社 編集局編集委員・野崎靖博氏 (番組コメンテーター) デスク時代は仕事が終わり家に戻ってから番組をみて、他社にスクープがないかなどとチェックして床についたもの。この番組は各新聞社のデスクにとってとても関心のある番組だと思う。 吉澤一彦アナウンサー 新聞をテレビで伝えるという試みは業界初。 当初の制作会見の際は失笑されたぐらい。スタート時のコーナー司会が自分と古舘一郎氏(元テレビ朝日アナウンサー)2人ともスポーツ実況アナウンサーだったため、 プロデューサーに「新聞の記事を実況して」と言われた。通常「動くモノ」を実況していた者として「止まっているモノ」を実況することに悩み、とまどった。大変だったのは6ヶ月ぐらい。そのうち2~3年して、どこの局も新聞を取り上げるようになってきた。新聞を紹介する番組の「老舗」だと思う。 番組を20年やってきた中で「新聞の歩み」も感じてしまう。カラー写真や色文字の 使用など、変化をみてきた。 印象に残る出来事としては1982年「ホテルニュージャパンの火災」「日航機墜落」があげられる。この時、いち早くヘリコプターを現地に飛ばし、映像を撮った。このような敏速な取材が多くのスクープを伝えた。これ以降、各局が「朝もヘリコプターを用意し、事件・事故に対応できる体制」をとるようになった。 本番前には、30~40紙の新聞に目を通す。視聴者の方が「今、何を見たいか・何を知りたいか」ということに最新の注意をはらい、記事を決める。 もう1つは「やじうまワイド」としてこの事を伝えたいと思った記事は大小関わらず、取り上げていきたいと思っている。この2つを柱とし、全スタッフが各分野の内容を分担し、何度も内容のすり合わせをし、最終的に紹介する内容を決める。 新聞記者の方々が、取材をしてきた苦労や苦悩、行間に書かれてること、本当に伝えたいと思っている事などを少しでも多く伝えていきたいと思っている。 また、新聞の顔である1面は、こだわりを持って紹介したい。 写真は、映像と違う迫力を持っている。その威力を最大限に紹介したい。 角田和夫(テレビ朝日:「やじうまワイド」プロデューサー) 20年来こだわっていることは「新聞」。 新聞には多くの情報が詰まっている。記事の大小に関わらず、記事に書かれている内容の本当の意味、裏にある何かを見逃さずに放送していきたいと思っている。その為にもこれからも「新聞」にこだわっていきたい。
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