テレビドラマの制作現場で働く大勢のスタッフの中に「記録」というドラマならではの仕事があります。今回は、木曜ドラマ「就活家族　―きっと、うまくいく―」の制作現場に密着。演出の中心となる「監督」と、その監督とコンビを組む「記録」の仕事についてご紹介します。

ふとしたきっかけで家族全員が就職活動する羽目になるという、かつてない展開が話題の木曜ドラマ「就活家族　―きっと、うまくいく―」（木曜よる9時放送　出演：三浦友和、黒木瞳、前田敦子、工藤阿須加　ほか）。チーフ演出をつとめる秋山純監督（テレビ朝日ドラマ制作部）は、いわゆる「長回し」という、一連の芝居を極力止めないで長く撮っていく演出方法が信条です。その秋山監督を支えるのが、このドラマの“記録”を務める田中久美子さん。秋山監督と5年前からコンビを組むという田中さんに密着。スタジオ収録、ロケ撮影、編集作業などでの、あまり知られることのない「記録」の仕事内容を紹介。さらに、仕事に対する思いを語ってもらいました。

監督　秋山純プロフィール
あきやま・じゅん　1963年生まれ　1986年テレビ朝日入社　スポーツ局を経てドラマ制作へ
監督作品に「同窓会〜ラブ・アゲイン症候群」「陽はまた昇る」「特命係長　只野仁　シリーズ」など

記録　田中久美子プロフィール
たなか・くみこ　記録として18年のキャリアをもつベテラン
「着信アリ」「富豪刑事」などのドラマ作品で“記録”を担当
秋山監督とは、過去に「匿名探偵」、「狙撃」などでもコンビを組んだ