● ● ● ● 7月20日「信長のシェフ ・ 時代劇の作り方」 ● ● ● ●


司 会 吉澤一彦(テレビ朝日アナウンサー) 久冨慶子(テレビ朝日アナウンサー)
スタジオ出演 大江達樹 (テレビ朝日総合編成局制作2部 プロデューサー)
田村直己 (テレビ朝日総合編成局制作2部 「信長のシェフ」監督)

【放送内容】「信長のシェフ ・ 時代劇の作り方
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木曜よる7時58分から放送中の「信長のシェフ」。
去年1月、金曜ナイトドラマで放送がはじまると、斬新な設定の新しい時代劇として話題となり、
この7月、ゴールデンタイムに帰ってきました。
時代劇は、どのように作られているのでしょうか?
ドラマ「信長のシェフ」の制作現場をご紹介します。


(*今回、VTR部分の動画配信はありません。)
VTR1

「信長のシェフ」木曜夜7時58分放送の概要紹介
玉森裕太演じる平成のシェフ・ケンが、戦国時代にタイムスリップ
料理の腕を認められ、及川光博演じる織田信長の専属料理人となり、戦国の世を力強く生き抜くストーリー。
新たなステージに突入した「信長のシェフ」
信長の野望「天下統一」の夢はかなえられるのか?



スタジオ2

「信長のシェフ」企画の理由
時代劇制作の難しさ など



VTR2

京都太秦にある、東映・京都撮影所。
撮影所としては日本最大の敷地面積を誇り、12ものステージ(*いわゆるスタジオ)があります。
そしてその隣には、人気の観光地・東映太秦映画村。ここは、時代劇の撮影などが行われる、オープンセットでもあります。
昭和26年「東映・京都撮影所」としてその歴史を歩み始めると、 「旗本(はたもと)退屈男(たいくつおとこ)」「宮本武蔵」など、
数々の名作時代劇映画を世に送り出します。
テレビ朝日の時代劇「3匹が斬る!」「暴れん坊将軍」などもここで制作されてきました。

この日、撮影現場の1日は朝8時、エキストラの着付けから始まりました。
身に付けるのは徒侍(かちざむらい)の衣装。
スタジオセットでは徳川家康の居城前で最後の仕上げ
背旗(せばた)をみんなで付けあいます。
この道53年のベテランカメラマン、津田宗幸さん。
エキストラの立ち位置などを確認。
主演の玉森裕太さん登場。
合戦に敗れて戻ってきたシーンの撮影では衣装になにやら粉をこすりつけ汚れを演出します。土に見えるこの粉、実は、きな粉でした。
田村監督が、撮影するシーンの段取りを確認します。
出演者とスタッフは、このシーンで何をするのか確認し、本番にのぞみます。長いシーンも、短くカット割りして撮影していきます。
撮影はとにかくスピーディーに進んでいきます。その理由の一つが津田カメラマンの掛け声。
「時間ないぞー急げ!」
重い衣装をつけている役者さんへの気づかい。津田さんは100歳まで現役を続けるつもりだといいます。
そんな津田さんのアシスタントが、入社4年目の恵藤学さん。カメラを準備するだけでなく、
メジャーを使って出演者とカメラの距離を測り、 ピントを合わせる重要な役割も担(にな)っています。
若い世代に津田さんがときに厳しく接する理由は……。
「これから彼らは変わっていかないといけない時代。
僕らが育った時代と違ってやっぱりこれから1年経てばどんどん技術のほうも変わっていくので、
早く1人前になってほしいなと。そのためにも気合入れますけどね。」
人気漫画が原作の「信長のシェフ」。信長の衣装にもこだわりがあるといいます。
そのひとつが、フリルのついた洋装です。
「信長さんって狭い日本だけじゃなく広い視野をもっているという、漫画でも描かれているので、
世界を見ているというコンセプトを衣装にも取り入れたほうがいいと思いました。
一つの映像としての面白さをだすためでもあります。」
時代劇に欠かせない「床山(とこやま)さん」はかつらを用意します。
役者さんの頭に羽二重(はぶたえ)をつけ、肌の色などを微妙に調整します。
「すっぽり」と呼ばれる特殊なかつらはベースが金属でできています。
「信長のシェフ」担当の山下みどりさん。急ピッチで「すっぽり」のかつらの手直しをしていました。
そんなスタッフについて東映の清水ラインプロデューサーは、
「合戦あり料理ありでハードな現場ではあるんですけど、スタッフは本当に楽しんでやってくれていますから、
活気というのが作品にも現れてくるのかなと思います。」と語りました。

久冨慶子アナウンサーが、撮影所を訪ねリポート。
「なかに入ってみます。まさに今撮影行われています」
緊張感漂う撮影現場。
監督のOKがでると、スタッフが素早く次のスタンバイに移ります。
「照明の方は常に動いている感じですね」
撮影現場には、いろいろなスタッフがいます。
VE(ビデオエンジニア)の仕事は映像の明るさやコントラストなどを整え
テープに録画する事。録音の仕事はセリフや現場の音などレベルを調整します。
主演の玉森裕太さんと夏役・志田未来さんは、
そんな京都撮影所のスタッフについて…
「みなさんやっぱり職人さんって感じがします。」(志田)
「そうだね。ほんとにプロフェッショナルな方々ですよ。時代劇に関して助けてもらうことがすごく多いですし、
去年からずっと一緒の方たちなので、より一層やりやすいというか」(玉森)
「引っ張ってもらってます」(志田)

この作品の重要な要素である劇中に登場する料理は、外部の専門スタッフが調理しています。
極力、原作に沿って忠実に再現されています。
「原作にあまりないことをしないようにしてます。見た目だけでなく、味はおいしくしています」

美術・持ち道具のスタッフが、最近苦労しているのが、撮影に欠かせない昔の道具を揃えること。
「時代劇全般的にいえるのはやはり需要が減っているから、草履一つにしても作っているところが限られていて、
手に入らないものが増えてきつつあります。みんな作る人も高齢で店をやめられる人も多いんで。」
手に入れることが難しくなった、わら底の草履などは、大切にして使っているそうです。
時代劇を支えるスタッフの職人魂。時代劇の魅力はどこにあるのでしょうか?ベテランの津田カメラマンは・・・
「時代劇ってのはまずハコ(セット)から作っていかないといけない。戦国ものや天正とかになると全然変わった建物になりますから。
それが作れる。照明さんも作れる。キャメラマンも作れる。そういう面白さかもしれませんね。完全に虜になっています。」



ST2

<トークテーマ>
*東映京都撮影所スタッフの職人魂について
*撮影現場で心掛けていること
*「信長のシェフ」制作にかける意気込み、ドラマの見どころ






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