【放送内容】「聴覚障害者とテレビ」
聴覚障害者はテレビをはじめとしたメディアと、どのように接しているのでしょうか。
テレビ放送のデジタル化によって、ほぼすべての受像機が字幕放送対応となり、
聴覚障害者も数多くのテレビ番組を、字幕付きで楽しめるようになりました。
さらにインターネットやスマートフォンなどの普及によって、多メディアから
情報を集めることも可能となりました。
しかし、聴覚障害者が情報にアクセスするには、まだ数々の障害があります。
特に災害時や、緊急時には、健常者と同じように情報を獲得することが難しく、
その情報格差が問題となっています。
今回は、お二人の聴覚障害者をスタジオゲストにまねき、テレビの字幕放送や、
手話放送、情報アクセスの問題など「聴覚障害者とテレビ」について考えます。
○「情報アクセスシビリティ」 去年11月、全日本ろうあ連盟主催による、
聴覚障害者の情報アクセスのバリアをなくしていくこと(情報アクセシビリティ)をテーマとした
「情報アクセシビリティ・フォーラム」が開催されました。
フォーラムの模様を紹介するとともに、会場で講演を行った自らもろう者である
映像作家・早瀨憲太郎さんが、東日本大震災の際の障害者の被災状況を取材した映画
「命のことづけ ~死亡率2倍 障害者のある人たちの3.11~」を紹介。
障害者との情報格差の問題について考えます。
○聴覚障害者とメディア
聴覚障害者は、テレビをはじめとするメディアと生活の中でどのように接しているのでしょうか。
取材に協力してくださった二つのケースを紹介。
さらにテレビ朝日の字幕放送の制作現場を紹介します。
○聴覚障害者のための放送局「目で聴くテレビ」
字幕と手話通訳を付けた番組作りを行い、CS放送として全国に番組を放送している
「目で聴くテレビ」(NPO法人 CS障害者放送統一機構・大阪)は、
阪神大震災をきっかけに設立されました。
独自の聴覚障害者向けの番組のほかに、地上波の生番組に、
リアルタイムで独自の手話通訳と字幕をつける放送なども行っています。
字幕の制作体制はネットを使って全国分散化し、災害時にも災害情報を迅速に
提供できる体制を整えています。
「目で聴くテレビ」の制作現場を紹介しながら、手話による情報提供の重要性、
聴覚障害者が求める放送について考えます。
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