編集者・作家である森まゆみさんは、地元の主婦仲間と地域雑誌「谷中・根津・千駄木」（略称・谷根千（やねせん）」を生みだし、町の歴史や人々の暮らしを「聞き書き」の形で伝えてきました。
「谷根千」は、下町ブームの火付け役となりますが、2009年、惜しまれつつも終刊。
25年に及んだ活動は、「谷根千ねっと」というホームページでのブログや動画配信に形を変え、情報発信を続けています。
森さんは、被災地の声を伝える活動も積極的に行ってきました。
今回は、森まゆみさんと活字メディアと映像メディアの違い、テレビの震災報道についてなど、「テレビと地域メディア」についてお話を伺いました。


＜トークテーマ＞

・地域雑誌「谷中・根津・千駄木」創刊のきっかけ
・地元住民のためのメディアとして伝えたかったこと
・自ら映像取材をはじめた理由
・活字メディアと映像メディアの違い
・東日本大震災の取材と情報発信について
・テレビの震災報道について思う
など


＜森まゆみ・プロフィール＞
1954年東京都文京区生まれ。早稲田大学政経学部卒業。
PR会社・出版社勤務などを経て、84年、主婦仲間で地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊。
2009年の94号の終刊まで編集人を務める。
98年に『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、03年に『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞を受賞。
そのほかサントリー地域文化賞、建築学会賞（文化賞）など。
著書に『女三人のシベリア鉄道』『おたがいさま』「町づくろいの思想』『千駄木の漱石』『震災日録』など多数。