テレビ朝日には、100万件以上の資料映像が保存されています。
開局以来50年以上にわたって保存されてきたそれらの映像の中には、貴重なものも数多く
含まれており、また様々な番組で利用される事で、テレビ朝日の番組作りを支えているのです。
そんな資料映像の数々を、保存、運用しているのが、今回ご紹介するアーカイブ推進室なのです。

スタジオには、アーカイブ推進室より嘉村洋平デスクを迎え、色々と話を聞きました。
まずは“アーカイブ(archive)”という名称に関して。
本来は、公文書等の貴重品を納める書庫といった意味を持つ、このアーカイブという
言葉ですが、それがなぜ、資料映像を保管する部署に付けられたのか、またどうして
“推進室”なのか、といったことが語られました。

番組、報道、情報、スポーツと、ジャンルごとに分かれた4つのライブラリーで行なわれている
業務の概要とその役割を、紹介しています。
また、その作業の実例として、11月10日夜に2つの大きなニュースが発生した際の
ライブラリー窓口における対応の様子を、取材しました。

    ＊ライブラリーにおけるVTRの保存受付
    ＊ライブラリー倉庫
    ＊映像のデータ登録作業
    ＊窓口利用者（番組スタッフ）インタビュー
    ＊検索システム開発責任者インタビュー
    ＊11月10日夜のライブラリー窓口の対応

報道ライブラリーでは、普段から24時間窓口を開けて、365日対応していることが、
嘉村さんより語られました。
また、検索システムへのデータ登録について、ライブラリー毎に利用のされ方を想定して、
それぞれ独自の工夫を行っているということを、スポーツライブラリーを例にして、
説明が行われました。

アーカイブ推進室が保存している映像資料には、一体どんなものが有るのか？
本間アナウンサーが、実際に倉庫を訪れリポートしてきました。
実は本間アナウンサーは、小学校の時に『題名のない音楽会』に出演していたのです。
その映像を探しに行ったのですが、その過程で、他にも色々な物を見つけることができました。

    ＊本間アナ、レコードライブラリーで、初めてレコードをかけてみる。
    ＊外部倉庫での『題名のない音楽会』探し
    ＊フィルムで残っている過去の番組
    ＊フィルムで残っていた『ドラえもん』
    ＊フィルムの修復工程
    ＊小学校3年生当時の本間アナ出演『題名のない音楽会』
    ＊若かりし頃の吉澤アナ出演の映像

テレビ朝日開局以来の歴史の集大成ともいえる倉庫に納められたVTRやフィルムを実際に
目にして、感激したという本間アナウンサー。

こういった映像資料を保存しているアーカイブ推進室の目指す今後とは、一体どんなものなのでしょう？
まずは、“提案型のア−カイブ”ということ。各番組の求めに応じて、
資料映像を使いやすく提供するというこれまでの形だけでなく、
アーカイブ推進室側から積極的に情報を発信し、新しい企画等につなげていこうというものです。
その具体的な第一弾として、この１１月に始まったが、BS朝日『久米宏のTOKYO 空の下』です。

    ＊BS朝日『久米宏のTOKYO 空の下』（11/28放送分）メイキング映像
    ＊アーカイブ推進室・村尾室長インタビュー
    ＊BS朝日『久米宏のTOKYO 空の下』紹介

最後に嘉村デスクから、番組制作に携わったことについての感想と、2010年１月から、
「久米宏ＴＯＫＹＯ　空の下」は、ＢＳ朝日で定期的に放送されることについて、お知らせがありました。