● ● ● ●2月15日 ● ● ● ●

司会 吉澤 一彦 (テレビ朝日アナウンサー)
本間 智恵 (テレビ朝日アナウンサー)
ゲスト 小木逸平 (テレビ朝日アナウンサー・VOICE6プロジェクトリーダー)

【放送内容】 「VOICE6 ヴィーナス・エスケイプ」
2001年、テレビ朝日アナウンサーの朗読の会として始まった「VOICE」。
従来の朗読の枠にとらわれないオリジナルの朗読劇として発展。
2009年春、「VOICE6」が幕を開けます。
今は、テレビとは一味違う舞台の表現に苦労しながら、連日、稽古の日々。
今回は、裏方もアナウンサーが行う「VOICE6」その制作現場をご紹介します。



VTR1

アナウンサーならではの「技術」、「言葉」で紡ぎだす世界を求め、
「VOICE」は、毎回、エンターテインメント性を高めてきました。
そして、前回、「VOICE5」では、完全な演劇へと進化。



スタジオ1

吉澤)
第1回から6回へとだんだんと歴史が出来てきたということですね。

小木)
VOICE1から VOICE3までは、朗読、もしくは朗読劇、 VOICE4 あたりから 進化してきまして、
より演技するという方向になってきたんです。
それだけ生の観客の息づかいを感じながら、
アナウンサーの普段の仕事から離れた表現の幅というものを
求めていきたくなったという経緯がありました。

吉澤)
小木アナウンサーは、学生時代に落語をやっていたので、
言葉を覚えるということは不得手ではなかったと思いますが。

小木)
その延長線上にあります。

吉澤)
僕はアナウンサーを30年やっていますが、アナウンサーって基本的に覚えないものなんですね。
ニュースの場合は原稿があって、それを読む。
実況の場合は目の前のものをフリートークでしゃべるということなんですよ。
だから台本を覚えるということは、ベテランにとって厳しいんですよね。

小木)
ところがベテランの方のほうがうまいんですよね。
これは表現ということで、つながっているものが、あると感じています。

吉澤)
ベテランとは対極にある新人、アイドル風ユニットなんですが、
本間アナウンサーが、びっくりするくらいの衣装で登場します。
ご覧ください。



VTR2

今回の「VOICE6」。
ある日、突然、謎の空間に、閉じ込められたアナウンサーたちに、スパルタ教育が始まります。
いったい? トレーニングに耐え、脱出を図ろうとするアナウンサー。
そこに新人アイドルが現れ、事態を大きく変えていくのです。
そのアイドル役は、本間と、竹内、八木の新人3人。
昨年の10月末、舞台の稽古に先駆け、歌のレッスンが始まりました。
曲を手掛けたのは、コンテンツ事業部の久野副部長。いざ、レッスンが始まると・・・。
いやいや、どうしても、リズムがズレてしまいます。

突然、走り出した本間アナ。実は、衣装合わせ。
着るのは、フリフリの衣装。
再びスタジオ。今度は振り付けのレッスンが始まりました。
一つ一つ、動きを覚えていくものの、八木アナウンサー、どうしても、タイミングが合いません。
休むまもなく今度はレコーディングです。もちろん初めての体験。
この曲は、舞台本番はもちろん、テレビ朝日の携帯サイトで、「着うた」として配信中。
そして迎えたのは、昨年11月5日。「VOICE6」発表記者会見です。
見事、「歌手」デビュー。どうでしょう?後は、舞台本番をお楽しみに!



スタジオ2

吉澤)
曲を作った久野さん、かなりハイテンションでしたね。

小木)
グッズの制作などを行うコンテンツ事業部の副部長なのですけど、
もともとはドラマの制作をやっていた方、実は「VOICE4」の監督だったのですね。
そういう経緯もあって依頼したのです。
私からは新人アイドル役なのであまりうますぎても困る、
メロディラインもカッコよすぎても困る、
その辺の微妙なところを作ってくれないかということで出来たのです。

吉澤)
あの歌が今回の舞台のキーポイントの一つになっているわけですね。

本間)
そうなのです。あのシーンがきたら、何か起きるということなのです。

吉澤)
VOICEの特徴というのが、アナウンサー自身の手作りイベントということなのですが、
そうなると、小木さんもリーダーとして苦労が多いでしょう。

小木)
そうですね、年齢的にも真ん中より下ということで。
皆アナウンサーですから、プロとして一人ひとり番組を持って働いていますので、
個性派集団といいますか、それぞれ表現したいという要求、欲求が強いのですね。
監督ももちろん、こうやってほしい、と要求するのですが、アナウンサーのほうが、
いや、私はこう表現したいんだということもあります。



VTR3

12月初旬、舞台の台本打ち合わせが行われました。
演出は、『サラリーマン金太郎』などを手掛ける、田村直己ディレクター。
前作「VOICE5リターンズ」に続いての担当です。
台本は、『炎神戦隊ゴーオンジャー』などの脚本も手掛ける、古怒田健志さんです。
こうした修正を重ねて、台本が完成しました。
今回は、アナウンサーが自分自身の役で登場します。
虚虚実実、どれが演技で、どれが素なのか。
12月中旬、台本の読み合わせが行われました。
今回、中心となるのは大木、前田、市川の同期3人のアナウンサー。
3人が揃う機会は、殆どないため、出番待ちの間も、3人で稽古。
皆、自分を演じるという難しさに悩んでいます。
稽古後、プロジェクトチームの小木、寺崎、両アナウンサーは、演出面の打ち合わせ。
年が明けた1月中旬。今日から、演技が伴う、立ち稽古です。
しかし悩みの種が。アナウンサー、それぞれ番組が違うため、仕事の時間帯もバラバラ。
稽古に本来の役の人間が、なかなか揃わないのこと。
そんなアナウンサーたちを支えるのが、ベテランの役割。互いにフォローしながら、稽古が進んでいきます。

本番まで一ヶ月を切った2月5日、
この日、美術打ち合わせが行われました。
まずは、衣裳の確認です。舞台セットデザインは、美術製作センターの高見デザイナー。
なんと、舞台の上で、穴を掘るという場面があるのです。今度は、かぶり物のサイズの計測です。
小木アナウンサーは、朝のレギュラー番組、「スーパーモーニング」を担当、
その後、衣裳の確認、スケジュール調整、様々な仕事があります。
続いて、パンフレットの校正です。担当は、村上アナウンサー。
パンフレットの目玉は、鳥越俊太郎さんとの対談です。
2月7日、渋谷のBS朝日のスタジオで、仮舞台を組んでの稽古が行われました。
舞台に立って、演技に、迫力が加わります。公演まで、本番さながらの稽古が続きます。



スタジオ3

吉澤)
皆仕事を抱えてスケジュールもばらばらですから大変ですね。

小木)
アナウンサーという仕事上、同じことを何回も繰り返しやるということはあまりないのですね。
一回終わると、やりきった!という感じで次になると、急にレベルが下がったり、するんですね。
これは不思議なもので高いレベルでわぁーときたと思うと、ふっと下がるんです。
その一進一退の繰り返しなんですけど本番2週間前になって大分見えてきました。

吉澤)
メッセージとみどころを。

小木)
今回の舞台はアナウンサーがやっているのかと思うような切れのいい舞台、
テンポのある演技、アナウンサーならではの言葉、
こういった魅力がちりばめられた、楽しい舞台となっております。
ぜひ劇場へお越し下さい。

吉澤)
ありがとうございました。
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次回の放送は、2009年、3月1日(日)の予定です。