● ● ● ● 1月11日 ● ● ● ●

司会 吉澤 一彦 (テレビ朝日アナウンサー)
本間 智恵 (テレビ朝日アナウンサー)
ゲスト 君和田正夫(テレビ朝日 社長)

【放送内容】 「テレアサ 2008-09 年末年始Special」
テレビ朝日が2009年2月1日開局50周年を迎えるにあたり、
街頭でインタビューした視聴者のみなさんの「テレビやテレビ朝日について」の声を聞きながら、
君和田正夫社長が「テレビとテレビの未来について」たっぷりと語ります。

君和田正夫・・・・
1941年6月26日 神奈川県生まれ。
1964年3月早稲田大学第一商学部卒業。同年4月 朝日新聞社に入社。
東京本社経済部長、電子電波メディア局長、専務取締役などを経て
2005年6月 テレビ朝日社長に就任。現在に至る。


スタジオ1

君和田正夫社長の話
「テレビとの初めての出会いは街頭テレビ。プロレス中継など大勢で見たのが第一印象。
また『ローハイド』や『ララミー牧場』などアメリカ文化のすばらしさ、
凄さを伝える番組の印象が強くある。」

「(新聞社時代のテレビの印象について)当初、テレビと新聞は明らかに違うものと思っていたが、
経済部にいた頃、『ニュースステーション』が始まり、
経済ニュースをCGやグラフを使ってわかりやすく伝えていた。それを見たとき、
新聞とテレビはライバル関係にあると初めて感じるようになった。」



VTR1 街頭インタビュー 「テレビの存在とは?」

 ○ 悪いことを言っている中でも明るい話題を見せられると気分が晴れる
  (OL・22歳)

 ○ 新聞と違ってテレビはスイッチを押せばわかりやすく説明してくれる 
  (主婦・30代)

 ○ テレビは無かったらさびしい。たまに「相棒」を見る
  (主婦・70代)

 ○ 無くてもいいと思っているが情報を得ようと思えばやはりテレビ
  (会社員・30代)

 ○ 気張らないで、受身で楽しめるメディア、ケータイの次に利用する
  (男・大学生)

 ○ テレビよりケータイをよく利用する。いろいろ調べられるから
  (女子・中学生)

 ○ インターネットは5行くらいの文章で全部がわかるわけではないのでテレビのほうが
    解説もあるし、映像もあるし、わかりやすい
  (会社員・50代)

 ○ インターネットの方が情報的には速いと思うがわかりやすさという点ではテレビ
  (会社員・30代)



スタジオ2

君和田正夫社長の話
「テレビは依然として頼りになる身近なメディアであることを確信した。
多くの方が、テレビに対して“わかりやすさ”を強調しているが、
“わかりやすさ”におぼれることなく他のメディアとの共存を図っていきたい。
同時にインターネットやケータイなどの話題が若い人から出てきたが
皆さんの生活の中でやはり『メディアの大変革』が起こっているのだと感じた。」

「テレビはこれまで単体のメディアとしてがんばってきたが、それだけでは限界にきている。
しかし、街頭インタビューを聞いてもわかったが依然としてテレビは大きな役割を担っている。
携帯電話やインターネット、衛星放送などの力も借り、クロスメディアの考え方を導入して、
お互いの良いところを発揮していきたいと、思っている。」



VTR2 街頭インタビュー 「今のテレビに感じること」

 ○ CMをはさんでじらされるのが、引っ張りすぎだと思う
  (OL・20代)

 ○ 景気が悪いことを言いすぎ。もう少し良い面も伝えてほしい 
  (OL・20代)

 ○ 同じニュースを一日の中で繰り返し流しすぎ
  (パート・50代)

 ○ あるものをあるがままに伝えてほしい
  (弁護士・30代)

 ○ 情報の片方の部分のみ報道している。それが正しいかのように押し付けられている感じがする
  (会社員・30代)

 ○ マンネリ化している。どのテレビ局を見てもクイズ番組やお笑い番組が多い
  (女子・大学生)

 ○ 誤字脱字が多い。読める漢字でもひらがなで書いてあり、気分が悪い
  (女子・高校生)

 ○ タイムリーな情報は良いと思うがコメンテーターの発言が無責任な感じがする
  (会社員・30代)

 ○ 裁判員制度などのコメントに関して表面的なコメントが目立つ。あまり勉強していないのではと思う
  (主婦、大学院生 30代)

 ○ 各テレビ局のカラーが無いと思う。もっとカラーを出したほうが良い
 (会社員・20代)

 ○ 事実より過大に報道している気がする。本当のことをきちっと報道して
  (コンサルタント・70代)

 ○ 企業のリストラの問題とかテレビは国に切り込んでいく姿勢が素晴らしい
  (男・70代)



スタジオ3

君和田正夫社長の話
「景気が悪く日本全体が自信喪失という感じになっているが、そこでテレビ朝日は
元気の出る企画に挑戦したいし、そこでテレビ朝日の独自色も出せるのでは、と考えている。」



VTR3 インタビュー 「今のテレビに感じること~著名人編~」

 
 ○ 爆笑問題・田中裕二さんのコメント
 「収録も生放送もいろいろな番組やらせてもらっているが、僕は生放送が気持ちよくて好き。
 今は少なくなってきているのでもっと生放送の番組をやりたい。」

 ○ 爆笑問題・太田光さんのコメント
 「最近はニュース番組が増えて、バラエティが少なくなっているのはさびしい。
 テレビ朝日はバラエティがどんどん増えてきている。このままバラエティを大事にしてほしい。」

 ○ 石坂啓(漫画家)さんのコメント
 「見ている人たちに“同時代感覚”を持ってもらうことが一番の特色だろうと思う。
 テレビでなければ表現できない、テレビだから味わえる表現というものを見せてほしい。」

 ○ 鳥越俊太郎(ジャーナリスト)さんのコメント
 「日本だけでなく世界的に経済は痛んでいる。テレビは、ここしばらくは受難の時期を迎えるだろう。
 その中で良いものをどうやって作るのか、相当工夫していかないといけない。
 制作費の上手な使い方で質のいい番組を作っていくのが一番課題になっていく。」



スタジオ4

君和田正夫社長の話
「閉塞感漂うこの状況の中でエンタテイメントは大変重要な役割を果たしていると思う。
テレビは大別して“報道”“エンタテイメント”“スポーツ”の3種類の番組から出来ている、と考えている。
スポーツには、報道とエンタテイメントの二つの要素がある。この3つとも、大事にしていきたい。」

「昨年11月からゴールデンタイムに『報道発ドキュメンタリ宣言』というドキュメンタリー番組をスタートさせた。
ドキュメンタリー番組は他のメディアには出来ない、テレビならではの特性のある番組だと思うので全力をあげていきたい。
その中で“同時代感覚”を出していきたいと思っている。」



VTR4 街頭インタビュー「テレビにとって大切なことは?」

 ○ いかに見ている人を退屈させないか、ニュースはいかに真実をわかりやすく伝えるかが重要
  (男子・大学生)

 ○ 幅広い層の人たちがテレビを見るので出演者の言葉遣いが気になる
  (主婦・40代)

 ○ 中立の立場であることが重要だが、それではみんな一緒になってしまうので各テレビ局の意見を見てみたい
  (女子・大学生)

 ○ 子どもが見ても問題にならない映像作りが重要 
  (女医・30代)

 ○ 子どもはテレビで流れたものをすべて真実と受け取ってしまうので、
    なるべく正確な情報を伝えることが重要
  (主婦・30代)



スタジオ5

○君和田正夫社長の話
「2月1日にテレビ朝日は放送を始めて、50周年を迎えますが、
これまでの50年とこれからの50年は変わらなければならない、と考えている。
これまでは作る側の都合や論理で番組を提供してきたが、
これからは視聴者やスポンサーの皆様が何を考えているのか、
子どもたちに向けて何を届けるべきなのか、総合的に考えて自分たちの都合だけではない、
番組作りが求められ始めている、と強く感じている。」



VTR5 街頭インタビュー「テレビ朝日に望むこと 君和田社長に一言」

 ○ ネオバラ枠(23時台)の番組をゴールデンタイムに移動しないでほしい。
   深夜番組の面白さが薄れてしまう
  (OL・20代)

 ○ 時代劇をもっと放送してほしい 
  (とび職・70代)

 ○ 医療関係の番組とか、年配の人たちが安心して見られる番組を作ってほしい。
  (主婦・70代)

 ○ 過去に放送したドラマを毎週順番に放送してほしい  
  (フリーター・20代)

 ○ 視聴者に迎合しないで何でも取り上げて放送してほしい
  (会社員・20代)

 ○ テレビ朝日ならではの特色のある番組編成を行ってほしい
  (会社員・50代)

 ○ 国に対してこれからもどんどんテレビの主張すべきことを主張してほしい
  (公務員・60代)

 ○ 石坂啓(漫画家)さんのコメント
 「規格外の張っちゃけたドラマに挑戦されたら面白いかな、と思います。
 若手の芸人さんが実は非常に演技力があったとか、
 まだ埋もれているけれどすごく才能のある若手を起用できるような、
 安定路線ではなくて冒険してみるということがあってもいいかなと思っています。」

 ○ 鳥越俊太郎(ジャーナリスト)さんのコメント
 「こういう疾風怒濤の時代に遭遇しているわけですから、テレビはそういう中で、何が起きているのか、
  表面的なものではなくてもっと本質的に背景で何が起きているのか、伝えられるような番組作りをしていただきたい。
 報道と娯楽はテレビの2本柱ですのでさらに質を高めていただきたい。」



スタジオ6

○君和田正夫社長の話
「現在、テレビ朝日では”大人の鑑賞に堪えられる番組を作ろう“が合言葉になっている。
番組自体をもっと質の高いものにしていかないと、と考えている。」

「(50周年の抱負について)テレビ朝日は50周年を機に“NEW AIR、ON AIR.”を
テーマに新しい風を起こそうとしています。熱風・薫風・疾風など風を起こそう、無風・凪以外歓迎します。」

「(視聴者の皆様へのメッセージ)50周年を迎えるにあたり、
ようやくテレビ朝日も大人の企業になったかな、と思っている。
そうした中でメディアは大変な変革の時代に突入しています。
テレビのみならず様々なメディアで情報・番組をお届けしたいと考えているので
ぜひともこれからのテレビ朝日に注目してほしい。」









番組ではテレビをご覧の皆様からのご意見ご要望を募集しています。
「テレビ朝日の番組や、 テレビ全般に対するご意見やご要望」 「くわしく知りたいテレビの仕事」など 何でも結 構です。

あて先は、〒106-8001 テレビ朝日「はい!テレビ朝日です」係
インターネットの場合は、番組ホームページ www.tv-asahi.co.jp/hai/ から入力してく ださい。

番組で紹介させていただいた方を含めて毎月5名さまに
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次回の放送は、2009年、1月25日(日)の予定です。