【放送内容】 30人31脚全国大会2008 人気の秘密
今年で13回目を迎える「30人31脚全国大会」。
30人以上の小学生が心ひとつに、ゴールを目指す姿に多くのドラマと感動が生まれてきました。
全国大会に臨む子どもたちの生き生きとした表情をカメラで捉える努力は並大抵ではありません。
「30人31脚全国大会」その魅力に迫ります。
スタジオ1
奥村彰浩(編成制作局 制作1部プロデューサー)の話
「今年で放送13回目を迎えますが、番組が長く続いている理由としては、男女に関係なく、
クラス単位で30人以上集まってひとつの目標に向かって参加できる競技は他になく、 毎年先生や父兄の方の協力のおかげで成り立っていると思います。」
「『30人31脚』はギネスワールドレコーズに認定されており、
2005年愛媛の石井東小学校が出した8秒80が世界記録として公式に認定されています。
小学校6年生男子の50メートル走の平均が8秒96なので驚異的な記録といえます。」
VTR1
足の速い子も遅い子も。互いを思う心がなければ記録は伸びない。
番組の魅力のひとつは、結果よりも、その過程に生まれる感動を丹念に取材するところにあります。
声を合わせ、50メートル先のゴールを目指す。泣いた、笑った、苦しんだ。そんな子供たちのひたむきな素顔。
それに迫る3人のディレクターに密着しました。今回、番組初参加の松本貴利ディレクター。
取材を前に、原宿でのんびりショッピング。・・・ではなく、子供たちと話すきっかけづくりのアイテムを選ぶ真っ最中。
散々悩んで選んだのは、この『がんばれ!自分』と書かれたTシャツ。
大会2週間前の朝7時、松本ディレクターは東京都昭島市にいました。
ここは、チーム結成3年目で、念願の初出場を果たした東京代表・中神小学校の朝練習です。
チームのキャプテン橋口さん。練習で松本ディレクターは、子どもたちと同じだけ走ります。
何度も一緒に走って、チームの一員になりきろうというのです。
松本ディレクターのカメラにはキャプテンの「もっと速くなると思う」という声を収めることが出来ました。
5日後、松本ディレクターは、再び朝練習を訪ねました。
大会直前、チームの仕上がりを確認しに来たのですが・・・「1本目は調子よくない」と仕上がりの遅れを訴えるキャプテン。
しかし、何度も練習を繰り返すうちに、徐々にチームの足並みも揃ってきました。
ちなみにTシャツの効果について、子どもたちにたずねたところ「『がんばれ!』と自分に言われているようでうれしい」とか
「自分でもあのTシャツを着てみたい」という声が聞かれ松本Dの思いは子どもたちに届いたようでした。
こちらは、南関東代表・横浜市にある伊勢山小学校。番組担当7年目の井上大心ディレクター。
井上ディレクターには悩みがありました。キャプテンの中村君が、恥ずかしがり屋のため、取材できないのです。
井上ディレクターは、空手が得意な中村君に対し、
空手の話をしながらその実力をADの吉川翔さん相手に「空手の型、見せてほしい。」とお願い。
空手の好きな中村君、段々、乗ってきました。
そして見事、中村君の気合の入った『集中~!』という声を収めることが出来ました。
続いて、井上ディレクターがやってきたのは、北関東代表 小美玉市立橘小学校。
初めての茨城勢の出場に、地元も盛り上がっています。ここの取材でも井上ディレクター、
難問を抱えていました。
この学校のキャプテン渋谷君も恥ずかしがりやのため、なかなか取材に応じてくれません。
練習も最後の一本。井上ディレクター、どうやってインタビューに答えてもらうのでしょうか?
練習終了直後、井上ディレクターが気合を入れてキャプテンに
『茨城勢としての熱い思いをカメラの前で言ってください!』と伝えたところ
『茨城魂、みせてやる!』とひと言だけカメラの前で言ってくれました。大成功!しかし、子供の取材は難しい。
長野県代表は、2年連続出場を果たした優勝候補。担当は、中堅の栗山ディレクターと新人AD上岡恵莉華さん。
ADは子どもたちと触れ合って和ませる役、ディレクターは撮影に徹するというのが役割分担。
電車で2時間30分、そこから車で30分かけて、富士見市立富士見小学校に到着しました。
今回で6回目の取材、様子もわかっています。早速、子供の輪の中に飛び込んだAD上岡さん。
なごますというより、いじられ気味。練習が始まると、上岡さんの仕事はもう一つ。
迫力ある画を作るために、若い彼女が一緒に走って撮ります。地道な努力が産む子どもたちとの心の交流。
その積み重ねで子どもたちの生き生きした表情を撮ることができる。
そう信じて、ディレクターたちの取材は、大会当日まで続きます。
スタジオ2
奥村彰浩(編成制作局 制作1部プロデューサー)の話
「子どもは毎年代わるので、ディレクターのアプローチの仕方は子どもたちの性格に合わせて毎回変わります。
大切なのはディレクターはなるべく多く学校に通い、子どもや先生との信頼関係を作ること。
それは今も昔も変わらないと思います。」
VTR2
全国大会当日。全国から集まった27チームの子供たちと、応援団がたちまち会場を埋め尽くし、
早くも応援合戦が始まり、緊張が高まります。
そんな空気に押され気味の東京代表・中神小学校。しかし、松本ディレクターが来ると大喜び。
チームの緊張をほぐすのも、取材したディレクターの仕事です。
栗山ディレクターは、応援サポーターのワッキーと一緒に、長野代表・富士見小学校に密着です。
・・・大盛り上がり。みんなを見送るワッキーに栗山ディレクターは、ゴール地点への移動を指示。
この日は好記録が続出。果たして、富士見小は・・・。
頑張ってほしい。富士見小、走った!一方、松本ディレクターは応援サポーターを連れての取材をしていました。
しかし、時間が近づくにつれ、そわそわ・・・。
松本ディレクターが向かったのは、これまで何度も足を運んだ東京代表・中神小。頑張ってください!
初めてこの番組につく松本ディレクター。チームの一人となって取材したいそう私たちに、言っていました。
今は、チームと心は一つ。がんばれ!
井上ディレクターは、内気なしかし空手が得意なキャプテンのいる南関東代表・伊勢山小を励まします。
キャプテンの中村君、井上ディレクターの顔を見ると満面の笑顔。井上さんもみんなの緊張を解こうと一生懸命。
しかし、ここだけにいるわけにはいきません。
ゴール後の各チームへのインタビューなど、この日の井上ディレクターも仕事は幾つもあります。
間もなく、伊勢山小のスタートです。みんなに勝って欲しい。
「茨城魂」とキャプテンが叫んだ北関東代表・橘小のスターとも近づいてきました。
子どもたちの心もつかめず、苦労したことなど万感の思いがよぎります。
30人を超える仲間たちと同じゴールに向かって夢中で走る一瞬。それは一生の宝物。
「30人31脚」の作り手たちはそんな思いをこめて撮影し続けました。
○「30人31脚」ディレクター 栗山裕次郎さんのコメント
「子供の一生懸命の姿を見ると応援したくなるそれを伝えていくことが一番」
○「30人31脚」ディレクター 井上大心さんのコメント
「子供と接していると『もっとオレがんばれるんだな』と思えるようになってもっと動けたり話せたりする」
○「30人31脚」ディレクター 松本貴利さんのコメント
「子供が本気で泣く本気で笑ったりするという大人になると忘れかけていたことを
子供たちに教えてもらったり感じさせてもらったというのがこの番組の面白いところ」
スタジオ3
○奥村彰浩(編成制作局 制作1部プロデューサー)の話
「4月から半年以上かけて学校の取材を行うが、
取材を続ける中で自然と子どもや先生とディレクターとの間に信頼関係が生まれてきます。
子どもたちの成長を見ていくことはとても興味深く、
番組のディレクターの中には『教師になりたい』といって業界を辞めてしまった人もいます」
「『30人31脚全国大会2008』の見どころについて、全国から436校の参加があり日本一を争いますが、
今回、総合司会を務めるのは松岡修造さんで大会現場でも非常に熱く番組のパワーが倍増しているので楽しみにしてください」
■11月30日(日)ひる2時
30人31脚全国大会2008 全国大会への道 心に残る8つの物語
|
■12月06日(土)ひる3時
30人31脚全国大会2008 涙と汗の決勝ラウンドへの道
|
■12月06日(土)よる7時
30人31脚全国大会2008 (全国ネット)
|
■12月28日(日)あさ7時
30人31脚全国大会2008 完全版
|
|
|