【放送内容】 「北海道発! HTBクリエィティブパワーの秘密」
HTB北海道テレビでは、元気な人気番組が目白押し。今、北海道発のテレビが熱い!
そんな中、全国的に大ブームとなったの「水曜どうでしょう」のディレクターコンビが、
スペシャルドラマの制作に挑戦することに。
北海道発のコンテンツ、HTBの元気なクリエィティブパワーに迫ります!
トーク1
吉澤
HTB開局40周年記念スペシャルドラマ「歓喜の歌」とはどんなドラマなのですか?
藤村D
ラストで「第九」を歌うのですが、ドラマというよりは、
なるべく“映画的”に撮ろうとしました。
吉澤
「歓喜の歌」を40周年の記念ドラマに選んだということには何か理由が?
藤村D
撮ってみないか?というお話を頂いたからです。
原作は立川志の輔さんの落語なのですが、私も見ていましたので、これをドラマにするなら面白いなと。
VTR1
藤村さん嬉野さんのお2人は、大ヒット番組「水曜どうでしょう」のディレクター。
今回は、スペシャルドラマ「歓喜の歌」を制作しました。
映画にもなった「歓喜の歌」ですが、原作は、立川志の輔さんの人気落語。
市民会館のいい加減な主任が、主婦のコーラスグループの発表会と市長の行事を
ダブルブッキングしたことから物語は始まります。
主演の大泉さん演じるいい加減な主任。最初は、適当に誤魔化そうと奔走するのですが、
主婦たちと話し合ううちに考えが変わり、いつしか主婦たちのコンサートを実現しようと思うようになります。
笑って・笑って、涙、ホロリの演技も注目です。
トーク2
嬉野P
藤村ディレクターは、ドラマはこれが初監督なのですが、大俳優、大女優を前にしても臆することなく、
緊張することもなく、少しは緊張しろよって思ったのですが。(笑)
吉澤
そうそうたるメンバーですよね?大滝秀治さんあたりに怒られそうな感じですが。
藤村D
怒られるというよりも、どうやったら話を聞いてもらえるか?ということでしたね。
大滝先生の場合は10のうち9お話を聞いてやっと1こちらの話を聞いていただけるとう感じでした。
吉澤
お二人というのは、HTBが生んだ伝説の番組「水曜どうでしょう」の
ディレクターコンビですが、本格的なドラマは初めてなのですよね?
嬉野P
そうですね。初めてです。
私が演出だったら、ビビッたでしょうね。
普通そうだと思うのですよね。コミュニケーションとか、自分の思いが通ればいいですけど、なかなか難しいと思います。
しかし藤村ディレクターはそんなこともなく、役者もノリ、スタッフもノリ、と撮影現場は大盛り上がりだったわけです。
吉澤
大泉さんがノルのは分かるのです。でも、田中裕子さんがノリ、大滝さんがノリと。
今までの演出の仕方とは違うと思うのですが。
藤村D
大泉君が居てくれたことは大きかったと思いますよ。
主役であり、中心人物であったわけですから。
その彼を、僕は“アイツ”呼ばわりでしたから(笑)
彼も監督の僕に“オマエ”呼ばわりでしたから、そういった意味では、すごく打ちとけたところはあったかもしれません。
監督と主演がそういう関係であれば、周りの役者さんもそういう雰囲気にとけていったのではないかと。
島本
元々、肝がすわっているのかもしれませんね。
藤村D
肝がすわっているというか、目の前の事しか考えていないのかもしれませんね。
嬉野P
それを肝がすわっているっていうんだよ(笑)
吉澤
地元、北海道にはこだわっていますか?
嬉野P
まったくないですね。私も藤村も北海道出身ではないですし。
ただ、北海道というと、どうしても“北の大自然”“北の大地”みたいな発信をすることがよくありますよね。 今回はそうではなくて、北の大地に住む人の日常はどうか?とういことで、ドラマの舞台は小樽の町がいいのではないかと。
藤村D
ですから撮影地は小樽ですが、運河とか、ガラス細工とか一切そういうものは出てきません。
普通の一都市して、坂道のある大きな港町としての設定で。
だからドラマでは小樽ではなくて“大樽市”としています(笑)
VTR2
北海道のバラエティーが面白いと、藤村さん、嬉野さんの名前を全国に轟かせた
「水曜どうでしょう」は、1996年から放送が始まりました。最初は口コミで
話題が広がり、日本各地で放送され、大人気となり、
大泉洋さんを一気にスターダムへ押し上げました。
レギュラー番組は、2002年9月に終了しましたが、その後も再放送や、不定期で新作も制作・放送されています。
番組DVDも10作もリリースされ、大ヒット!
HTBのロビーには、番組で使われた小道具やグッズなどが展示されています。
連日、日本中からファンが訪れ、札幌の新しい観光スポットになっています。
トーク3
吉澤
大泉洋さんとは付き合い長いと思うのですが、どんな方なんですか?
藤村D
あのまんまの方です(笑)
「水曜どうでしょう」でやっていることは、普段僕らがやっていることですから、
あそこに裏も表もまったくないのです。
吉澤
役者としても、数多くやられていますが、どうしてもコミカルな役が多いのかなと。
主役の起用した理由は?
藤村D
これまで“役者大泉”というのは、まったく興味なかったのですね。
ただ、今回、ドラマを作るにあたって、原作では50歳くらいの方が主人公なのですが、
物語に出てくるママさんコーラスにやり込められる主人公を考えたときに、
一番、大泉洋があっているのではないか?と考えたのです。
他にも役者さんはいますが、彼が一番この役をやるのが上手いのではないか
と思って出演を依頼しました。
吉澤
「水曜どうでしょう」はどんなところが良かったからウケた、と思いますか?
嬉野P
大泉君がとにかく面白いんですね。それはありますが、グローバル化する時代に
われわれ4人は、ひたすら自分たちの枠の中に閉じていったんですね。
それが案外、功を奏していったのではないかと。
藤村Dの「面白い番組を作りたい」、というところから始まりましたから、
当時こういうローカルで、面白い番組を作りたいっていうこと自体、
僕は珍しかったので。
藤村D
やっていることは結構、グローバルなんですよ。
でも僕らのやっていることは、アメリカへいってもどこへいっても、狭い、狭い方向へ向かっていったのですね。
広げている風呂敷は広いでけど、包むものは小さいみたいな。
だから皆さん、安心して観ていただけたのではと思っています。
吉澤
HTBの社風って?
藤村D
作ることに関しては始まったばかりだと思うのです。今は作ることに関して、
ようやく貪欲になれたということが言えるかもしれませんね。
VTR3
「onちゃん」はHTB北海道テレビのマスコットキャラクターです。
地方局のマスコットとしては異例の全国的な人気キャラのため、
HTBロビーのグッズコーナーは、「onちゃん」ファンでいつもいっぱい。
「onちゃん」は、「パレード星からやって来たパレード星人」という設定。
1997年に正式登場し、当初は開局30周年のキャラクターとして1年間限定の予定でしたが、
あまりの人気にすっかりHTBの顔として定着しました。
「onちゃん」を生み出したのは、コンテンツ事業部。
ここで、様々な「onちゃん」グッズが企画され、誕生してきました。
「水どう」グッズもここで企画されています。
番組は終了しましたが、「水曜どうでしょう」の公式ホームページは、
現在も頻繁に情報が更新され、ここがきっかけとなって新たなファンが誕生しています。
その中には、藤村さん、嬉野さんがつづる「歓喜の歌」撮影日記も載っていました。
トーク4
藤村D
今回、番組のホームページでエキストラを募集したのですが、一日、二日で800人くらいの方々が集まってくれました。
これはやっぱり、今まで番組をやっていたので、「あいつらがドラマをやるなら、
協力してやろう」ってことだったのではないでしょうかね。
嬉野P
半分くらいの方が北海道以外から、交通費も自費で、お弁当も出ないという現場へ
来てくれたということは、とてもありがたいことでした。
吉澤
「歓喜の歌」の見どころを。
嬉野P
ちょっと最近にない人生ドラマではないかと。
「人生一番大事なことはなんですか?」ということを感じとってもらえるドラマではないかと思います。
藤村D
あまたドラマというものは作られていますが、地方で作るならこういうドラマが
いいのではないかというものを形にしたところはありますね。
押し付けがないですから。アップとか沢山撮っていないですから、
じっくり観て頂かないと表情を見逃したりしてしまうかもしれないので、
“ながら見”してしまうと分かってもらえないシーンもあるかも知れません(笑)
VTR4
「水どう」ファミリーが作るHTB開局40周年記念スペシャルドラマ「歓喜の歌」
テレビ朝日系全国ネットで9月7日日曜日、午後2時から放送されます。
HTBの制作パワーの秘密をさぐろうと、人気番組「素晴らしい世界」の収録現場を訪ねました。
HTBは、制作力強化のために継続的な取り組みを行っていますが、この「スバセカ」もその一つ。
スタジオトークだけではなく、番組からショートドラマを発信しています。
「日常のオカシサ」をテーマに月替わりで送るショートドラマ「スバセカ劇場」。
制約も多いのですが、そこは企画と熱意でカバーし、HTBのドラマの火を燃やし続けているのです。
HTBの元気なコンテンツは番組だけではありません。地デジのデータ放送にも
独自の取り組みを行っています。たとえば4カ国語の対応の天気情報。
プリンターを使えば情報をプリントアウトすることができ、
道内各地から送られる「北海道の自然情報」は人気メニューとなっています。
さらに、「テレ朝へワープ」というボタンからは、テレビ朝日の地デジ・データ放送に飛び、
北海道にいながら東京の情報などを入手することができるのです。
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