VTR-1
●放送倫理・番組向上機構「BPO」のシンポジウム
「“テレビは王様”の時代は終わるのか?」についてのご報告
9月13日、シンポジウム「“テレビは王様”の時代は終わるのか?」が行われました。
まずは、「今、テレビは子どもたちにどう見られているか?」と題し、
小中学生の視聴習慣に関する報告がありました。
(1)メディアで一番利用しているのは、携帯電話
(2)テレビを見ながらも、目はケータイ
(3)好きなジャンルは、圧倒的にバラエティ番組
(4)テレビの演出に一言あり、CM前後の繰り返しはうっとうしいと感じ、
テロップは分かりやすく好きと感じていることがわかりました。
続いて、パネルディスカッション。
まずは、「今のバラエティ番組について」
○横澤彪さんのコメント(鎌倉女子大学児童学部教授 元フジテレビプロデューサー)
「どのテレビ局も同じタレントばかりが出てくるのでつまらない」
○岡田惠和さんのコメント
(脚本家 主な作品にドラマ「ちゅらさん」「ビーチボーイズ」映画「いま、会いにゆきます」)
「バラエティ番組ではよく再現ドラマが出てくるが、簡単でチープに作られているのに
ある程度ドラマとして楽しめてしまう。時間をかけて作っている立場からするとむなしく感じる。
バラエティ番組内のドラマに視聴者が慣れてしまうのがいやだなと思う」
「視聴率について」
○藤田真文さんのコメント
(法政大学社会学部メディア社会学科教授 専門はテレビドラマや新聞記事の分析)
「ドラマの視聴率で20パーセントを超えるのはほとんど木村拓哉が出ている。
今の視聴者はストーリー性よりも出演者で見るのだと感じる」
○小川善美さん
(モバイルコンテンツ制作会社『インデックス』代表取締役社長)のコメント
「ケータイを利用する時間帯は夜11時から夜中の1時にかけてが、
いわゆるゴールデンタイムになる。
その時間帯、テレビでは10パーセントを超えれば良いほうだと思うが、
その時間帯が一番ケータイとの親和性が高い」
○岡田惠和さん(脚本家)のコメント
「テレビドラマはここ10数年、3ヶ月1クールと固定されていて、ほぼ同じ時期に各局でドラマが始まるが、
初回の視聴率が出ることによって視聴率の良いドラマは見るに値するドラマ、逆に視聴率が悪いドラマは
見る価値のないドラマと思われてしまう傾向があると感じる。
初回に視聴率の悪かったドラマは、視聴率は悪いまま、後半に立ち直ることは難しくなっているように思う」
「小中学生の視聴習慣の変化について」
○岡田惠和さん(脚本家)のコメント
「今の小中学生たちは作り手側の立場になって見ている。ドラマの展開の先を読みあって楽しんでいる。
子供と一緒に生でドラマを見ていたら『生で見ると早送りできないからつまらない』とこぼしていた。
非常に切なく感じたがちょっとだけ納得する自分もいて複雑な気がした」
「番組の作り手の意識の変化について」
○横澤彪さんのコメント(鎌倉女子大学児童学部教授 元フジテレビプロデューサー)
「かつてテレビ局のプロデューサーは番組を制作して放送すればそれで業務完了だったが
今や番組制作そのものは業務のほんの一部になっている。
成功すれば、書籍販売やDVD化、CD化、イベント化などいろいろな展開の可能性がある。
これらの業務を遂行するのが今のプロデューサーなのではないかと思う」
○小川善美さん
(モバイルコンテンツ制作会社『インデックス』代表取締役社長)のコメント
「一緒に仕事をしていて7,8年前と比べると、テレビ局の人は今のほうがより積極的に
インターネットやケータイなど活用して番組作りをしていこうとしているように感じる」
○岡田惠和さん(脚本家)のコメント
「NHKの朝のドラマの脚本を初めて書かせてもらったときに担当者から
『朝の時間帯は落ち着いてテレビを見る時間帯でないのですべてセリフ劇でなければならない。
沈黙が続くドラマはありえない』言われ、とても衝撃を覚え新鮮に感じたものだが、
今や普通のドラマもそういう傾向にあると思う。大事な場面では音楽がかかると、
子供たちがケータイを利用している最中でもその瞬間は確かにテレビを見る。
しかし、それは、作品本来のありかたではなく、むなしいと感じてしまう」
「テレビに対する要望について」
○横澤彪さんのコメント(鎌倉女子大学児童学部教授 元フジテレビプロデューサー)
「最近のテレビは視聴者のためにと思って字幕フォローなど
番組自体がやさしくて親切になっている。それをやめるべきだ」
○橋元良明さんのコメント
(東京大学大学院情報学環教授 テレビやインターネットが青少年の精神的発達に及ぼす影響を調査研究)
「どのテレビ局も同じような編成をしていると思う。もっとテレビ局ごとのカラーを作るべきだと思う」
○岡田惠和さん(脚本家)のコメント
「今の子供はドラマなら『7話ではまだ死なない』とか全11本の展開の中で計算して見ているので、
今のドラマの作りから一度飛び出さなければならないと思う。
良い場面でまた来週、という作りは成立しにくくなっていると思う」
○小川善美さん
(モバイルコンテンツ制作会社『インデックス』代表取締役社長)のコメント
「ケータイのコンテンツは毎日更新しないと利用してくれない。
テレビのように週ごとに更新というスタイルは子供たちは待てないのではないか」
「“テレビは王様”の時代は終わるのか?」
○横澤彪さんのコメント(鎌倉女子大学児童学部教授 元フジテレビプロデューサー)
「ケータイはあくまでもプライベートなもの。
テレビはひとつの社会性をもった
メディアであることをあらためて再認識し、番組作りをしていけば良いのではないか」
○岡田惠和さん(脚本家)のコメント
「ドリームがあるところに才能が集まるもの。
テレビを作る人、出演する人の中にドリームがあれば大丈夫なのではないか」
○橋元良明さんのコメント
(東京大学大学院情報学環教授 テレビやインターネットが青少年の精神的発達に及ぼす影響を調査研究)
「例えば2チャンネルとか見ていてもほとんどがテレビのことを話題にしている。
テレビがなければ2チャンネルの議論は成り立たない。
それだけ今でもテレビこそが中心、注目を集めているわけでまだまだテレビは王様であり続けると思う」
VTR-2
●アナウンサー手話勉強会
テレビ朝日のアナウンサーが、この春から始めたのは、この
「手話勉強会」災害発生時の緊急放送などに備えるもので、月一回、有志が集めって行います。
坪井 直樹(テレビ朝日アナウンサー)のコメント
「アナウンサーというのは日常の仕事の中でいろいろな言葉に心を込めたり、
魂を込めて電波に乗せて伝えるという仕事をしてますのでそういう意味で情報を伝える
手段として言葉以外にも手話という伝え方もあるのではないかと“手話勉強会”を行うことにしました」
講師は、テレビ手話講座やドラマ・映画の手話指導などで活躍する井崎哲也(いさきてつや)さん。
それでは、勉強の成果、ご覧いただきましょう。
今回は、「状況の表現」。洗う、磨く、持つ、飲む。などの状況を表現します。
まずは、「魚をとる」を手話で表現。人によって表現は様々。ニュアンスが伝われば、OKです。
次は、「身体を洗う」を手話で表現。パントマイムのつもりで、「状況」を表現することが、
相手に伝わるコツなんだそうです。「コーヒーを飲む」は、まさに、コーヒーを飲む仕草。
では「紅茶を飲む」は、どう表現するのでしょうか?紅茶のティーバッグをカップに入れる仕草が正解。
楽しく学びながら、でも、大変な手話教室のご報告でした。
○小木逸平(テレビ朝日アナウンサー)のコメント
「最初は難しいかな 特殊な手話の世界があるのかなと思ったが意外と
パントマイムの延長というかパッと見た瞬間になるほどねと思うのですごく楽しい」
○河野明子(テレビ朝日アナウンサー)のコメント
「先生がすごく表現力豊かなのであーなるほどそうやると伝わるんだなということを学びました」
○武内絵美(テレビ朝日アナウンサー)のコメント
「ものの本来の意味というか『シャッターで写真をとる』とか、本来のものの意味を
ジェスチャーで表しているのがすごくおもしろいとあらためて感じる」
VTR-3
●“地デジ体感“全国キャラバン
デジタル放送を身近に体験して頂く「地デジ体感キャラバン」
デジタル放送推進協会
Dpaのレッツ地デジ隊は、全国キャラバン実施中。
7月21日、名古屋からキャラバンは
スタートしました。開始早々、大勢の人が訪れ、会場は大盛り上がり。
お笑いタレントや、名古屋各局の女子アナウンサーの地デジ推進大使も参加してのイベントに、
2日間で7万人もの方が、来場しました。
猛暑が続く8月下旬、茨城県つくば市の夏祭り。
東京キー局の地デジ推進大使が、
地デジの魅力や機能を説明。野村真季アナウンサーも大活躍。
9月中旬、この日、キャラバンカーが訪ねたのは、東京・杉並区の小学校。
小学5年生の社会科の授業の一環として、地デジ体感全国キャラバンを実施しました。
地デジに関するクイズを実施しましたが、みんな元気一杯!
10月1日、キャラバンカーが海を渡り、やってきたのは、北海道・旭川。
ちょうど、この日、旭川エリアで地デジ放送が開始。早朝から、スタッフが集まってきました。
3時間かけて、イベントの会場を設営。さらに、このキャラバンのトラックにご注目!
荷台がそのままステージに「変身!」するのです。イベントが始まりました。
地デジに関するパンフレットを手渡し、地デジへの理解を呼びかけます。
北海道の地デジ推進大使の一人は、北海道テレビの森さやかアナウンサー。
地デジの魅力についてのトークや質疑応答、さらに地デジクイズを行い、会場は盛り上がってきました。
森アナウンサーら、地デジ推進大使は、パンフレットを配り、2011年からの完全実施をお知らせ。
また、トラック荷台のステージでは地デジ体感コーナーとして、地デジの機能をご紹介。
一方、地デジ放送とともに、ワンセグもこの日から始まりました。
タクシーにも、ワンセグが楽しめる車が登場しています。
これから、地デジキャラバンは、日本全国を駆け巡ります!
○お住まいの場所で地デジが見られるかどうかは
Dpaのホームページ http://www.dpa.or.jp/
総務省全国会議のホームページ http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/dtv/
でご確認ください。
また、テレビ朝日の視聴者窓口「はい!テレビ朝日です」の視聴者用の電話番号が変わりました。
新しい番号は03-6406-5555です。
テレビ朝日への質問、ご意見・ご要
望はこちらの番号までお電話ください。
VTR-4
●「テレビ塾」
テレビ朝日では、視聴者の皆様に「テレビのことをもっと知っていただく」ことを目的にした
「テレビ塾」を行ってまいりました。今回は、「技術の仕事」と「コンテンツ事業部の仕事」をご紹介します。
まずは第6回目「技術の仕事」。ミュージックステーションを担当する技術スタッフが、講師として登場。
大勢の受講者の皆さんと熱い授業になりました。カメラマンの大島秀一さんは、音楽番組のカメラワークを披露。
ライティングテクニックを紹介した照明の高野安隆さん。派手な照明演出に、会場内からも「カッコいい」の言葉が出るほど。
続いて第7回目「コンテンツ事業部の仕事」 今や、番組は放送するだけではなく、連動して、商品展開をする時代。
「時効警察」「黄金伝説」などの人気番組の番組グッズを手がけるコンテンツ事業部の
岡本基晃さんが講師に登場、商品化の成功例として本人が気に入って大量にまとめ買いした
「徹子の部屋」の司会者、黒柳徹子さんの「ご利益ストラップ」のエピソードを紹介しました。
○第8回テレビ塾「広報局の仕事」開催のお知らせ
テレビ朝日広報局宣伝部長や現場スタッフが、
放送前の番組宣伝の裏側や広報の仕事を
わかりやすくお話しします。
日時は11月22日(木)午後4時~午後5時30分(予定)
場所はテレビ朝日本社2階、プレゼンルーム。
応募対象は大学生以上(80名)
募集方法 ハガキ 〒106-8001 港区六本木6-9-1
テレビ朝日 第8回「テレビ塾」係
FAX 03-3405-3772 「テレビ塾」係
※ハガキ、FAXとも住所・電話番号・氏名・年齢記入のこと、希望人数(2名まで)も明記してください。
Web テレビ朝日HP内「テレビ塾」のサイト
http://www.tv-asahi.co.jp/hq/tour/contents/event/0011/
よりお申し込みください。
締め切りは11月14日(水)(インターネットは24時の受付まで)申し込み多数の場合は抽選となります。 |
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