テレビ朝日 事業局 イベント事業部 プロデューサー 海野 緑さんの話
「タイトルになっている『ヘアスプレー』の由来は、物語の舞台になっている1960年代に流行した、
ヘアスプレーをふんだんに使って大きく膨らませた独特なヘアスタイルからきている」
「ミュージカルの応援大使として森三中を起用。その理由は、背が低くてぽっちゃり体型、
でも内面はポジティブで夢を次々とかなえていく、主人公トレイシーと森三中の村上さんと
イメージがぴったりと合ったから」
VTR1
● ミュージカル「ヘアスプレー」の魅力紹介
奇才ジョン・ウォーターズ監督の映画「ヘアスプレー」(1988年)の大ヒットを受けて、
この作品がブロードウェイでミュージカル化されたのが、2002年。
この舞台は「ヘアスプレー現象」と言われるほどのブームを巻き起こし、
翌2003年の第57回トニー賞で8部門を獲得。物語の舞台は1962年のボルチモア。
女子高生トレイシーがTVのダンス・コンテスト番組に飛び入りで出演、
一躍スター街道を爆進する。
いかにも1960年代風の「へアスタイルとサイケなドレス、歌と笑い」が満喫できる作品です。
「ヘアスプレー」来日公演は、7月18日~8月5日 Bunkamura オーチャードホールです。
この人気ミュージカルを仕掛けたのは、テレビ朝日事業局イベント事業部の海野さん、
藤本さん、石田さんの3人。中でも、石田さんは、ミュージカルの舞台に立った経験もある本格派。
●テレビ朝日 事業局 イベント事業部 石田菜穂子さんのコメント
「すごくキャストが魅力的でものすごいパワーがあったので楽しくて日本のお客さまにも
喜んでもらえる自信があって、絶対 日本公演をやりたいと思いました」
イベント事業部は、23人のスタッフでコンサート、舞台、スポーツイベントなど
年間およそ200本のイベントを行っています。
今回、「ヘアスプレー」を宣伝するために、スタッフが考えたのは、応援大使を選ぶこと。
そう、主役のトレイシーに似た体格の、あの方々にお願いしました。
● 森三中さんコメント
「テレビ朝日の番組にたくさん出演して『ヘアスプレー』を宣伝したいと思います!」
見事にトレイシーに変身した村上さんでしたが、そのポイントは、独特なカツラ。
そこで、登場したのは、テレビ朝日のカツラ室。ここでは、時代劇やバラエティーで
使うカツラを専門に制作しています。担当したのは、平野勝由さん。
カツラ一筋43年!通称「カツラのヨっちゃん」。しかし、今回は苦労しました。
●平野勝由さんコメント
「こんなカツラを作るのは初めて。時代劇のカツラの方が簡単。」
トレイシーの一枚の写真を頼りにカツラを作るのですが、
苦労したのは、独特のボリューム感。
なんとこのカツラ、動物の毛で出来ています。人毛と違って、この毛は、
かなり硬めでゴワゴワしており、ふんわり感を出すのに、一苦労。
そこで、コテを使って毛先をカールさせていきます。
もともと白い毛を今回は、黒に染めています。
コテを当てる時間、角度は長年の勘。「カツラのよっちゃん」の技の見せ所です。
毛先の次は、髪の中ほどのコテをあて軟らかい感じに作り上げます。
最後に、3つのパーツを組み合わせて仕上げます。個性的なトレイシー風カツラが完成。
1週間かかりました。サイズは大きめ、村上さんにぴったりでした。
衣装も写真一枚から起こしたもの。サイズもデザインも、特別注文となりました。
透けて見えるような薄いピンクの生地の下にスパンシールを重ね合わせて、
キュートさを狙いました。今回、最大の苦労は時間がないこと。
衣装制作を担当する柴田直恵さんは、森三中の3人分の衣装をわずか1週間で仕上げる
という大変なスケジュール。それでも、順調に仕上げていくのは、さすがプロ!
●テレビ朝日 事業局 イベント事業部 プロデューサー 海野 緑さんの話
「カツラを作るのに苦労した点は、森三中が応援大使として番組に出演したときに踊ったり、
走ったりすることが想定できたので、カツラがずれたりしないで、
村上さんの頭にぴったりはまるようにサイズや大きさに気を配りました」
VTR2
セレブな街、六本木。
オープンしたばかりの東京ミッドタウンで、なんとも華やかなイベントが行われています。
ぐるなび“こちら秘書室!”懇親会~BOSSに代わって感謝の日~と題されたこのイベント、
参加しているのは、およそ200人もの優良企業の秘書さん。社長、役員に代わって、
接待・会食の手配をする彼女たちに一流レストラン、料亭がアピールするというものです。
彼女たちが気に入れば、社長、役員に利用してもらえるとあって、お店の説明も熱がこもります。
後半の抽選会では、高額な食事券が賞品ということもあり大いに盛り上がっていました。
そしてこの会場に現れたのは、イベント事業部のスタッフと進藤淳也アナウンサー。
本来、飲食関係のイベントなのですが、スタッフの熱心な頼みで、抽選会の最後にPR
させていただくことになりました。時間はたったの3分ですが、影響力の大きい秘書さん相手。
打ち合わせも入念です。
● テレビ朝日 事業局 イベント事業部 石田菜穂子さんのコメント
「私たちが一番PRしたい年齢層にピッタリなのでありがたい場だと思う」
説明役には、進藤アナを起用して大人の女性たちにアピールしてもらいます。
● テレビ朝日 進藤淳也アナウンサーのコメント
「こういう女性の皆さんが気に入ってくれたら、多分本当にあっという間に広がるんだろうな
という気がちょっとしました」
会場の問題で、映像や音楽は流せません。ミュージカルの魅力を伝えるには、大きなハンディ。
進藤アナのトークにかかっています。そして、いよいよ進藤アナの出番がが・・・。
この会場でアピールするポイントは、主人公のトレイシーの生き方。
彼女のように、夢をあきらめずに努力すればいつか必ず叶うという、
このミュージカルが訴えるメッセージです。評判は上々!!でした。
チラシやポスターの制作も、イベント事業部のスタッフの仕事。
今やっているのは、写真選び。石田さんが、わざわざアメリカで取材してきた
およそ500枚ものステージ写真の中から選びます。
●テレビ朝日 事業局 イベント事業部プロデューサー 海野 緑さんのコメント
「グループダンスの中で何となく吐息とか汗がわかるような写真が良かったと思います」
主人公トレイシーは、どんな時もパワフルポジティブ。様々な障害を乗り越え、最後に、
テレビのダンス番組のレギュラーの座をつかみます。そして、フィナーレは
ノンストップ、ダンス・ダンス・ダンス。新しいチラシが刷り上り、イベント事業部の動きも
慌しくなっていきます。今回のちらしでは、演劇ジャーナリストをわざわざアメリカに招待し、
本場の舞台を見て、文章を書いてもらいました。
「パワフルキュートな女の子、トレイシーが世界を変える!」
メインのキャッチコピーは、海野さんが感じた気持ちを表現しています。
公演まであと1ヶ月半、「ヘアスプレー」のPRイベントが始まりました。
銀座のこのデパート前の会場では、5月26日と27日の2日間で6千枚の
うちわを配布しました。イベント終了後、次のテレビ朝日で行うイベントのため、
大型ポスターを運び込みます。イベント当日。テレビ朝日のイベントスペース「umu」で
5月29日から6月3日までの5日間行われるイベントはすべてスタッフの手作りです。
全員でポスターやチラシ、テーブルやイスをセッティングしました。
イベントでは、カフェを設置し、お茶を飲みながらポスターを見ることができるようにしました。
ファミリー層や女性客には、「ヘアスプレー」の世界観を意識したカラフルなお菓子屋さん。
そしてなんとクイックマッサージ屋さんも用意しました。みんな自分たちで探してきたもの。
●テレビ朝日 事業局 イベント事業部プロデューサー 海野 緑さんのコメント
「広いスペースをカフェというひとつの目的だけじゃなくて
いくつかの目的で入ってもらって最終的に看板を見て『ヘアスプレー」が
行われることを知ってもらいたい」
イベントが始まりました。お客さんが来てくださるか、心配でしたが・・・。
「ヘアスプレー」のことを少しでもたくさんの人に知ってもらいたいという、
スタッフの想いが通じたのでしょう。予想をはるかに上回る、お客さんの来場となりました。
●テレビ朝日 事業局 イベント事業部 プロデューサー 海野 緑さんの話
「ヘアスプレーのポスターは2枚作ったわけですが、最初のものは、
ミュージカル好きにアピールするためにブロードウエイのビジュアルと同じものを使って、
ブロードウエイミュージカルが日本にやって来ることをアピールした。2枚のポスターは、
ミュージカルの内容がよくわかるように、“ダンスミュージカル”であること、
また“ラブストーリー”であることを知らせる写真を使って制作しました」
「今回、『ヘアスプレー』をPRするにあたって、ホリプロ、Bunnkamura、
朝日新聞社、博報堂DYメディアパートナーズ、そしてテレビ朝日の5社が、
得意の媒体を最大限に利用して宣伝に当たりました」
VTR3
出来上がったばかりの衣装とカツラを身に付け、森三中は、「ヘアスプレー」の
応援大使として新聞・雑誌などに提供する写真撮影を行っています。
イメージは、「パワフル・キュートな女の子」。そして撮影の合間をぬって
インタビュー取材。雑誌や新聞などの紙媒体での紹介も重要です。
ありとあらゆる媒体を使ってPRします。
続いてCMの撮影ですが、振り付けが課題。振付師による踊りのレッスンが始まりました。
森三中のダンス、ちょっと、ぎごちないようですが・・・。それを見守るこちらでは、
石田さん、無意識のうちに、体が動いてしまって。ついには、ナント!石田さんも
森三中と一緒に踊っています。なかなか、決まっています!「ヘアスプレー」はダンスも見所。
特にグランドフィナーレのノンストップ・ダンスは圧巻です!
その振付にかかわったのがダニー・オースティンさん。3月末、彼のワークショップ
が日本で行われました。これに参加し、本場のダンスを体験した海野さん、石田さんは、
さらにその魅力にはまりました。そこで、「応援大使の森三中も踊るしかない!」
と考えたそうです。
●テレビ朝日 事業局 イベント事業部プロデューサー 海野 緑さんのコメント
「みんなで踊っていかに難しいかがわかった。そうするとすごいものが来るんだ!
という実感がまず自分たちでわかります。そうするとますます愛着が湧いてきます」
森三中が踊るのは実際の「ヘアスプレー」のダンスをアレンジしたもの。
とはいえ、当然、簡単なものでは、ありません。頑張ってはいますが、
森三中、手足の動きがバラバラ。ここで、石田さん、なにかひらめいたようで、
振り付けの先生に相談。
踊っている最中にヒューヒュー声を出すことを提案。お見事、踊りに勢いが出てきました。
ダンスの見通しが立ってきたことで、海野さん、石田さんに笑みが・・・。
休憩時間にもダンスの個人指導と、森三中も乗ってきました。この間も、石田さんは、
カメラマンとどのサイズで撮影するかを相談。そしてCMが完成しました。
「ヘアスプレー」をより多くの人に知ってもらおうと、スタッフが次に考えたのは、
番組に出演してのPR。彼らが目をつけたのは、雑学バラエティー「検索ちゃん」でした。
スタジオ控え室に本人たちより先に行って、衣装のセッティング。あとは森三中の入りを待つのみ。
時間の関係で、森三中の収録時のダンスシーンはカット。トークだけでPRすることになりました。
収録まで時間がないため、歩きながら打ち合わせを行います。
そしていよいよ本番、森三中、ヘアスプレー応援大使としてのカツラと衣装を身につけて
スタジオへと向かいます。収録が始まりました。石田さんは一体どんな展開でPRされるのか、
気になります。「ヘアスプレー」のPRは、大成功!
石田さん、海野さん、イベント事業部のスタッフは、確かな手ごたえを感じました。
●テレビ朝日 事業局 イベント事業部 プロデューサー 海野 緑さんの話
「テレビ朝日のumuでイベントをやったとき訪れたお客さんから、
『森三中が宣伝しているミュージカルだ!』という声を数人からお聞きした。
私たちがやっているRRの効果が出ているな、と実感しました」
※ブロードウエイミュージカル「ヘアスプレー」
7月18日~8月5日 Bunkamura オーチャードホールにて上演
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