（視聴者からの相談）
どうしてデジタル放送に変わるのですか？
あるいは、デジタル放送はなぜ必要なんですか？

テレビ朝日編成局編成部　岩田 淳の話
「今まで放送局が使っていた電波の帯域、これを整理してある程度の空きを作り、
そこに普及が進んでいる携帯電話とか今後の防災、災害のための無線通信、
さらに高度交通情報とかに電波を有効利用するために地上波のテレビ放送のデジタル化を
進めている。２００７年７月２４日にアナログ電波が止まりそれ以降はデジタル放送のみになります。」

（視聴者からの相談）
アナログ放送からデジタル放送で何が変わるのですか？
あるいは、その違いは何でしょうか？

テレビ朝日編成局編成部　岩田 淳の話
「従来のテレビは4対3の画面で放送されていましたが、
地上デジタル放送では、16対9のワイド画面で、臨場感が高まります。
画質もデジタルハイビジョンという高画質。より鮮明な映像でお楽しみいただけます。
理由は、映像をつくる走査線の数。
その数が、これまでの480本から2倍以上になり、より繊細な画面が生まれるためです。」

（視聴者からの相談）
４年後、テレビを買い換えなければテレビそのものを見ることが
出来なくなるのでしょうか？今のテレビで見る方法はないのでしょうか？

テレビ朝日編成局編成部　岩田 淳の話
「地上デジタル放送を受信するにはＵＨＦアンテナが必要となります。
すでにＵＨＦアンテナがついているところもあるかと思いますが、現在お使いのものが
ＶＨＦアンテナの場合には、あらたにＵＨＦアンテナを取り付けることで地上デジタル放送が
受信できるようになります。ＵＨＦアンテンはコンパクトなタイプもありますので、ご自宅の
状況に合わせて、お選びいただけます。地上デジタル放送対応のテレビの場合、直接、
アンテナと結ぶことでご覧になれますが、従来のアナログ型のテレビを引き続きお使いいただく場合、
地上デジタルチューナーを取り付けることで受信できます。
またお近くのケーブルテレビに加入してご覧いただく方法もあります。」

（視聴者からの意見）
再放送ドラマを放送中に「２０１１年７月２４日　地上波デジタル放送に切り替わります」
というテロップが出てくるが、もう少し情報をつけてくれないとお年寄りは理解できない。
テレビ朝日では、そこの部分を流して欲しい。

テレビ朝日編成局編成部　岩田 淳の話
「視聴者の皆様からのご指摘を受け、テレビ朝日として
５月１日から、２０１１年７月２４日地上波デジタル放送に切り替わることに加え、
地デジを視聴する方法などより詳しい説明をつけてテロップを流しています。」

（視聴者からの相談）
地上デジタル放送を見るには視聴料を払わないといけないのですか？

テレビ朝日編成局編成部　岩田 淳の話
「お金は一切かかりません。今までどおり無料放送となっています。」

（視聴者からの相談）
テレビ朝日は１０チャンネルではなく、５チャンネルになるのですか？

テレビ朝日編成局編成部　岩田 淳の話
「テレビ朝日では、アナログ放送は現在１０チャンネル、地上デジタル放送では
５チャンネルでご覧になれますが、２０１１年７月２４日以降は、
テレビ朝日は５チャンネルのみになります。」

（視聴者からの相談）
ＢＳデジタル放送と地上デジタル放送との違いは？

テレビ朝日編成局編成部　岩田 淳の話
「ＢＳデジタル放送は衛星放送ということで衛星から電波を受信してご覧いただけます。
地上デジタル放送は、地上から電波を受信してご覧いただけます。
それぞれアンテナも違います。」

（視聴者からの相談）
地上デジタルになると全国同じ番組が見られるのですか？

テレビ朝日編成局編成部　岩田 淳の話
「今までどおりで全国でご覧いただける番組と地域ごとでご覧いただける番組とがあります。」

※ 川崎市にある、総務省地上デジタルテレビジョン放送受信相談センター。
こちらにも、地デジに関する相談が全国から寄せられていました。

※地デジの普及率が高まるにつれて増える相談。
ここでは、100名を超える専門スタッフが豊富な知識とデータを基に、
電話での相談に対応しています。

※相談件数は、年々倍増し、2006年度はついに10万件、
一日300件以上を突破しています。


総務省地上デジタルテレビジョン放送受信相談センター　センター長　椎谷光雄さんの話
「今まではエリア関係、いわゆる自分の地区でいつから地デジの放送が始まるのかという質問が
多かったが、最近は機器をアンテナとどうつなぐとか、どう調整するとかという質問が多くなってきた。」

「昨年の12月に全国の県庁所在地を中心に地デジがすべて放送され始めたわけですけど
最近はそういう傾向の中から全国の地区ごとの質問も多くなってます。
そういった細かな地区ごとでの対策をこのセンターではとっていきたいと思っています。」


※つづいて実際に皆さん、何がお困りなのか、高齢者の方々のために地デジ、
インターネット相談を行っている「老テク研究会」を訪ねてみました。
高齢者の方はまだまだ慣れていらっしゃらない。代表の近藤さんや皆さんは、
世田谷区で部屋を借り、高齢者向けの地デジの講習会を企画している真っ最中。
そこで、意見を伺ってみました。

「地デジ対応のテレビを買うだけですぐ見られると思っていた」
「チャンネルが１０から５に変わるので母が混乱するのでは・・・。」
「地デジのテレビに変えようというモチベーションが沸かない。
魅力をもっと伝えてほしい」
「リモコンが複雑でどう使ってよいかわからない」
「高齢者の一人暮らしがこの先、地デジに対応できるか不安、
テレビが友達と思っている人が多いのでは・・・。」


（視聴者からの相談）
アナログと比べると地デジの音声が数秒ほどずれるが、コレは修正されるのですか？

テレビ朝日編成局編成部　岩田 淳の話
「地上デジタル放送は音声だけでなく映像もずれています。
地上デジタル放送はデジタル信号に変換して放送していますがその際にずれが生じてしまう。
その修正が完全に出来るのかはなかなか厳しい状況です。」

（視聴者からの相談）
地上デジタル放送はブースターを使用して１年前から見ています。
私が住んでいるところは、比較的電波の弱いところなのか、最近映りが悪いです。
何が原因なのでしょうか？

テレビ朝日　放送技術センター　佐野 慎の話
「おそらく今は電波が弱い地域に住んでいると思われます。
まずアンテナの方向がしっかり合っているかどうか、
もしくは最近デジタル中継局といわれているところが建設されています。
それが近くにあればその方向に調整してアンテナを向けてもらう。
ブースターを使用しているということですが、うまく調整することによって
全局平均的なレベルで受信できるようになるのかもしれませんので
お近くの電気屋さんに相談されて調整するのが良いと思います。」

※埼玉県熊谷市。アンテナの取り付けの様子を拝見します。
東京からおよそ60キロ離れた熊谷市。東京タワーと前橋の中継局から発信する電波とがあり、
どちらで受信するのか、その選択が重要となるエリアです。最も受信状況のいい方向に向けて、
アンテナを正確に取り付けるという、方向と位置を見極めるのが電気屋さんの腕の見せ所。
アンテナの高さも、高ければいいというわけではなく、僅かの違いで感度が変わります。
決め手は長年の勘。こちらのお宅では、アンテナを前橋の中継局に向け、測定器で
より強い方向を探ることに。さらに、全てのテレビ局の電波を均等に受信できるよう測定器で、
1局毎に測定し、アンテナの方向を微調整します。ここでズレると、あるチャンネルだけが
映りにくくなるため最後まで気が抜けません。これで、アンテナの取り付け完了！
作業開始から3時間が過ぎていました。


（視聴者からの相談）
デジタル放送でできることにどんなことがありますか？

テレビ朝日編成局編成部　岩田 淳の話
「リモコンで番組表ボタンを押してもらうと１週間分の番組表が出てきて録画予約が
簡単に出来ます。ドラマや音楽番組などジャンルで検索すると一覧表で１週間の予定が
出てくるので便利です。リモコンでＤボタンを押してもらうといろいろなデータ放送を
ご覧頂けます。例えば、ニュースや天気、やじうまプラスの占いなどの情報がいつでも
見ることが出来ます。また野球、サッカー、水泳、ゴルフなどスポーツ中継の際には
選手情報をはじめいろいろな情報を見ることが出来ます。クイズ番組では双方向という形で
見ている方もクイズに参加できます。さらに字幕放送も楽しむことも出来ます。」

（視聴者からの相談）
地デジ対応のテレビは、いつ買ったらよいのでしょうか？

テレビ朝日編成局編成部　岩田 淳の話
「テレビ朝日では３月からプライムタイム（１９時から２３時）のすべての番組を
ハイビジョン対応にするなど視聴者の皆さんに楽しんでもらえるよう様々な取り組みを
しています。ぜひとも早めに地上デジタル放送を見ていただきたいと思います。」