■スタジオ(1)
吉澤:
プロジェクトのリーダーは、運営係として、スケジュール調整から衣装、
宣伝なんでもやらなくてはいけないので、なかなか大変な仕事ですね。
寺崎:
アナウンサーというのは24時間仕事があって、朝は3時に来る人がいたり、昼や夕方の担当の人、
夜は報道ステーション担当の人など、帰るのは午前2時過ぎだったり、
全くスケジュールが違う人たちを、同じ稽古の時間にそろえたり、
連絡事項を伝えたりとスケジュール調整をすることが大変だった。
■ VTR(1)
テレビ朝日アナウンサー総出演の舞台「Voice5 リターンズ」。
物語の設定は、2022年。テレビ朝日のアナウンサーたちが、 アナウンス部を卒業。
さまざまな職業につきましたが、 武内アナウンサーはなんと日本初の女性総理に!
ところが、世界を揺るがす大事件勃発。
さまざまな人間が解決に向けて奔走するという奇想天外のエンターティメントストーリー。
演出は、「アタックNO.1」、なと数多くのテレビドラマを手がけた田村直己監督。
○田村監督の話
「アナウンサーの本音がかいま見えるような舞台になっていく。そこが見どころ。」
7月。監督とアナウンサーたちの顔合わせが行われました。
集まった人数はおよそ30人。それぞれの番組をかかえて忙しいアナウンサーたちが、
一度にこれだけ集まることは、とても珍しいことです。
総理大臣という大役を演じる武内アナウンサー。
○武内アナウンサーの話
「日本の全てを背負った総理大臣役。かなりのプレッシャーになる。」
河野アナは、ニュースキャスター役。今の仕事との演じ分けが難しそうです。
○河野アナウンサーの話
演じ分けの苦労について。「私の役は今やっている仕事に近いので、
どこまでが演じていて、普段の仕事と違うのか、その辺の色づけに少し 戸惑った。」
テレビ朝日での制作発表記者会見は、華やかなものとなりました。
なんと、武内アナウンサー、河野アナウンサー、堂アナウンサーの三人が、ウェディングドレス姿で登場!
公演へのカウントダウンがついにはじまったという感じです。
○松苗アナウンス部長の話
「Voice」やる意義は・・・
「アナウンサーのテクニックを伸ばしていく。といった上で舞台も大事なのでは ないかと。
また視聴者と共有できる空間、時間を持っていこうというところから スタートした。」
7月稽古。この日は、監督不在のためアナウンサーだけの自主稽古。
お芝居の冒頭で、前説を担当するのは、前田アナウンサーと堂アナウンサー。
覚えたセリフを、先輩アナたちの前で披露することに。
市川アナウンサーと上宮アナウンサーは、
交代で、同じ高校生役を演じます。
高校生役の大変さについて。
○市川アナウンサーの話
「ギャル言葉で苦労している。使ったことのないような言葉・・・」
武内総理大臣に宛てた河野キャスターからの
ラブレター・スタイルの手紙。とても深い意味を持つシーン。
○河野アナ 手紙を読む
「武内さんの目指す社会は本当にこの様な社会ですか」
○萩野アナウンサーからアドバイス。
「河野のキャラは熱いキャスターだから」
メイクルームでは、前田、島本、久保田アナの三人が、パンフレットの撮影で。
8月上旬。本読みが本格的に始まりました。
総理官邸にメールで届いた国民からの切実な声。それを朗読スタイルで
紹介するという重要なシーンです。
○宮嶋アナウンサー 真鍋アナウンサーの朗読
監督「言う事は、ありません」
飯村アナウンサーは、フリージャーナリスト役。
○飯村アナウンサーの話
「まだ、役を把握しようとしている段階。これからです」
初めてのお芝居。演技は難しい…。ここで監督のきびしいひとこと。
監督
「皆さんダメです。ただ読んでいるだけ。心に響きません。」
○村上アナウンサーの話」
「まだ葛藤しながらやっている。」
国民管理官役の 石井、矢島アナウンサーたちは決めポーズの練習。
体を使って表現することが少ないアナウンサーには大変なんです。
■スタジオ(2)
吉澤:
この舞台の脚本は、昨年、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」で、
日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した古沢良太さん。
さすがに面白いストーリー展開ですね。
皆のキャラクターを把握していないとかけないですよね。
寺崎:
朗読劇はオーケーでも台詞を覚えて動きが伴うと、まったく出来なくなる。
朗読はいままでの延長線上ですが今回は新たなチャレンジ。
吉澤:
芝居が未経験、素人の私たちの芝居にお金を払ってみにきてくれる人たち のためにもがんばらないと。
■ VTR(2)
カメラを手に慣れない雰囲気で撮影をはじめたのは、大熊アナウンサー。
実は、これ、「Voice5リターンズ」チケット販売用のPR撮影。
○大熊アナウンサー
「だれもやる人がいないので、全部自分たちでやる」
上宮アナウンサーは、深夜番組「全力坂」で、ひたすら走りぬき、
文字通り、全力で「VOICE5リターンズ」をPR。
テレビ朝日のアナウンス室。
片隅で、取り説片手にパソコンと格闘しているのは、小木アナウンサー。
ブロードバンドテレビ「テレ朝BB」で「Voice5」の宣伝を担当しています。
○小木アナウンサーの話
「練習のこぼれ話やウラ舞台を取材して見てもらいたい。カメラやハードディスクもそろえた。
最初は取扱い説明書から始まって、「電気屋さんと呼ばれていた」
アナウンサーたちは、色んな番組に出演して「Voice5」のPRを精力的に行ってきました。
7月には、寺崎アナウンサーや大熊アナウンサーが制作スタッフになって、特番まで作ってしまいました。
■スタジオ(3)
吉澤:
芝居のほかにも PRも自分たちでやって、まったく畑違いなことをやっていたのですね。
寺崎さんはフロアディレクター、小木さんはパソコン編集・・・
寺崎:
これは大変ですけど楽しいです。手作りでやっていますし。
ただ普段、放送の業務に携わっている傍らにPRの編集をしたりとか、記者会見の準備をしたりとか、いろいろあります。
小木アナウンサーなんて、お昼のレギュラー番組出演ぎりぎりまで編集していたり、
時間を忘れそうになるくらい、のめりこんでいるんですよね。
■ VTR(3)
公演本番まで1カ月をきった9月上旬、スタジオで本格的な立ち稽古が行われました。
同じ役を土、日で日替わり出演。
市川アナウンサーと上宮アナウンサーの
女子高生役は、どんな感じになってきたのでしょうか?
○上宮アナウンサー
「地元のコンビニエンスストアで実際の女子高生を観察してきた」
○市川アナ
女子高校生 演じる
○監督、市川アナに注文。
「もう少しアクションつけて」
まだ、監督がイメージする女子高校生には遠そうです。
トランペットを吹いているのは、松井アナウンサー。
クライマックスシーンの重要な役、トランペットのおじさんとして登場。
音声さんたちとBGMのタイミングの打ち合わせ。
そして、3日後、この日は、舞台をサポートするスタッフたちが集合。
本番に向けての詰めた話が行われました。
舞台監督や美術、照明、衣装などの担当者が台本の流れに沿って、ひとつひとつ確認しあっていきます。
衣装選びも着々と進んでいます。 この日、衣装スタッフが、石井アナウンサーたちが演じる
「テレ朝キャッツアイ」のイメージで、衣装を持ってきてくれました。
テレビ朝日の美術制作センター。
いつもご覧いただいているドラマやバラエティ番組のセットを制作しているところです。
「Voice5」の舞台セット全般を担当する高見さん。
今回の舞台は、どのようなセットになるのでしょうか。
○美術 高見さんの話
「ABCDという基本セットがある。草月ホールは真四角。しかも狭い。
空間をできるだけ、広くしたいので、立て空間を生かして3段のセットにする。」
本番までの時間はあまりありません。
あとは、立ち稽古や通し稽古を見ながら、 監督と細かい部分を調整していく作業にfなります。
翌日の通し稽古に向け、テレビ朝日の第2スタジオでは、
高見さんの青図を参考に、本番の舞台に見立てたステージを設置。
そして、通し稽古当日の朝。稽古に先駆け、照明スタッフが明かりをセッティング。
アナウンサーの稽古を見ながら、舞台照明のプランを考える予定です。
田村監督も、仮舞台と照明の様子を確認。照明担当の小松さんは、
監督と一緒に、照明の位置や暗転のタイミングを確認していき、
本番に向けての照明プランを組み立てていきます。
○照明 小松さんの話」
「やりながら、考えていく。」
公演本番まであと2週間。
きょうは、仮設舞台の上で、本番さながらの稽古を行います。
田畑アナウンサーは、政治の裏を操る悪役。気合が入ってます!
武内総理の秘書役、堂真理子アナウンサーはなぜか衣装がメイド服。
堂アナウンサーの周りには、いつの間にか男性アナたちが群がってきました。
ビデオカメラ片手に一番うれしそうなのが、小木アナウンサー。
介護士役の松尾アナは、「寝ているおじいちゃんを抱き起こす」という演技の稽古。
なんだかぎこちない動きです…。
テレビ朝日アナウンサーたちの、お芝居への挑戦!
奇想天外なストーリー展開!どんなアドリブが飛び出すか!
「Voice5 リターンズ」は、見どころがいっぱいです。
■スタジオ(4)
吉澤:
公演が間近に迫ってきましたが、どんどんよくなっています。期待しましょう!
あとは体調を1週間後に整えなければいけない。満員の草月ホールでお芝居をしたいです。
テレビ朝日アナウンサー総出演の舞台「Voice5 リターンズ」は
9月23日(土) 24日(日)に東京・赤坂の草月ホールで公演。
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