● ● ● ● 3月26 ● ● ● ●

スタジオ 吉澤 一彦 アナウンサー
矢島 悠子 アナウンサー

放送内容
「視聴者の声」と題し、視聴者の皆さまから寄せられた疑問やご質問にお答えする内容です。




【1】
テレビ局が、字幕放送に力を入れていることを知りました。 テレビ朝日は、どのような現状なのでしょうか。
また字幕放送を作るにはなかなか手がかかりそうですが、どのようにして制作しているのか、ぜひ紹介してください。

自営業 男性 50代
字幕放送とは、聴覚障害のある方や、音声の聞き取りにくいお年寄りの方々のために、アナウンスやナレーション、ドラマの台詞などを文字にして画面に表示することで、番組の内容をよりよく理解し、楽しんでいただくものです。

テレビ番組表で、このような マークがついているのが、字幕放送をしている番組です。字幕放送は、地上デジタル放送対応のテレビなら、リモコンの「字幕」ボタンを押すだけでご覧いただけます。


● テレビ朝日編成部 字幕放送担当  池田 慶介さんの話


「平成12年度の字幕放送は全体の番組の2.4%しかなかったが平成16年度は、24.4%。
平成17年度はさらに増えて5年間で10倍以上になった。」

字幕放送番組は、どのように制作されているのでしょうか。制作現場を訪ねました。

「テレビ朝日データビジョン」では、ドラマ、映画、アニメ、バラエティ、情報番組など、テレビ朝日の字幕番組のほとんどを制作しています。


● テレビ朝日データビジョン文字字幕制作局 山梨 俊美さんの話

「ここでは、VTRであらかじめ搬入される番組の字幕を制作している。」

字幕制作を詳しく見ていきましょう。

(1)1行15文字、2行30文字以内で字幕を作成。
(2)出演者ごとに字幕の色を変えます。
(3)テロップの邪魔にならない位置に字幕を配置します。
(4)誤字、脱字や字幕の入る位置など字幕データをチェック。
(5)テレビ朝日の字幕サーバーに登録、OA当日に送出します。

そして、放送日ぎりぎりに仕上がる番組は、テレビ朝日の「リアルタイム字幕制作室」で作業が行われます。
字幕を入力する人:2人と、それを校正する人:2人、さらに最終チェックする人を加えて計5人一組となり、字幕テキストを作成していきます。

放送直前のため時間の余裕はありませんが、それにしても、文字を打つ速さは、すごいです!

校正担当者は、テレビ朝日の表現基準に基づいて字幕が作成されているかを確認していきます。

そして、それぞれのパートで作成された字幕を今度は一つの字幕放送番組として、より見やすいように改行したり、
表記にバラつきがないかなど、トータル的にチェックしていきます。


● 最終校正ディレクター 本間 清昭さんの話

「誤字、脱字の発見も大切だが、言葉のニュアンス次第で、完全に意味あいが逆転してしまう場合がある、そういうことに特に気を使っている。」

この部屋からは、字幕の送り出しも行っています。放送ぎりぎりに仕上がったものは、放送中に手動で一枚一枚字幕を送出していきます。

渋谷にあるスピードワープロ研究所では1秒間に5文字以上も打てるという、
独自に開発したキーボードを駆使してリアルタイムの字幕番組制作が行われており、
テレビ朝日では現在、「徹子の部屋」の字幕がここで制作されています。

ここでは、独自のリレー方式によってリアルタイムで字幕を制作していました。
それにしても、ものすごい速さ!どうやって、こんなに速く字幕をつけることができるのでしょうか。

そして、4月1日からは、ケータイなどのモバイル機器で地上デジタル放送を見ることができる「ワンセグ」のサービスがスタート。
ここでも字幕放送でお楽しみいただくことができます。


● 吉澤 一彦アナウンサーの話

「テレビ朝日では、平成18年度には字幕付与可能な総放送時間の80%を目標に字幕放送を放送していきます」



【2】
テレビ朝日ホームページのなかの 「アナウンサーズ」は、アナウンサーの人たちを身近に感じることができるのでよく見ています。
どのように作られているのかぜひ、教えてください。

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テレビ朝日アナウンス部のホームページ「アナウンサーズ」は、テレビ朝日のアナウンサー56人の仕事内容からプライベートなことまで、
アナウンサー自らが企画し、取材から撮影、原稿作成まで全ての作業を行っています。


● 責任者・宮嶋泰子アナウンサーの話

「基本的には、アナウンサーの画面では見られない姿、たずさわっている番組、テレビ朝日のことを知ってもらいたいということがベースにある。
ただ私たちの頃はさまざまな取材をして、それを視聴者にどうやって届けるかという教育をされてきたが、時代の流れのなかで、
アナウンサーがタレントと同じように扱われるようになり、そういうことが分らない人が増えてきた。
基本的に取材とはどうあるべきか。どう伝えるべきかということをアナウンサー自身がトレーニングするという隠し目的がある。」

 「激撮!となりのアナウンサー」は、毎回、撮影をする人、出演をする人の組み合わせがユニーク、と評判のコーナー。

今回のゲストは、飯村真一アナウンサー。このコーナーを立ち上げた大木優紀アナウンサー、前田有紀アナウンサーの同期コンビが迫ります。
撮影場所のセッティング、カメラのチェックも自分で行います。 撮影直前にトークテーマを決める。しかし、なかなか決まらないようです。
結局、トークのテーマが決まらないまま撮影場所へ。撮影場所は、廊下。


● 前田有紀アナウンサーの話

「いろいろ事前に計画するんですけど、本番では、その場のノリでやったほうが面白い!
行き当たりばったりという感じで。ハプニング的にやることが多い。」

結局、テーマが決めないまま本番スタート!

「やじうまプラス」のテーマを口ずさんで、楽しい雰囲気を演出する前田アナウンサー。
飯村アナウンサー「やじうまプラス」のポスターの、3年前の自分の写真を見て、突然、気になるヘアスタイルについて話始めました。
テーマは…私がめざすヘアスタイル?


● 飯村 真一アナウンサーの話 

「今、髪を伸ばしています。目指すは・・・リチャードギア!!」
「最近白髪が増えてきまして・・・でも目立たないでしょ?染めたんです」

大木アナウンサーは、飯村アナウンサーの後頭部に回り込み、大胆不敵に撮影。
そして飯村アナウンサーは、ヘアトークだけで持ち時間の5分が終了。

続いてのゲストは、イタリア旅行から帰ったばかりの古澤 琢アナウンサー。
古澤アナウンサーのトークテーマは「母親と行った初めてのイタリア旅行」


● 古澤 琢アナウンサーの話

「1日24時間のうちトイレとお風呂以外の23時間は母親と一緒だった。本人はうれしかったみたいでずっと自分に向かっておしゃべりしていた。
3日間は我慢したけどさすがに4日目には寝たふりをした(笑)」

イタリア旅行では、きっと思いっきり親孝行してきたんでしょうね。

前田カメラマン、左手をくるくる回し、「時間です」の合図。AD役も兼務します。

撮影されたテープは、宮嶋アナがチェック。
「激撮!となりのアナウンサー」は、収録の雰囲気を楽しんでいただくために、編集しないでそのまま視聴者に見ていただくのが基本です。  


● 宮嶋 泰子アナウンサーの話

「番組の中でアナウンサーはフリーでトークする時間が全然ない。こういうチャンスを与えると、みんな嬉々として意外なものを見せてくれる。」

「アナウンサーズ」の中のメインコーナーである「ビッグコーナー」は、矢島、久保田、中村の新人アナウンサー3人が担当。
毎週、テーマを企画して取材から原稿のまとめまで全て自分たちでやっています。

そして、今回のテーマは、私たちにとってかなり切実な問題になっている「アナウンス部の花粉症事情」。
季節にピッタリのテーマは浮かんだものの、それをどうまとめればいいのか。3人で悩んでしまいました。


● 宮嶋 泰子アナウンサーのアドバイス

「“アナウンサーズ”に来たお客さんが、なんでこれを見たいか、そこを忘れてはいけない。
アナウンサーという顔を画面に出さなければいけない人。原稿を読まなければいけない人、実況をしなければならない人。
その人たちがどう困っていて、どうやって花粉症対策をしているのか、という肝を忘れないようにしないと。」

3人は、最初は一般的な花粉症対策を考えていたのですが、
アドバイスを受け、アナウンサーを対象とした徹底的なリサーチからはじめることにしました。


● 久保田 直子アナウンサーの話

「今回の内容は、まずはアナウンサー全体の統計をとる。テレビ朝日アナウンサーのなかで、どんな症状でどんな対策をしているのか。
さらには、どんな方に多いのかを知りたい。」

久保田アナウンサーは、さっそくアンケート用紙を作成しました。

質問は、アナウンサーの花粉の症状やつらかったエピソード、対策などかなり具体的な内容となっています。
そして、アナウンス部の片隅に、アンケート回収ボックスを置くことにしました。

アンケート回収ボックスを置いた3人は、さらに先輩アナウンサーにリサーチ。
堂 真理子アナウンサーからは、生放送中に目がかゆくて、コンタクトがはずれたエピソードを聞くことができました。

古澤 琢アナウンサーからは、実況中に鼻水が止まらなくなって困ったという体験談を聞くことができました。

 中村アナウンサーは、専門医を取材。リポート中、急に花粉症の症状が治まった先輩アナウンサーの疑問について伺いました。


● テレビ朝日診療室 耳鼻咽喉科 吉原俊雄先生の話

「リポートをするという緊張状態の時には、交感神経が優位になり、そうすると口も乾いて鼻水も渇いてくる。
瞬間的に本当に緊張すれば、花粉症の症状があまり出ないと思います。」

久保田アナウンサーーは、宮嶋アナウンサーに取材経過を報告。


● 久保田直子アナウンサーの報告

「アナウンス部で特に花粉症のひどいのは、桜井さん、古澤さん、吉野さん、堂さん、小久保さん、大熊さん…。」


● 宮嶋 泰子アナウンサーのアドバイス

「堂さんは唯一の女性。お化粧するから、悩みや苦労話がいろいろあるんじゃないかな。目の周りのお化粧とか・・・。」

打ち合わせのなかで、新しい取材ポイントが次々と出てきました。

アナウンサーとしての業務をこなしながら、ホームページの取材は続きます。


● 吉澤 一彦アナウンサーの話

「今回番組で取材したものは、テレビ朝日のホームページ“アナウンサーズ”でご覧になることができます。」



【3】
雑誌で見たのですが、テレビ朝日のネット動画配信サイトがリニューアルしたそうですが、どんな内容なのか教えてください。

サラリーマン 25歳

テレ朝BB

テレビ朝日では、ネット動画配信サイトを「テレ朝BB」として新たにスタート!
国内外の最新ニュースやクレヨンしんちゃん、新日本プロレスの歴史的試合などが楽しめます。


そして、「テレ朝BB」のナビゲーター役を矢島アナウンサーが担当することになり、リニューアルオープンに向けて、コメント収録が行われました。


● 報道局 関川 修一副編集長の話

「“テレ朝BB”で、最新のニュースを10本続けて見られる。その頭に“テレ朝BB”のニュースの顔として、矢島アナウンサーにご挨拶をしてもらう。“テレ朝BB”はインターネットで世界中どこでも見れるのが魅力。」

世界中と聞いたら、緊張感が高まってきました…。
そして、いよいよ本番。ところが、矢島アナウンサー、ANNがうまく言えない。何度も撮り直す。そしてついに…。

練習では、うまく言えた! うまく言えたのに当然カメラは回っていませんでした。


● 矢島 悠子アナウンサーの話

「口がうまく回らなかったんですけど、見てください!!という気持ちでは言えたんですけど。」

「テレ朝BB」では、矢島アナウンサーの案内に続いて、国内外の最新のニュースが連続再生されます。


● テレビ朝日デジタルコンテンツセンター 渕 勇二さんの話

「一度サイトに来たら、たくさんの動画が見られる。テレビの“ながら視聴的な見方”にできるだけ近づけたい、というのが、今回の大きな特徴です。
それが大きく反映されているのが、最新のニュースが10本連続再生されるということ。自動的に再生されるので一度見てしまうと、ずっと見てくれる。」

無料コンテンツでは、「modern Iiving」やバラエティ番組の未公開映像など楽しめます。

有料コンテンツでは、「クレヨンしんちゃん」のTVシリーズを1992年の第一話から配信を始めました。
まるで、しんちゃんやひまわりと一緒に見ているようにデザインされているのが特徴です。

さらにファン待望の有料コンテンツは、新日本プロレスの最新の試合から、伝説に残る名勝負まで常時200試合以上配信。
プロバイダーを選択した後、藤波辰巳対長州力、アントニオ猪木対タイガージェットシンなど
見たい試合を簡単に見ることができるようになっています。


テレ朝チャンネル

そしてCS放送 「テレ朝チャンネル」も4月1日から装いもあらたに生まれかわります。
「テレ朝チャンネル」を運営するテレビ朝日・CS事業部ではその準備に追われています。


● テレビ朝日CS事業部 那須純子さんの話

「テレ朝チャンネルは、CS放送なのでスカパーか、お近くのケーブルテレビ局にお問い合わせいただき
加入いただいてからはじめてご覧いただけます。」

「4月からの見どころについて、アニメのクレヨンしんちゃん、忍者はっとりくん、西村京太郎のサスペンスなど。
また家族で楽しむ番組と言えばやっぱり、伝説の番組“欽ちゃんのどこまでやるの!”。
初回放送から30周年。4月には、一気に20話分を放送します。」 

「また6月18日にワールドカップ、日本とクロアチア戦をテレビ朝日で放送しますが、
テレ朝チャンネルでも4月からAFCアジアチャンピオズリーグ2006年や日本代表の熱戦の軌跡などを放送し、ワールドカップを盛り上げていきたい」


● 吉澤 一彦アナウンサーの話

「インターネットのテレ朝BB、CS放送のテレ朝チャンネル、
そしていよいよ4月1日からワンセグ対応のケータイでテレビ朝日の地上デジタル放送を見ることができます。
いつでもどこでもいろいろな形でテレビ朝日をお楽しみください。」


《テレビ朝日からのお知らせ》
テレビ朝日では、この春、視聴者の皆様とのふれあいイベント企画「テレアサfan」を実施します。
題して、「春休み親子DEテレ朝 クレヨンしんちゃんとサンバでアミーゴ!!」。
4月に公開される映画「クレヨンしんちゃん伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ!」の制作裏話、
また「アテレコ体験」コーナーでは、実際にアテレコに挑戦できます。
その他、「クレヨンしんちゃん」と一緒にサンバを踊ろう!」など親子でふれあい、楽しめるスペシャル企画が 盛りだくさんです。

イベント日時は、3月27日(月)と28日(火)、場所は、テレビ朝日本社1階「umu」。 午前11時から午後6時まで開催します。


番組では、テレビをご覧の皆さまからのお問い合わせ、ご要望をお待ちしています。

次回の放送は、4月9日(日)の予定です。