● ● ● ● 4月17日 ● ● ● ●

司会 吉澤 一彦 アナウンサー
上宮 菜々子アナウンサー


放送内容
千葉大学教育学部附属小学校6年3組の生徒たちが、地元商店街の活性化の為のPR番組を制作する様子をお伝えするシリーズの第3回です。 (第1回は2月6日放送 第2回は3月6日放送)


前回までの様子
千葉大学教育学部附属小学校6年3組の子供たちは、地元の商店街の人たちに依頼されて商店街を活性化するためのPR番組を作ることになりました。依頼主は、千葉大学の敷地に隣接する「ゆりの木商店街」の元会長 海保 真さん。「商店街として一度も発展したことがない。このさびしい街を、いい街にしたい」と、地元の若い力に期待しています。

PR番組制作の依頼を受けて、子供達は5つの班を作りました。テーマも自分たちが決め、プロデューサー、ディレクター、カメラマンなどの役割も分担しました。リサーチのために訪れた「ゆりの木商店街」では、ハプニングの連続。子供達は初めて経験することばかりで、試行錯誤しながら番組つくりを進めていきます。

リサーチしてきた内容をまとめて、3分間の番組にするための企画書を作り、「ゆりの木商店街」の方々や担任の向井先生の前でプレゼンテーションを行いました。結果、各チームの企画内容の甘さがそれぞれ明らかになりました。


プロ講習
撮影に入る前に番組制作のプロによる講義が行われました。

<カメラマン講習>
まずはプロのカメラマンが登場!早速、プロ用のビデオカメラを子供たちに担いでみてもらいました。子どもたちはビックリ!カメラマンは、重さ10キロ!のカメラを普段担いで撮影しているのです。次に子供たちが今回の撮影に使うビデオカメラで撮影のポイントを教わりました。筆箱を実際に横から撮影したり真上から撮影して見せて、カメラの角度によって印象が大きく違ってくることがわかりました。

・河野 カメラマンの話
「撮りたいものの特徴がよくわかる画を考えて撮影すること」



<吉澤アナウンサー講習>
続いて登場したのは吉澤アナウンサーです。普段読んでいるニュース原稿を配り、アナウンサーの仕事の大切さを伝えようとします。

・吉澤アナウンサーの話
「どのように読んだら視聴者に伝わるのか、工夫することはアナウンサーの重要な仕事のひとつ」


次にリポートの仕方を教えます。
「ゆりの木商店街・全体PR」チームのリポーター脇田くんは、リポートやインタビューの内容をきちんと原稿にまとめていました。

吉澤アナウンサー 「書いた原稿をまず自分の言葉にすること、実際に自分の言葉でリポートしてみて!」
ところが脇田くん、言葉がなかなか出てきません。
吉澤アナウンサー 「自分が伝えたいことを気持ちを込めて話せばそれでいい」
今度は脇田くん、吉澤アナウンサーのアドバイスで何かをつかんだようです。

・吉澤アナウンサーが子供たちに伝えたかったこと
「形などどうでもいい、感じたことを素直に話せばいい、その時の臨場感を伝えることこそ大事なのだ」ということ。子供たちにとっては難しいことと思いながらも伝えずにはいられなかった吉澤アナウンサーの熱血指導に子供たちは「何か大切なこと」を感じ取ったようです。



<上宮アナウンサー講習>
吉澤アナウンサーのアドバイスを受けて続いては上宮アナウンサーがグルメリポートを子供たちの前で行うことになりました。

(グルメリポート内容)
担任の向井先生がおそば屋の店主になり、上宮アナウンサーがオススメのおそばを食べてその美味しさをリポートする。


「グルメリポート」チームのリポーター村岡さんが突然指名され、みんなが見ている前でリポートに挑戦することになりました。
「感じたことをそのまま話すように」という吉澤アナウンサーのアドバイスを生かすことができるのでしょうか!?

村岡さんのリポートが始まりました。「とても・・・おいしい・・・です」緊張しているせいか表情が硬い。向井先生もたまらず「もっと美味しそうな表情をして!」
すると村岡さん「嫌いなんです、コレ!」
実は、おそばに入っていたなめこが大の苦手だったのです。それでも村岡さんは、良いリポートができるよう精一杯頑張りました。

(子供たちの感想)
八田さん「美味しかったという表情をするのがとても難しそう」
稲葉さん「ただ単においしいだけじゃなくてどこがどうだから美味しいという具体的な言い方のほうが説得力があると思う」


そして上宮アナウンサーがリポートに挑戦!
上宮アナウンサーは、明るく元気にテンポよく、出てきたおそばをじっと見たり、スープの匂いをかいだり何回も豪快に食べたりスープを味わったりいろいろ工夫をこらして思ったことを自由にリポートしました。

(子供たちの感想)
村岡リポーター「味とか匂いとかをスゴイ言葉で表現していてとても真似できない」
脇田リポーター「いっぱい言葉が出てきてそれを間違えずに言えてスゴイ」


向井先生「みんなが、やっている時ってぎこちなさが先生にも伝わる。自分もうまく言葉が出てこない。だけど上宮アナウンサーに自然に語りかけられるとこっちも自然な形で言葉が出てくる」

・上宮アナウンサー
「子供たちは、おそばが美味しいことはわかっているけど言葉が思うように出てこないのがもどかしいと言っていた」


・吉澤アナウンサー
「視聴者の人は実際におそばを食べていないのでその味がわからない、それを視聴者の人が実際に味わっているかのように伝えることが重要。子供たちと接してみてまだまだ頭で考えているように感じた」



絵コンテ・ロケスケジュール作成
撮影まであと2日。向井先生はいつもより厳しく各班の進行具合をチェックしています。

最も難しいテーマの「ゆりの木商店街・全体PR」チーム
ゆりの木商店街の元会長、海保さんに町を案内してもらいながら商店街の魅力に迫る企画を立てています。商店街の一番の特徴である「地域通貨」についてきちんと理解しているのか先生はとても心配で、そのことを小守谷プロデューサーに尋ねてみました。ところが・・・。
プレゼンでも指摘されたにもかかわらず「地域通貨」のことをみんなはすっかり忘れていてその後、まったく調べていないことが発覚。
結局、責任者として小守谷プロデューサーが宿題で調べてくることになりました。

・向井先生の話
「まだまだみんな甘いですね。もうちょっと細かいところを詰めておかないと撮影時間が短いので現場で練習している間に何も撮影しないで終わってしまう可能性があるのでどこの班にも厳しく突っ込むようにしているんですけど・・・」


気になった上宮アナウンサーは小守谷プロデューサーの家に行って一緒に調べることにしました。ゆりの木商店街のかばん屋さんに電話でリサーチしたところ、「地域通貨」が使えるお店で申し込むとメンバーになれること、などいろいろ調べてわかってきましたが、他の人に簡単に説明するのは難しそうです。

内容をまとめ始めた小守屋プロデューサー、「人に何かを伝えるためにはまず自分が理解できるまで調べたり、勉強することが基本」だということがわかりました。
翌日、チームのみんなにリサーチ結果を説明しました。
そして各班の絵コンテが完成。明日からはいよいよ3日間の撮影が始まります。各班とも本番がうまくいくようにリハーサルを繰り返したり、スケジュールの確認などギリギリまで準備を行いました。


撮影当日(1日目)
撮影は3日間行われますが、1回の撮影時間は1時間ちょっと。よほど効率よく進めないと、取りこぼしてしまう可能性が大きいのです。撮影には千葉大学の学生さんがサポートしてくれます。
ついに撮影がスタート!


「ゆりの木商店街・全体PR」チーム
今回の出演者、海保さんの店へと向かう彼ら。途中、小守谷プロデューサーが、自分の、重大なミスに気づきました。実は海保さんに待ち合わせの場所と時間を連絡していなかったのです。慌ててスタッフから携帯電話を借りて海保さんと連絡をとってみたものの連絡がつかず、結局手分けしてみんなで探すことになりました。


「畳屋さんに密着」チーム
畳を自分たちで持ち上げてその重さを体験リポート!順調に撮影をスタートさせていました。


「憩いの空間“コーヒーショップ 古時計”」チーム
マスターのコーヒーへの情熱と、こだわりのインテリア小物を紹介して、お店の魅力をしっかり伝えることにしています。撮影初日は、忙しいマスターへのインタビューを行いました。そこへ羨ましそうに覗いていたのは、「ゆりの木商店街・全体PR」チーム。まだ海保さんのことを探しているようです。


「グルメリポート」チーム
パスタ屋さんで、リポーターの村岡さんが実際に料理を食べてリポートするシーンを撮影しました。撮影終了後みんなでパスタを試食し、初めてその味を知りました。
本当はリサーチ段階で知っていたらもっといいリポートができたかもしれません。


「ゆりの木商店街のおしゃれなショップ」チーム
お花屋さんとかばん屋さんの教室シーンを中心に紹介し、その魅力に迫る企画を立てました。この日、ふくろう公園で太鼓などの鳴り物を使ってにぎやかなオープニングシーンを撮影しようと考えていたのですが、みんな緊張しているせいか元気がありません。そこへ商店街の海保さんが、ふらりと登場!どうやら「ゆりの木商店街・全体PR」チームと入れ違いになってしまったようです。緊張しているみんなを海保さんがリラックスさせて、今度は元気なオープニングシーンが撮れました。


「ゆりの木商店街・全体PR」チーム
スタッフからの連絡を聞いて慌ててふくろう公園に戻り、「ゆりの木商店街・全体PR」チームはようやく海保さんと合流しました。残り時間はあと40分。時間がありません。現場を仕切るのはディレクターである増田くんの仕事。ところが、責任を感じたせいか小守谷プロデューサーが突然、仕切りだしてしまいました。役割分担を忘れて暴走する小守谷プロデューサーを向井先生が慌てて止めます。現場は混乱し、気がつくと出演者の海保さんがポツンとひとり取り残されていました。


撮影全体をスムーズに進行させるのは、プロデューサーの仕事。出演者の海保さんを盛り上げていかなければなりません。向井先生のアドバイスで海保さんの隣に立った小守谷プロデューサー。ところが、話し掛ける話題がうまく見つかりません。気まずい空気が流れる中、ようやく商店街についての質問をしてその場の空気を和らげることに成功しました!
残り時間はあと5分。ついにリハーサルがスタート!ところが、今度は脇田リポーターが緊張してしまい、唇は乾き、表情も硬く、なかなか本番に入ることができません。そんな脇田君をリラックスさせようと必死の増田ディレクター、もう時間がないと現場をあおる小守谷プロデューサー。終了時間寸前、ついに本番が始まりました。何とか撮り終えたところへまたしてもトラブルが発生!
「撮れてないよ・・・」今度はカメラトラブルでした。結局この日は、1カットも撮れずに終わってしまいました。

・小守谷プロデューサーの話
「先生に頼んで空いてる時間にこっちに来させてもらってできるところだけでも撮らせてもらうよう先生に今から交渉に行きます」


・吉澤アナウンサーの話
「プロデューサー、ディレクター、リポーターなどそれぞれが自分の、責任のある仕事をして初めて一つのチームとしての仕事ができるはずなのになかなかそれができない。自分の仕事ができなかったり、人の仕事をやって混乱させてしまったり、チームでやっているといろいろな事が起きてくる。残りあと2日間撮影があるので良いものを作ってほしいと思います。『はい!テレビ朝日です』では、今後も取材を続けていきます。ご期待ください!」

次回の放送は、5月8日(日)の予定です。