● ● ● ● 9月5日 ● ● ● ●

スタジオ 吉澤 一彦アナウンサー
上宮 菜々子アナウンサー
ゲスト 中井 貴惠 氏

【中井貴惠 氏 プロフィール】
往年の二枚目映画スター 佐田啓二さんの長女。大学在学中に市川昆 監督の映画「女王蜂」のヒロイン役でデビュー。以後、映画・テレビ・CMなどで活躍。現在、二児の母親。「大人と子供の読みきかせの会」代表として、各地でボランティアで朗読会を続けている。2004年4月から、テレビ朝日放送番組審議会委員を務める
【放送内容】

テレビ朝日放送番組審議会委員・中井 貴惠 氏を迎え、「子供に見せたい番組」をテーマに対談し、子育てにおける親子とテレビの望ましい在り方を考えます。


二児の母親として・・・
 
子供は中学校三年生と小学校五年生の女の子2人。チャンネル権は専ら子供に。バラエティー、歌番組や、特にドラマをよく見ている。
子供がどんなことに関心を示しているのか知りたいので、一緒にテレビを見るようにしている。
「大人と子供の読み聞かせの会」を始めたきっかけ
 
絵本は子供に読んであげるものだとずっと思っていたが、子育てを通して、絵本には実は大人にも通じるメッセージや含蓄が込められていることがわかってきた。
「命の大切さ」「人間同士の心のふれあい」「物を持つことより、物との思い出の方が大切」など、普遍的な主題が込められた絵本を、子供と大人が一緒に楽しめるような場を提供したいと思った。

98年から、幼稚園・小学校・養護学校などで500回近い公演を主催。生演奏の音楽を使った独創的なな演出で、朗読を楽しんで頂いている。

中井さんが親として子供たちに見せたい番組は・・
 

「見せたい」というより「一緒に見たい」番組ということで思いつくのが、これらの番組。
「SmaSTATION-3」のコーナー「ベラベラステーション」
おなじみのスターが頑張って語学を身に付けているので、自分もやってみようという気になる。
「いまどき!ごはん」
子供が2人とも女の子なので、番組を一緒に見ながら、お料理の話をするのが楽しい。


中井さん自身が好きな番組は・・・
 

見たいドラマは録画してじっくり見ている。女優としてというより、一視聴者として純粋に楽しんでいる。
「流転の王妃・最後の皇弟」「それからの日々」
主題のしっかりしたドラマが好き。子供たちにも見せたい。
「渡辺篤史の建物探訪」
私たちにとって最も身近な「住まい」を、じっくり見せてくれるのが良い。

 
街の声 〜50組の親子に聞きました〜
 
◎子供が見たい番組
「南くんの恋人」・・・「感動するから」
「ワンピース」・・・・「主人公が敵を必殺技でやっつけるのが面白い」
「トリビアの泉」・・・「色んなことがわかるから」
「笑いの金メダル」・・「単純に笑えるから」

その他、「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「ボボボーボ・ボーボボ」「ミュージックステーション」の名が挙がりました。  

◎親が子供に見せたい番組
「IQサプリ」・・・頭の回転が速くなりそう

その他、「動物とのふれあいをモチーフにした番組」「1つの主題を深く掘り下げた番組」との声が多く挙がりました。  

◎親が子供に見せたくない番組
「クレヨンしんちゃん」・・・「下品なので」
「ボボボーボ・ボーボボ」・・「ナンセンスが過ぎる」

その他、「どぎついラブシーンがある番組」「暴力で血が流れるシーンがある番組」との声が多く挙がりました。

 
街の声を受けて
 
基本的に、子供が見たい番組は親は見せたくないもの。私自身も「8時だヨ!全員集合」のドリフターズのドタバタコントが大好きで、親に「見るな」と言われながらも見ていた。
今も、子供と一緒にバラエティーを見ていると、笑ってしまった後、親としての立場を顧みて「これはちょっと見せたくないな」と思うようなこともある。
しかし、ただ頭ごなしに「見るな」と言うのではなく、子供が自分で取捨選択の判断を出来るように仕向けるのが親の役目だと思っている。
ラブシーンなどは、一緒に見ているとハラハラするが、子供のほうはケラケラ笑いながら見ていたりする。案外子供もしっかりしているな、と思うこともある。
 
テレビ朝日番組審議委員になって
 
テレビ番組をこんなに真剣になって見たのは初めて。
バラエティー番組の画一化が目立つ。同じようなキャストで、同じようなネタが多く見受けられる。
初めて見る番組も多く、思わぬ時間に良い番組があることに気がついた。
数多くの番組の中で、自分にあった良い番組を見つけるのは大変だと実感した。

気が付くと良い番組は永く続いている。

親と子供が共に楽しめる番組が、これからもっと増えたらよいと思う。

 
テレビの理想的な在り方
 

旅館などにあるようなコインテレビが理想。子供たちが限られたお小遣いの中で、本当に見たい番組を本気で選ぶようになり、制作者も子供のニーズを真剣につかもうとすると思う。

視聴率のみでなく視聴質を重視する方向に向かえばよいと思う。女優として出演する立場でも、視聴率と仕事の満足度は必ずしも一致しない。番組を見る立場でも、同じことが言える。
 

対談は以上。

 
テレビ朝日番組審議委員会制定 
テレビ朝日が薦める青少年に見てもらいたい番組 
2004.7.現在
 

「ドラえもん」

 (金) 19:00 〜 19:30

今年 26 年目に突入したこの人気アニメは、奇想天外なひみつ道具と心温まるストーリーで、子供たちに夢を与えてきた。現在でも、基本スタンスは全く変わらず。親子で安心して見られ、幅広い層が楽しめる内容になっている。

   

「人生の楽園」

 (土) 18:00 〜 18:30

番組開始以来、「新しい生き方の提案」をコンセプトに、「いい人生の歩き方発見番組」を目指している。この番組で紹介する「自分の生き方」を実践する人々は、青少年が人生について考える契機となると考える。

   

「ポカポカ地球家族」

 (土) 18:30 〜 19:00

番組では、世界各地で夢や希望を持ってチャレンジしている日本人家族を紹介している。暮らしてみてわかる海外の本当の魅力や意外なカルチャーギャップは、青少年の好奇心を刺激し、成長の糧となる。

   

「題名のない音楽会 21 」

 (日) 09:00 〜 09:30

1966 年から良質の音楽をお茶の間に送りつづけてきた。青少年の情操教育に欠かせない音楽を、見やすい時間帯に編成している。

   

「いまどき!ごはん」

 (日) 18:00 〜 18:30

全国からユニークな食卓やおいしいごはんを探して、生きることの基本「食」について考える番組。青少年の間でとかく軽視されがちな食事の大切さを見直すきっかけとなる。

   

「グレートマザー物語」

 (日) 18:30 〜 18:56

いままで光があたりにくかった偉大な人物の母親にスポットを当てて、愛情と厳しさをもつ母親たちの肖像を描く。思春期に悩む青少年が親子関係を考え直す契機になる。

   

「劇的 !! ビフォーアフター」

 (日) 19:58 〜 20:54

住居の様々な問題をリフォームで解決していく番組を通して、家族や親子の思いやりや愛情を見つめ直す契機にしてもらいたい。

   

「素敵な宇宙船地球号」

 (日) 23:00 〜 23:30

私たちの暮らす地球の大切さ、自然の偉大さを伝える番組で、現代の消費社会で暮らす青少年に地球、自然、環境について思いをめぐらせて欲しい。

 
※ 詳しくは番組名をクリックしてください。
 
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次の放送は、9月19日(日)です。