● ● ● ● 7月25日 ● ● ● ●

スタジオ 吉澤一彦アナウンサー
市川寛子アナウンサー
ゲスト 宮嶋泰子テレビ朝日アナウンサー
大林素子(スポーツキャスター)


【放送内容】
4年に1度のスポーツの大祭典アテネオリンピックの開催が迫ってきました。
8月13日から29日までの17日間、ギリシャで熱い戦いが繰り広げられます。
今回は元バレーボル選手で3回のオリンピック出場をした大林素子さんを中心に「テレビとオリンピック」、
そして見所を対談でお伝えします。



大林素子さんプロフィール
現役引退後もスポーツキャスターとして活躍する元バレー日本代表チームのエース。中学1年からバレーボールを始め高校バレーボール界の名門八王子実践高校に進む。 1986年日立入社。1988年ソウル、1992年バルセロナオリンピックに出場。
1995年にイタリア セリエA・アンコーナに所属、日本人初のプロ選手となる。
1996年アトランタオリンピックに出場後、翌年、1997年に引退する。

宮嶋泰子アナウンサープロフィール

1977年テレビ朝日入社。以来スポーツを担当しオリンピック取材は1988年モスクワ大会に始まり冬の大会も合わせるとアテネ大会で12回目となる。 ニュースステーションではディレクター兼リポータとして活躍。
選手が望む大会の舞台裏、トレーニングのプロセスを通して選手の人間性を浮き彫りにした映像づくりを心掛けてきた。


「大林素子とオリンピック」
 
Q. 3回のオリンピック経験について
A. 小学校の時テレビで「アタックナンバーワン」に憧れてバレーを始めてオリンピックを人生の目的にした。
しかし、出場したけどメダルが獲れなかったので再度挑戦した。

Q. 国民の期待について
A. メキシコオリンピックの時に銀メダルで帰った先輩が批判を受けたと言うのを聞いてとにかくメダルをとって帰らなければ生きて帰ってこれないと思った。 ソウルオリンピックの時には責任は先輩が持ってくれたがアトランタの時は、メダルが獲れず、さすがに「このまま死んでしまいたい」とさえ思った。
「政治・商業化したオリンピックについて」
 
Q. オリンピックと政治
A. シドニーオリンピックの時、セルビアモンテネグロの選手が、自国が大変な騒動なので「オリンピックに行っている時だけ幸せに生きていられる」という言葉を聞いて強いショックをうけてた。

Q. オリンピックとお金
A. 昔は、お金をいくら積まれたって金メダルが欲しいと思っていたが、海外の選手は、優勝すると国から家と車をもらって一生の生活が保証され、実際そういう人達の方が生活がかかっている分強かった。

宮嶋:昔は、メダルを目標にスポーツをしている人が多かったが、最近は、お金のためにメダルを目指す人が多い。

Q. プロとアマの違いについて
A. バレーボルにとってオリンピックは、頂点だが他の競技ではワールドカップなど他のところに頂点があって最高の戦いを見せなかったり商売絡みの人が来たりして出ている側としては許せなかった。
「オリンピックとテレビ」
 
Q. スポーツ選手の演出について
A. 誌合前にタレントが、パフォーマンスをしてくれると客席が熱くなって選手のテンションも上がってくる。

Q. 選手のパフォーマンスについて
A. 昔は、得点を決めて客席にガッツポーズをするとチャラついていると言われたが、最近では、盛り上げやアピールとして認められるようになった。

Q. テレビとルール変更について
A. バレーの場合、ラリーポイント制やリベロなどで視聴率が稼げるようなルール変更をした。
 
「アテネオリンピックの見所」
 
Q. アテネ日本バレーの期待は
A. 私は、3回挑戦して一度もメダルを獲っていないのでメダルを手にする大変さは誰よりも知っているので簡単に「メダル獲れますよ」とは言えない。けど、可能性は十分ある。
 

次の放送は、8月8日(日)です。