● ● ● ●5月16日 ● ● ● ●

スタジオ : 吉澤一彦アナウンサー
市川寛子アナウンサー


【放送内容】
「報道ステーション」の制作の裏側に密着して、ニュース番組がどのように制作され、放送されるのかを紹介します。

「報道ステーション」を通じて、ニュース番組ができるまで
「報道ステーション」 月曜〜金曜 よる9時54分放送
  メインキャスター   古舘 伊知郎
  サブキャスター   河野 明子 (テレビ朝日アナウンサー)
  コメンテーター   加藤 千洋 (朝日新聞編集委員)
1日の放送に関わるスタッフの人数は?
  演出スタッフがおよそ50人、技術や美術、お天気コーナーのスタッフを含めて、総勢100人程度
放送までの1日ドキュメント
午前10時
  総合デスク、ニュースデスクが最新ニュースをチェック
ここで、その日に取り上げるニュース項目を選びます。
【ニュースデスク】 後藤信広(ニュースデスクは、この日のニュースに関する責任者)
【総合デスク】 小林 正(総合デスクは、言わば「編集長」のような役割で、ニュースやスポーツ、天気など、この日の全体的な構成を見ています。)

政治・経済・事件・事故など、何が起こるかわかりません。
常に対応していかなければなりません。

小林デスクの話:3時のデスク会までに、ニュース項目を選びます。突発的なことが起これば差し替えになります。
(デスク会とは、各コーナー担当デスクが集まって、取り上げる予定の項目を報告するもの)

○この日は新しい試みとして、水の上にピアノを浮かべ、ジャズピアニストの秋吉敏子さんに生放送で演奏してもらうことになりました。

前日に、ディレクター、技術、美術のスタッフが最終打合せを行っています。
ピアノを浮かせたように見せるために、水中に土台を組み、透明のアクリル板を置いて、その上に350kgのピアノを乗せようというもの。
 
午前11時45分
  スポーツデスクがこの日のスポーツニュースをチェック
スポーツは報道ステーションの人気コーナー
この日の天気は荒れ模様。予定されている野球はセパ5試合ですが・・・。

*添田デスクの話:屋根なし球場が2試合あり、雨天でプロ野球が中止になるかどうかで時間配分が変わる。今日のスポーツは野球が中心。解説は栗山英樹さん。
   
お昼、12時
  ニュースルームが慌しくなりました。

○イラクの人質事件で新しい動きがありました。
解放された安田さんと渡辺さんが外国人記者を前に会見を開くというもの。
ニュースデスクはさまざまな情報をもとにして、取材に向かわせるか判断・指示します。
そこで、大和聡史ディレクター(イラク取材の経験者)を外国特派員協会へ取材に向かわせます。(外国特派員協会は、1945年設立)

*大和聡史ディレクターの話:外国メディアの反応を聞くため、インタビュー取材します。

インタビューのあと、ただちに大和ディレクターは、ニュースデスクの後藤さんに内容を報告します。
午後1時
  ニュースルームでのニュース会議
夕方からのニュース番組に向けて、各出稿デスクからの報告が行われています。
(ニュース会議とは、出稿デスク(社会部、政治部、外報部、経済部などの代表者)が集まって、その日のニュースの現況報告が行われるもの)

○会議で出たニュースを含めて、総合デスクとニュースデスクが番組で取り上げる項目を決めていきます。

*小林総合デスクの話:新しいニュースが次々と入ってくるので、それにあわせて常に構成を組み替えていく。ニュース選びは、基本は押さえて、しっかりした取材が出来ているかが重要。報道ステーションでは、わかりやすく、ニュースの影に隠れているものが出せればいい。
 
午後3時
  デスク会
ここで、今日の放送でのニュース項目が決定されます。
 
午後4時
  お天気担当の市川アナウンサーは、ウェザーセンターで、お天気コーナーの打ち合わせ。
   
午後4時30分
  ニュースルームで「報道ステーション」の番組全体の進行表の作成に取り掛かります。

そのとき、突然新しい情報が入ってきました。
イラク人質問題で、イタリアから生中継が入ることになり、そこで、コーナーを急に追加。

そして、スポーツセンターでも新しい動きがあり、この日の5試合の野球のうち、京都・西京極球場の阪神・横浜戦が、雨のため中止になりました。

そこで、進行表を変更し、お天気コーナーが短くなりました。

午後6時
  「野球の顔」の栗山英樹さんとの打ち合わせ。雨で中止となった分、話題を確認します。

*栗山英樹さんの話:不振の巨人軍の監督采配について話します。3分30秒は僕らにはものすごく長い。練って練って視聴者の方に出すのは大変な作業。   
   
午後7時
古舘キャスター等、出演者、スタッフが集まり、この日の本番のための総合打ち合わせ。
   
午後8時 
  開始2時間前
これから、いよいよ追い込みです。 
スタジオでは、照明などの最終的な作業が進められています。

総合デスクとニュースデスクで進行表の最終稿を作り上げます。
進行表は0稿から始まり、1稿、2稿、多いときには3稿、4稿と変わります。
 
午後8時30分
  スタジオでは、ジャズピアニスト秋吉敏子さんのコーナーのリハーサル。
 
午後9時
  続いて、お天気コーナーのリハーサル。
   
本番10分前
  出演者が次々とスタンバイし、番組スタートに備えます。
9時54分
  本番開始
本番中は、秒単位で時間配分されたそれぞれのコーナーの進行表にもとづき進められ、それぞれの担当ディレクターが副調整室で見守ります。

ニュースや衛星中継などはニュース副調整室から指示が出されます。
番組がスムーズに進行するようプロデューサー、ディレクターなどがこの副調整室でスタジオのスタッフに指示を出します。
11時10分
  本番終了

ニュースは、社会的意義や視聴者の気になることが基準になります。
「報道ステーション」は、ストレートニュースを伝えるだけでなく、それを独自の切り口で制作しています。
テレビ局の使命は、事実に忠実に、わかりやすく伝えることです。
このことを踏まえて、報道マンは日々ニュース番組を作っています。
  《番組に対するご要望、お問合せは》
〒106-8001
港区六本木6−9−1
テレビ朝日「はい!テレビ朝日です」

HP: http://www.tv-asahi.co.jp/
次の放送は、6月6日(日)です。