3月7日

スタジオ : 吉澤一彦アナウンサー
市川寛子アナウンサー
スタジオ出演: 川瀬眞由美アナウンサー 


【放送内容】
「系列新人アナ研修」と題し、ANN系列局の新人アナウンサーの研修風景の様子を、密着しながら、アナウンサーとしての心得とは何かをお伝えします。



ANN系列局新人アナウンサー研修とは

  10年以上前から続けられており、全国のテレビ朝日ANN系列24局のネットワークの交流を深めるとともに、パワーアップを図るために行っています。

この研修に参加したのは、ANN系列局から参加の新人アナウンサーの卵で、男性5人、女性9人の計14人。
彼らは、この4月から新人アナウンサーとしてデビューし、即戦力としての期待が寄せられています。
講師は、幅広い番組経験をもつベテランアナウンサーの吉澤一彦、川瀬眞由美、藤井暁の3人のアナウンサー。
発声、発音、ニュース、フリートーク、ナレーションなど、アナウンサーとして欠かせない基礎訓練の11日間の研修。
初日
  ボイストレーニング。講師は、堤泰之さん(テレビ朝日アナウンサーが企画制作した朗読舞台「voice」の脚本家)
まず、アナウンサーに必要な相手の反応を理解し、考えを読みとるコミュニケーションの力をつけることが大切で、全身を使って感じたり体験したりする訓練です。

彼らは毎朝、研修が始まる前の30分間は、アナウンサーに必要な発声、発音の練習を自主的に声を出し、訓練しています。
4日目 【実践的な原稿読みの研修の始まり】
  新人アナが先ず最初に経験する天気予報の原稿読み。
原稿を読むのが精一杯の研修生たちに、講師の厳しい指摘が飛びます。
なかなかうまく伝えられない彼らに、講師は天気図を書かせ、内容を理解することが出来るように指導します。

■川瀬講師の言葉

頭で思い描いていることを言葉で表現する訓練です。異なる説明を言葉で言い表すことを学びます。
しゃべることや読むことは自然にやってきたこと。そのことを職業とした局のアナウンサーは自分の癖を取り払い、基礎を固めてもらい、言葉に対する意識をきちんともってもらいたい。

■吉澤講師の言葉

今日注意されたことは明日に持ち込まない。それがステップアップをするには必要です。

それぞれ、滑舌や発音を注意された二人に密着してみました。
・榮 真樹さん(広島ホームテレビ)
・前田真理さん(長崎文化放送)
6日目
  テレビ朝日のメイク室。
化粧に夢中の男性新人アナウンサー。カメラの前に立つときは男性でも自分でメイクをする技術を身につけなければなりません。

■美粧管理担当:北森久光さんの話

化粧をすることは、画面に顔を出す時に、視聴者に対し、きれいに映ってもらうために必要なことなのです。

【フリートーク】

続いてフリートークの研修。
与えられたテーマに則して即興で制限時間内に話します。原稿を読むだけでなく、即座の判断が求められるこのような技術も必要です。
講師は、田原浩史アナウンサー。

■田原講師の言葉

自分がちゃんとわかっていないことは、絶対相手には伝わりません。

研修生達はいろいろ苦戦しながら、夢のアナウンサーを目指し、特訓を受け、頑張っています。
そして、研修生達には、毎晩の日課があります。
それは、自分の感想をまとめ、毎朝提出することです。
これを読んで、研修の講師陣は悩みや感想を感じとり、回答を行います。この研修生と講師陣とのコミュニケーションが大事なことなのです。
9日目 【ENGリポートの実習】
  テレビ朝日のスカイレストランで研修生達が集まって、リポートの実習です。
まず、自分でテーマを探して、取材を行い、原稿を書いて1分30秒のリポートをカメラの前で行います。
カメラにどのように撮ってもらうかも自分で指示を出します。

さて、その成果は・・・・。
榮さんは、苦戦しながらリポートをまとめますが、前田さんは、リポートを予定していた「田舎うどん」が午後になって「きつねうどん」に、突然のハプニングでパニックに・・・、思わずカメラに背を向ける始末。
リポートは、ハプニングに耐えられる即興性も求められます。
10日目  【ニュースの研修】
  報道スタジオで、実際に使われていたニュース原稿を読み、それを収録。
 視聴者にはっきりと内容が伝わる滑舌、発音などのアナウンス技術の基本が問われます。
研修最終日
  これまでに収録したVTRをもとに、講師陣が参加しての「合評会」が行われました。
先輩達からの厳しい評価を受け、思わず涙ぐむ場面も、そのことを糧に、研修生達はアナウンサーとしての自覚を持ち、4月から各地の放送局でプロとしての新しい一歩を踏み出します。

■堀越アナウンス部長の言葉

みなさんは、今までに経験したことがないような厳しいことをいわれましたが、一番厳しい評価をくだすのは視聴者の方々です。アナウンサーは視聴者の方々に愛されることが評価となります。頑張ってください。

■川瀬講師の言葉

みなさん、試行錯誤を繰り返し、頑張っていくしかありません。これからの努力が必要です。
リポートや読むことはかっこよくみせようとかするのではなく、情報を視聴者の皆さんに伝えることが基本。
取材の研修でも、人間(ひと)に対して話を聞くことが大事です。


次の放送は、3月21日(日)です。