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3月16日 ● ●
【放送内容】
「テレビの裏側の仕事」と題して、
番組を作るために働く専門職についてお送りします。
「タイムキーパー」とは・・・番組の時間を秒単位で管理する仕事。
「タイムキーパー」になるには?
資格は、必要ありません。
先輩のタイムキーパーにつき、現場の「いろは」を現場の中で覚えていくことになる。
スタッフルーム到着
本番前、担当ディレクターとの打ち合わせ。
番組進行表をもとに、各コーナーの内容と時間についての確認作業をする。
本番30分前
「出演者」との打ち合わせ
各コーナーの時間配分が、話し合われる。出演者の意向なども入れ、番組全体の流れを決める。
本番中は、副 調整室(サブ)のディレクターの横に座り、進行中の時間を秒単位でチェックする。
進行中、ディレクターの指示で「VTR」をスタートさせることも仕事の1つ。
番組中盤になると、残り時間などを計算しディレクターに報告。
番組内容に神経を使っているディレクターを時間管理面からサポートする。
残り少ない時間の中では「敏速な判断」が必要となる。
生放送の場合は、何年やっても緊張感がある。
時に「コーナーの差し替え」「ニュース速報の飛び込み」など急な内容変更が発生するのが生放送。
ベテランといえども最新の注意が必要。
仕事上の「ポイント」は?
生放送の場合は、「短い言葉」で「的確」に用件を伝えることが重要。
番組進行中に「時間的な割りふり」について提案することはあるが、最終的に判断を下すのは、ディレクターの仕事。
「今の状況を説明する」のが、TKの仕事。
現場では、いろいろな人間がそれぞれ分業で動いている。
その中で「人」として当たり前の振る舞い、「返事」などの行為は重要なこと。
(以上、スーパーモーニング担当タイムキーパー談)
このほか、「ドラマ」や「収録番組」にもTKはいる。
この際は、収録のほかに「編集作業」等にも関わることがある。
「ヘアーメーク」とは・・・髪型のセットとメイク(化粧)を行う仕事。
「ヘアーメイク」になるには?
技術を身につける点では「美容学校」に行き、資格をとるのが近道。
就職情報誌などで募集。試験を受け、職に就くことになる。
アナウンサーなどは、基本的にメークは「自分」。髪型のセットのみ
ヘアーメークが担当する。
本番中はスタジオに入り、収録途中にも「直し」を入れたりする。
「作品」や「ライティング(照明)」・・・などによって大きく違ってくる。
その場の要求を理解し、「作りこむ」作業をする必要がある。
時に「特殊メイク」を手がけることもことあり、応用力が必要になってくる。
そこには、別の感性なども必要になってくる。
ヘアーメイクの仕事は「美容師の免許」を持っていたほうが良い。
「スタイリスト」とは・・・出演者の衣装やアクセサリーをコーディネートする仕事。
「スタイリスト」になるには?
資格は必要なし。
半年ぐらい、先輩スタイリストの助手をしながら仕事を覚える。
その後、「洋服選び」などの作業から始める。
すぐに一人でできるわけでなく、それぞれの適正によって一人前になるまでの時間は異なる。
人からの紹介などでこの世界に入ってくる人が多い。
この仕事は「体力」。
共演者たちとの衣装バランスなども考え、随時「数種類」の違った衣装を用意するので常に荷物はいっぱい。
ロケの時などは、「アイロン」なども持参している。
事前に共演者の衣装を確認する作業もスタイリストの仕事。
番組の内容、衣装を着る人、制作担当者・・・等の意向を聞いた上で「ベストなもの」を用意する。
衣装の手配はどうするの?
「衣装協力」の表示を番組の中(エンドスーパーなど)で出すという約束のもとにメーカーから直接借りてくる。
着る人の体型的特徴を把握し、より似合う衣装を用意するためにもスタイリストさんと着る人とのコミュニケーションは大切。
「消え物」とは・・・業界用語で画面から消えるもののことを言い、これらのものを用意する専門の仕事をその名前で呼んでいる。
たとえば「食べ物」「飲み物」「セット内の生花などの装飾」・・・など。
消え者の仕事場では、食品を調理するため各保健所が発行する営業許可書を取得している。
「消え物」の仕事に就くには?
出演者などが実際に食べるものなので、衛生面には特に気を使う。
その点では、調理師・栄養士の免状を持っていることが望ましい。
装飾の花も扱っているので、「華道」の経験があり、免状を持っていることが望ましい。
何か1つでも「資格」を持っていることが条件。(即実践に入れるため)
現在、募集はしていない。欠員が出た時に補充するようにしている。
希望者は、テレビ局に「直接問い合わせをする人」もいるし、「紹介」で来る人もいる。
仕事上のポイントは?
「徹子の部屋」などのトーク番組。
ゲストのイメージ・季節感などを考え、装飾の生花を決める。
セット内の飲み物などもゲストの好みを聞き、リラックスでき、少しでも話(進行)が膨らむような演出に気を配る。
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