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● 2月2日 ●
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【放送内容】
今回は、放送局の心臓部「マスター室」の仕事に密着。
「マスター室を通してみるテレビ朝日24時」と題してお送りします。
併せて「放送番組審議会」報告。
マスター室 = 主調整室
放送の「送り出し」と「監視」。
24時間体制で稼働。
テレビ朝日から送り出されるすべての番組素材(映像・音声)は、
1度「マスター室」に集まる。
「送り出し」とは、
システムどおりに「東京タワー」や「系列局」に送り出す作業のこと。
番組素材は、あらかじめインプットされたプログラムによって
自動的に送り出されるシステムになっている。
ここで行われる「監視」とは、
放送が運行データどおり行われているか、
24時間チェックする作業のこと。
すべての番組素材(内容)には…
「系列局からの素材」「生放送番組」「番組VTR」
「提供アナウンス」「CM素材」などがある。
さらに突発的に起きた災害や事件にもいつも対応できる体制をとっている。
午前3:00
この日の放送開始時間は「午前4:48」。放送のための準備が始まる。
放送テープをセット。
セットするテープは、2本。「本線1本」と「トラブル事のバックアップ用1本」
を同時にスタートさせる。
音声と映像のレベルチェック。
ここでのチェックが、家庭に送られるレベルになるのでとても重要。
1日の「提供アナウンスコメント」をセット。
午前4:00
仮眠を取っていたスタッフが戻り「4人体制」に。
ここで「データチェック」。
VTR運行表をみて、放送予定のVTRが運行データ通りに
セットされているかどうかをチェック。
時間をずらしての「何人ものチェック」により放送事故を未然に防いでいる。
放送が近づくと、自動的にこの日の番組プログラムに替わる。
午前4:48
放送開始。
午前4:55
「朝いち!やじうま」スタート
生放送もスタジオからマスター室を経由して送出される。
放送中は「番組チェック」の他に
東京タワーから送信されている「電波状態の点検」、
「時間スーパー」も確認する。
午前5:50
「やじうまプラス」スタート
放送中に「次の番組の進行表」が届く。
あらかじめ番組内で入る「CM」「提供テロップ」の位置などを確認。
生放送は、すべて時間どおりに進むとは限らない。
放送監視中のひとつの目安とする。
午前7:35
8:00スタートの「スーパーモーニング」のスタジオサブ(副調整室)と
マスター室との間で調整が始まる。
「音声・映像レベル」や「時刻」などのチェックをする。
午前8:00
「スーパーモーニング」スタート
生放送中にタイムキーパーが「提供」のタイミングなどをマスター室に指示、
そのタイミングで「テロップ」「提供コメント」などが出される。
午前9:00
夜間勤務と昼間勤務との交代
連絡簿に目を通し「運行表」を確認。
夜間勤務との引き継ぎ。連絡事項を聞く。
午後1:05
系列局からの回線を通じて送られてくる番組がある。
マスターを経由して同時に放送。
午後1:30
一日に送られる放送番組は、前日までにパックされ「1本化」される。
パックとは…
VTR番組の短い番組を何本かまとめて「1本」のテープに入れる作業のこと。
この際「現行」と「予備」という形で同じモノを2本つくり、
安全な放送をするために備える。
午後3:30
「1本化された」夕方からの放送テープをセットし、監視作業に戻る。
東京タワーから正常な電波が送られてきているか等をチェック。
午後4:55
「スーパーJチャンネル」スタート
翌日放送される番組の「1本化テープ」「CM」「提供コメント」などの素材が
続々と到着。最終確認。
午後6:45
昼間勤務と夜間勤務との交代。
夜間勤務のメンバーは、翌日午前10時まで勤務に就く。
午後7:00
夜勤勤務のメンバーが、交代で監視卓に座る。
午後9:00
「恋は戦い!」がスタート
ドラマが放送されている頃、
Bスタジオでは、この日放送の「大相撲ダイジェスト」の収録が始まる。
「大相撲ダイジェスト」のような「当日の勝敗によって放送内容が変わる」
番組は、編集なしの収録番組。放送素材の準備は「ギリギリ」になる。
マスター室は、このような場合、番組の性格上「特例」として対応。
収録が終わったのは、放送のおよそ2時間前。
1本化の作業なく、番組スタッフが「直接搬入」。
「大相撲ダイジェスト」は、いくつかの系列局で放送時間が異なるため、
事前に系列局に番組を送らなければならない。
進行表のもとその為のデータを入力。
読み合わせなどの確認作業を済ませ、各局送信用にセットする。
深夜0:16
「大相撲ダイジェスト」スタート
直接搬入の番組は、事前の内容確認ができないため、特別な緊張感がある
「大相撲ダイジェスト」の放送が終わると通常の監視体制に戻る。
午前3:00前…
翌日の放送準備が始まる。
午前4:50
1月24日の放送が始まる。
24時間の作業は続く…。
業務は「24時間体制」で稼働しているため、
業務は、シフト制。
日勤(昼間勤務)3人2体制、6人。
夜勤(夜間勤務)4人。
事前のデータと「リアルタイム」が多少異なってくるので
「提供」「CM」…等の送出準備は、番組放送中のサブとの連携となる。
速報スーパーなども番組の進行と相談しながらの作業になる。
VTRをセットするのは「人の手」。自分たちの作業。
「セットミス」がないように何重にもチェックしている。
「アメリカの9.11報道」の時などの緊急事態には、
まずは勤務しているスタッフが、フル活動して作業にあたる。
2003年12月より「東京・大阪・名古屋の三大都市圏」の一部で
地上デジタル放送開始予定。
そのために「アナログ」と「デジタル」の2つを監視する体制が必要になってくる。
その為にスキルアップをし、開始に備えている。
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