6月2日

スタジオ : 吉澤一彦アナウンサー
武内絵美アナウンサー


  今村千秋(コメンテーター室)

インタビューゲスト  : 川渕三郎氏



【放送内容】


今回は、「2002FIFAワールドカップTM」開幕に際し、
「スポーツとテレビについて」Jリーグ川渕三郎チェアマンに話を伺いました。
併せて「番組審議会からの報告」。

川渕三郎氏(65歳):(社)日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)理事長
1936年 大阪生まれ
大阪府立三国丘高校サッカー部時代 全国高校選手権出場。
早稲田大学サッカー部時代 日本代表に選ばれる。
古河電工サッカー部時代 東京オリンピックに出場、ベスト8。
36歳引退。 
その後、古河電工監督、日本代表チーム監督を経験。
1991年 Jリーグ理事長に就任。
現在、テレビ朝日放送番組審議会委員を務めるなど多方面で活躍中。


  Jリーグと日本サッカーの発展
この10年の「日本サッカー」の実力向上は、驚異的なものである。
ここまでレベルが上がったのは、Jリーグを発足させた事が大きい。
Jリーグを作っていなければ、ワールドカップ初参加も初開催も日本にはなかったと思う。

 1990年「FIFAワールドカップ参加表明」
 1993年「Jリーグ開幕」
 1998年「FIFAワールドカップ初参加(フランス大会)」
 2002年「FIFAワールドカップ開催」

  Jリーグの理念と現状
「地域に根ざしたスポーツ」を目標としてきた。
地域に支持されるチームが誕生するなど10年経ってそれが徐々に現実化してきている。

Jリーグは、現在活躍する選手たちにとって
(そこでプレーしたいという)「夢の受け皿」になった。
さらにJリーグの先にはヨーロッパの一流リーグという夢がある。
どんなスポーツでも「世界を目指す子供」が出てきてほしい。

国内のJリーグ選手はどんどん世界に出るべき。
強い日本代表チームを作り、世界大会で戦い抜くためには世界レベルを知り、世界レベルでプレーのできる選手が必要。
それがJリーグの更なる発展にもつながる。

  サッカー中継について
日本のスポーツ中継は「野球」、中でも「巨人」中心の放送をしている。
現在Jリーグには「巨人」ほど全国区で注目されるチームがない。
その代わり地域ごとにみると「地元の根強いファン」に支えられている。
地域単位でのサッカー中継の視聴率をみてもその傾向がわかる。
Jリーグは「地元に根付いてこそ」。ここが一番重要。
その上で巨人のような全国区で注目されるチームがでてきてチャンピオン戦などの大事な試合が全国的に盛り上がるのが一番望ましい姿。


  サッカー中継とコマーシャル(CM)
サッカーの中継は試合途中にCMが入れにくい。
世界的にみても試合途中にはCMが入らない。
以前は試合の様子が途切れないような工夫をしていたのだが、現在はあまり見受けられない。
もう少し各局が工夫をしてほしい。
全ての局が横並びで放送形態を決めるのではなく、独自の方針で工夫をし、スポンサーにも理解されるような方法を考えてほしい。

  サッカー中継の理想的な見せ方
サッカーの試合では、実は「ボールがない場所の動き」が重要。
ボールを追いかけている画面ばかりでは、ゲームの楽しみは半減してしまう。
パスされる前のポジション作りや責めの準備などの動きがわかるようなカメラワークをしてほしい。グランド全体の広い映像でとらえてほしい。

  スポーツ発展のために
「小学生クラス対抗30人31脚」という番組が好き。
スポーツの良さ・興奮と感動が伝わるような番組だから。
そのような番組をもっと増やして欲しい。

今まであまり注目されることのなかったスポーツの面白い部分を集めダイジェストで構成した番組を作ったらいいと思う。
結果、幅広いスポーツ競技が注目される可能性が出てくる。

  2002FIFAワールドカップTMの楽しみ方
「いいゲームを観よう」というより「どちらかのチームを応援しよう」と観る方が面白い。
ゲームを身近に感じる事ができ、ハラハラドキドキできる。
更に応援するチームの中で好きな選手を見つけ、応援する。
そうすると面白みが倍増する。

  日本代表の順位予想
ベスト16まで残れば、あと1勝するような気がする。
予選を突破すれば、選手はリラックスをし勢いもついてくる。チャンスはあると思う。
日本の味方は、サポーターと気候。
日本の蒸し暑さは、他国の選手には苦しい条件の1つ。
日本の選手は有利になる。がんばってほしい。

《テレビ朝日での放送予定》

http://www.tv-asahi.co.jp/soccer/wcup_housou.html


  【放送番組審議会】報告
番組:「スーパーモーニング

*今回の「放送番組審議会」では、
「メディア規制3法案」に対して、全員一致で反対の声明文を出しています。

*なお、5月7日「放送番組審議会委員長会議」が開かれました。
この会議で、在京4局の放送番組審議会の各委員長が「メディア規制3法案」についてそれぞれ反対の表明をしました。
この会議とは別に法案について討議したフジテレビの放送番組審議会でも民放全体で自主規制のガイドラインを作って対応すべきだ等の意見が出ました。

  【伊藤熹朔賞受賞】・・・テレビ美術の優秀作品に送られる賞
本賞
作品:「反乱のボヤージュ」
(2001年10月6・7日放送)

奨励賞
作品:「世界水泳選手権大会 福岡2001」
(2001年7月放送)

  【お知らせ】
暴れん坊将軍」出演者募集

主演:松平健さんと共演してみませんか?
東映京都撮影所にて武士や町人、物売り、町娘などに扮して出演していただく方を募集しています。

応募要項
○18歳以上 6名
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「暴れん坊将軍」 出演係
応募締め切り
6月7日(金) 消印有効