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#1021
2026年7月26日

7月31日(金)全国公開
「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション」
公開記念スペシャル!!

【番組司会】菅原知弘(テレビ朝日アナウンサー)
      桝田沙也香(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】渡辺正樹 監督
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)


1993年に始まり、親子で楽しめる作品として
笑いと感動を届けてきた「映画クレヨンしんちゃん」
最新作となる33作目が
「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション」

<ストーリー>
ある夏の日、日本各地で怪奇現象が続発。
秋田へ帰省した野原家は、不思議な出来事に導かれ
人間が足を踏み入れてはならない「妖怪の国」へ迷い込んでしまう。
しんのすけたちは人間の世界に帰ることができるのか!?

<渡辺 正樹監督プロフィール>


●TVアニメ「バトルスピリッツ」シリーズ
「SAKAMOTO DAYS」の監督を担当

●2022年~TVアニメ「クレヨンしんちゃん」
演出として参加

●2024年~「映画クレヨンしんちゃん」
絵コンテ・パート演出を担当

●2026年「映画クレヨンしんちゃん
奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション」
映画シリーズ初監督に抜擢

今回は「映画クレヨンしんちゃん」で
初めて監督をつとめた渡辺 正樹さんに
作品に込めた思いや制作の裏側について
お話を伺います。

<今作に込めたメッセージ>
(渡辺)
妖怪は普通の人には見えない存在です。
そこから「大切なものは目に見えない」というキーワードを軸に
台本をつくっていきました。

(桝田)
今作のストーリーを考えるうえで
一番大切にしていたことは?

(渡辺)
構成やバランスがあるのですが、“三幕構成”にしています。

一幕:世界観の説明・目的を決める。
二幕:主人公たちの活躍を描く。
三幕:盛り上がりにのせて決着をつける。

―観る人の気持ちを物語へ引き込み
笑いと感動をクライマックスへとつないでいく3幕構成
渡辺監督のこだわりがつまった最新作を
ぜひ劇場でお楽しみください!―



<苦労したこと・こだわったこと>
(渡辺)
しんのすけは、すごく難しいキャラクターなんです。
ものをストレートに言うタイプでもないし、
自分が主導して引っ張っていくタイプでもありません。
周りの人たちが引っ張って、その中で面白いことを言う役割はできる。
今作では、しんのすけが1人になるシーンがあって、
セリフ無しというわけにはいかないので、どんな言葉をしゃべらせようか、
そこは苦労しました。

―アニメ映画制作の現場 VTR―
(番組スタッフ)
監督の仕事は?

(渡辺)
スタートから最後まで映像と付き合い
主に内容面において、イニシアチブ(主導権)をとっていく仕事です。

―アニメ映画制作の主な流れは、まず企画を立て、
物語の設計図と呼ばれるプロットを作成
その設計図をもとに脚本を書き上げ、作品のストーリーを固め、絵コンテの作成へ―


【アニメ映画制作の主な流れ】
①企画・プロット
②脚本
③絵コンテ

(渡辺)
僕も描きますし、ほかの絵コンテスタッフに描いてもらうこともあります。
最終的には僕がすべてチェックをして、OKを出したものが決定稿になります。

―この絵コンテをもとに、レイアウトとラフ原画の作業に入ります。―


【アニメ映画制作の主な流れ】
④レイアウト(画面の設計図)・ラフ原画(作画の下書き)

(渡辺)
まずキャラクターの配置(レイアウト)を決めて、
どう動いていくか、ラフな設計(ラフ原画)を行います。
僕は、このラフ原画の段階で、
しんのすけの動きや芝居がきちんと成立しているか、
キャラクターらしさが損なわれていないかなどを確認します。

(番組スタッフ)
カット数でいうとどれくらいになるのでしょうか?

(渡辺)
絵コンテの段階では、約1500~1600カットになります。

―カット数とはカメラが切り替わる回数のことで
今回の作品にはなんと約1600カットもあります。
さらにそれぞれのカットごとに“カット袋”があり、
当然、カット袋も約1600に及びます。-


(渡辺)
作品の内容や総尺によって変わりますが、「映画クレヨンしんちゃん」は
動きの多い作品なので、テンポよく見せるためにカット割りも多め。
その結果、約1500~1600カットになることが定例だと思います。


―レイアウト・ラフ原画の次は、原画作業―
【アニメ映画制作の主な流れ】
⑤原画・背景

(渡辺)
原画ではラフに描かれた絵が、きれいな線で仕上げられ、
キャラクターの動きもより分かりやすくなります。
「クレヨンしんちゃん」には優秀なアニメーターがたくさんいるので、
すごく助かりますし安心して任せられます。

―原画が出来上がると、次は動画の作成―
【アニメ映画制作の主な流れ】
⑥動画・背景

(渡辺)
動画では原画の間の“中割り”が作成されます。

―原画と原画の間に“中割”と呼ばれる絵を描き足し
キャラクターの動きをよりなめらかにします。―


(渡辺)
動画枚数は6万から7万枚ぐらいになります。
時間があまりないので、丁寧にセル分けすることで
コンポジット(映像の合成・仕上げ)作業をしやすくしています。


(番組スタッフ)
ちなみにデスクの右奥にあるのは?

(渡辺監督)
今作の作業で出た、消しゴムのカスです。
ただデジタル作業も増えているので、
だいぶ消しゴムを使う機会は減りました。


―その後…色を付け撮影、素材を1つにつなげ完成となります。―
【アニメ映画制作の主な流れ】
⑦仕上げ(動画に色をつける)・背景
⑧撮影(キャラクターと背景を合成・コンポジット)
⑨編集(撮影素材を1つにつなぐ)

(番組スタッフ)
今作で、こだわったシーンは?

(渡辺)
いろんなところで、こだわりがありますが、
その1つ「相手を知ることによって怖くなくなる」
これを象徴するシーンとして描いたのが“野球のシーン”です。
「なぜ野球のシーンを入れたのか」と、結構突っ込まれたんですけど
最後まで残ってよかったなと思っています。

(菅原)
いつぐらいから、公開に向けて準備をしているのですか?

(渡辺)
2年ぐらい前で、作画作業が始まるのは昨年の夏ぐらいです。

(菅原)
大人と子どもで楽しめるポイントが変わってくると思うのですけれど、
セリフなど脚本家の方とは、どういう打ち合わせをされてきたんですか?

(渡辺)
子どもに向けても大人に向けても、描きたいこと自体はあまり変わりません。
ただ、描く手法は変えています。
子どもにはストレートに、大人には間接的に伝わるような見せ方を心がけています。



<妖怪のデザイン>
(渡辺)
デザインには4つくらいのパターンがあって、
1つは僕がラフを描いて、それをデザイナーさんが清書する形です。
もう1つはデザイナーさんが一から描くもの。
さらに演出家さんがデザインを起こしてくださるものや、
アニメーターさんが自分でつくってくれるものもあります。
実はすごく多くの方がデザインしてくださっていて、
バリエーションに富んだものになっています。

<声優さんとのやりとり>
(渡辺)
毎年やっていますし、テレビシリーズもあるので、
役者さんたちも本当に安心してお芝居をしてくださったと思います。
ただ、妖怪というとどうしても怖かったり、暗い雰囲気になってしまいがちです。
今回はそうではなく、明るく楽しくコミカルな妖怪がたくさん出てくる作品だとお伝えしました。
しんのすけが、そんな妖怪たちとひと夏の冒険を繰り広げる、
そういう作品を描きたいという思いで演じていただきました。

―レギュラー声優陣に加えて、今作では個性豊かな妖怪たちを実力派声優7名が熱演。
圧倒的な演技力でしんのすけたちのハラハラドキドキの大冒険を盛り上げてくれます―

梶 裕貴:ひゃくえもん
遠藤 綾:まめ太
下野 紘:唐蔵
水瀬 いのり:ピン子
咲野 俊介:熊田の長
小松 未可子:つちこ
佐藤 せつじ:カッパラパー隊長

<声の特別出演>
今作では俳優の伊藤沙莉さんとM-1グランプリファイナリストのマユリカが
声の特別出演をつとめました。
・伊藤さんが演じたのは
妖怪の国で、しんのすけたちの導く重要なキャラクター「やこ」

(伊藤)
今年は、まさかの妖怪のお話です。
でも、本当に怖いというよりは、すごくポップで、
絆や友情を描いた熱く胸を打つ物語になっていると思います。
もちろん「クレヨンしんちゃん」ならではの家族愛もたくさん詰まっていますし、
夏ならではの花火や、舞台となる秋田県の素敵な風景も描かれています。
見どころ満載ですので、ぜひ劇場でしんちゃんを応援しに来てください。

・マユリカの2人が演じたのは
しんのすけたちに勝負を挑む野球大好き妖怪
阪本「妖怪イカ」 中谷「妖怪カレイ」

(中谷)
今までありそうでなかった、しんちゃんと妖怪の組み合わせです。
この夏にぴったりの最高の映画になっていると思いますので、ぜひ観てほしいです。

(阪本)
ひろしのお父さんの実家を訪れるという、これまであまりなかった、
舞台が舞台になっています。

(中谷)
舞台が舞台!? 秋田が舞台ね。

<声の特別出演、伊藤沙莉とマユリカについて>
(渡辺)
伊藤さんが演じてくださった“やこ”は、
500年生きているという非常にユニークなキャラクターです。
その特別感は、伊藤さんが演じてくださったことで、
より出たんじゃないかなと感じています。

(渡辺)
マユリカさんも本当にお上手で、声優さんなんじゃないか?と思うくらいでした。
アドリブもすごく上手でしたし、やっぱり芸人さんならではの
人を惹きつける魅力を感じました。

<主題歌:TOMOO/「大人になったら」>
TOMOO
ピアノ弾き語りが魅力のシンガーソングライター
2025年 日本武道館でワンマンライブを開催

(TOMOO)
ワクワクする気持ちと懐かしい気持ちがギュッと詰まった曲に
なればいいなと思って書きました。
普段は隠れていて見えないけれど、すぐそばにある存在や
思い出ってあるよな、という気持ちを込めました。

(渡辺)
映画で表現しようとしたものを、そのまま歌詞にしてくださっているなと感じました。
物語の終わりに合わせた部分や、
そこから日常へ戻っていく切り替わりまで表現してくださっていて、
本当に映画にぴったりな曲をつくっていただけたなと思っています。

<メッセージ>
(渡辺)
妖怪を扱っていますが、怖いお話にはしていません。
しんのすけが、かわいくてコミカルな妖怪たちと大冒険を繰り広げ、
大活躍する映画になっています。
ぜひ劇場に足を運んでいただけたらうれしいです。

7月31日(金)全国公開
「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション」